昭和100年記念 プロ野球ファンが選ぶ「神の9人」発表 王貞治・長嶋茂雄・江夏豊ら昭和レジェンドが集結

2025-10-17 09:55
2021年7月23日、東京オリンピック(東京五輪)開会式、聖火リレーの儀式、左から:王貞治、長嶋茂雄、松井秀喜(写真/AP通信提供)
2021年7月23日、東京オリンピック(東京五輪)開会式、聖火リレーの儀式、左から:王貞治、長嶋茂雄、松井秀喜(写真/AP通信提供)
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2025年は令和7年にあたるが、同時に昭和元年(1926年)からちょうど100年の節目でもある。。第二次世界大戦の敗戦、戦後復興、経済成長とバブルの繁栄を経験した激動の時代を記念し、『産経新聞』は「読者が選ぶ昭和のプロ野球名選手」読者投票を実施。約2,000人にのぼる往年の野球ファンの参加を経て、“神獣級”とも言うべき夢の名簿がついに誕生した。

昭和百年、野球が紡いだ記憶

昭和は1926年12月25日、大正天皇の崩御により幕を開け、戦争の焦土からの復興、高度経済成長、そしてバブル景気の栄華を経て、1989年に幕を下ろした。日本の文化と社会を大きく形作ったこの時代において、最も国民の心を熱くしたのが「野球」だった。

その昭和の黄金期を振り返るため、『産経新聞』と産経リサーチデータ社は共同で「読者が選ぶ昭和プロ野球名選手」企画を実施。総投票数は1,882票にのぼり、男性が全体の約73%(1,379人)を占めた。中でも60歳以上のベテランファンが66%と多数を占め、「昭和を実際に生きた世代」が選んだ“真のレジェンド”たちが名を連ねた。

昭和最強、球史を彩る「神の9人」

数週間にわたる投票と集計を経て選ばれた昭和最強の9選手は以下の通り:

  • 投手:江夏豊
  • 捕手:野村克也
  • 一塁手:王貞治
  • 二塁手:落合博満
  • 三塁手:長嶋茂雄
  • 遊撃手:石毛宏典
  • 外野手:張本勲
  • 外野手:山本浩二
  • 外野手:福本豊

もし『産経新聞』編集部がこの“神獣打線”を組むなら、次のような布陣になるという。

  • 福本豊(中堅手):世界の盗塁王。その俊足で相手守備を切り裂く。
  • 石毛宏典(遊撃手):攻守に優れた西武黄金期のリーダー。
  • 王貞治(一塁手):世界本塁打王。その一振りで勝敗を決する存在。
  • 長嶋茂雄(三塁手):「ミスタープロ野球」。昭和を象徴するスター。
  • 落合博満(二塁手):3度の三冠王に輝いた「神主打法」の天才打者。
  • 山本浩二(右翼手):力と技を兼ね備えた赤ヘル打線の主砲。
  • 張本勲(左翼手):3,000本安打を達成した安打製造機。
  • 野村克也(捕手):野球哲学者。頭脳と打撃を併せ持つ戦略家。
  • 江夏豊(投手):燃える左腕。伝説の「優勝請負人」。

『産経新聞』はこの結果について、「速度、技術、パワー、知性のすべてを備えた打線であり、どんな順番に並べても隙のない布陣。昭和の栄光を知るファンなら思わず涙するだろう」と評している。

投手編:伝説の「21球」江夏豊、わずか8票差で「400勝の天皇」金田正一を制す

投手部門は、当初からまさに「神々の戦い」と呼ぶにふさわしい激戦となった。最終的に、阪神タイガースの伝説的左腕・江夏豊が1,334票を獲得し、わずか8票という僅差で「400勝投手」金田正一(1,326票)を抑え、昭和最強投手の座に輝いた。 (関連記事: 松井稼頭央、イチロー選抜に初出場 「最高の時間」女子野球の姿勢を称賛 関連記事をもっと読む

江夏豊の名を不朽のものにしたのは、その圧倒的な支配力だ。先発時代にはシーズン401奪三振という、現在も破られていない日本プロ野球記録を樹立。オールスター戦では9者連続三振という離れ業を演じた。後に救援投手へ転向してからは、球界屈指の「優勝請負人」として数々のチームに勝利をもたらした。特に昭和54年(1979年)の日本シリーズ第7戦――無死満塁、1点リードという絶体絶命の場面で登板し、広島東洋カープに悲願の「日本一」をもたらした試合は伝説となった。この場面を描いたノンフィクション作品『江夏の21球』は、今なお野球史に刻まれる不滅の物語である。

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