トップ ニュース 徳島大の研究棟で27歳学生が酸欠死 停電対策のドライアイスが原因か 「事前に周知されず」密閉室で二酸化炭素充満
徳島大の研究棟で27歳学生が酸欠死 停電対策のドライアイスが原因か 「事前に周知されず」密閉室で二酸化炭素充満 徳島大学(徳島市庄町)の医薬創製教育研究棟で10月20日、大学院薬学研究科の特別研究学生・岡本将志さん(27)が死亡しているのが見つかった。司法解剖の結果、死因は酸素欠乏によるものと判明。大学は、停電中の温度管理のために設置された大量のドライアイスが酸素欠乏を引き起こした可能性が高いと発表した。
低温培養室で発見 口元に出血も外傷なし 20日午前10時50分ごろ、同棟1階の「試料調製室内低温培養室」で「男性が倒れていて呼吸していない」と大学関係者から119番通報があった。現場に駆けつけた救急隊が岡本さんの死亡を確認。発見時、室内は施錠されており、岡本さんはうつ伏せの状態で口や鼻の周囲に出血があったが、外傷や争った形跡は見られなかったという。室温は約4度に保たれており、臓器の検体や試薬などが保管されていた。
警察は事件と事故の両面で調べを進めていたが、司法解剖の結果、死因は酸素欠乏と判明。事故の可能性が高いとみて捜査している。
停電を前に31キロのドライアイス搬入 徳島大学の説明によると、研究棟では19日に電気設備の点検による計画停電が予定されており、試薬などを低温に保つため、前日の18日午前に別の研究室の学生がドライアイス31キログラムを搬入した。衣装ケースに入れて保冷目的で使用され、担当教員や他の学生には周知されていなかったという。
ドライアイスが密閉空間で気化すると二酸化炭素が充満し、酸素濃度が急激に低下する危険がある。搬入量から換算すると、気化した場合、部屋の容積の半分以上を二酸化炭素が占める計算になる。岡本さんが入室したのは18日午後1時すぎで、発見までの約2日間、部屋は密閉状態だったとみられる。発見時にはドライアイスはすでにすべて気化し、痕跡は残っていなかった。
「安全管理の不備」大学が謝罪 徳島大学は28日、会見を開き「ドライアイスの存在が教員や学生に共有されておらず、掲示などの周知も行われていなかった」と説明。小暮健太朗・薬学研究科長は「教育研究の場でこのような事故を起こしたことを重く受け止め、再発防止策を徹底する」と述べた。
また、大学は「将来を嘱望される優秀な学生が命を落としたことを深くお詫び申し上げる」と謝罪し、警察の調査に全面協力する方針を示した。
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