トップ ニュース 高市早苗政権に黄信号、「麻生の傀儡」批判と公明党離脱で支持急落か 邱毅氏が「3つの致命傷」を指摘、野党は玉木雄一郎を「対抗馬」に擁立へ
高市早苗政権に黄信号、「麻生の傀儡」批判と公明党離脱で支持急落か 邱毅氏が「3つの致命傷」を指摘、野党は玉木雄一郎を「対抗馬」に擁立へ 日本自民党総裁の高市早苗氏、首相の座への挑戦に不確定要素。(写真/AP通信提供)
公明党が連立政権から離脱し、日本の政界地図が大きく揺らぐなか、自民党新総裁の高市早苗氏による首相就任計画に変数が生じている。 元台湾立法委員の邱毅氏は、高市氏が麻生太郎元首相の支援を受けて自民党総裁の座を射止めたものの、 「麻生の傀儡」と化し、 裏金 問題 の影響で支持率が急落していると指摘した。さらに、野党陣営が国民民主党代表の玉木雄一郎氏を首相候補として擁立する可能性が高いとの見方を示した。
邱氏は自身のフェイスブックで投稿し、「総裁選勝利の笑顔が大きかった分、今は頭を抱えているはずだ」と述べ、3つの理由を挙げて分析した。
「麻生に操られていては改革は不可能」 邱氏によると、第1の理由は「高市氏が麻生太郎に完全に支配されていること」だという。「麻生に操られていては、改革など夢のまた夢。裏金 問題 のイメージを払拭することもできない」。高市氏は総裁に選出された後も麻生氏の影響下にあり、副総裁の座を麻生氏に与えただけでなく、麻生氏の義弟である鈴木俊一氏を幹事長に就任させた。自民党の「金権体質」の象徴とされる麻生氏の影響力が強まるなかで、高市氏は「傀儡政権」と見なされるリスクを抱えていると邱氏は警告した。
「極右・親台路線が北京を刺激」 第2の理由として、邱氏は高市氏の「極右的スタンス」を挙げた。明確な親台・反中姿勢で知られる高市氏は、自民党総裁に選出された後も北京からの祝電を受け取ることができず、その外交的孤立が国内外で波紋を呼んだ。この外交上の緊張が結果的に、公明党が連立政権を離脱する一因になったと指摘している。
「公明党離脱で自民は単独過半数割れ」 第3の理由として邱氏は、連立崩壊による議会運営への打撃を挙げた。公明党の離脱により、高市氏率いる自民党の議席数は191に減少。単独では政権維持が困難な状況となった。もし野党が「麻生再登場を阻止する」ために結束すれば、合計で215議席を確保し、自民党を上回る可能性が高い。
邱氏は「成也麻生、敗也麻生ということだ」と述べ、麻生氏の一言が総裁選の行方を変えたことを皮肉った。「高市氏は首相の座まであと一歩に見えるが、それは幻に過ぎない。もし首相挑戦に失敗すれば、利己的で計算高い麻生太郎によって総裁辞任に追い込まれるだろう」と強調した。
野党の「切り札」玉木雄一郎とは何者か 邱氏の分析が注目を集めるなか、野党陣営が擁立を検討しているとされる玉木雄一郎氏にも関心が集まっている。
国民民主党代表の玉木氏は2025年2月、日本衆議院代表として台湾を訪問し、頼清徳総統と会談した経歴を持つ。明確な親台姿勢を示し、「非レッド・サプライチェーン(非中国依存型供給網)」の構築を台湾と協力して推進する方針を表明している。
また、台湾海峡情勢への強い関心を公にしている一方で、中国の内政問題については慎重な態度を維持しており、政治的には現実的かつ穏健な路線を取っている。
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