トップ ニュース 人質救出と「和平の利益」で政治的清算回避も、イスラエル政権崩壊の火種
人質救出と「和平の利益」で政治的清算回避も、イスラエル政権崩壊の火種 2025年9月29日、米国のトランプ大統領がホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と共に記者会見を開き、ハマスに対して72時間以内の和平案受諾を最後通牒とした。(写真/AP通信提供)
2年に及ぶ戦争を経て、イスラエルとハマスの双方は10月12日、人質と囚人の交換を実現し、ドナルド・トランプ大統領が推進する「ガザ和平計画」第1段階を完了した。トランプ氏は13日、イスラエル国会で演説し、「新たな中東の歴史的夜明けだ」と高らかに宣言したうえで、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し「特赦を与えろ」と議会に呼びかけた。汚職裁判と安全保障上の責任追及に直面する鷹派の首相にとって、政治的延命の糸口となる発言となった。
フィナンシャル・タイムズの分析によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、自身の政治生命をドナルド・トランプ氏がもたらす「和平の利益」に賭け、地域的な和解の成果を利用して、国内の有権者による政治的清算を回避しようとしている。しかし、ガザ和平計画の第2段階――恒久停戦、ハマスの武装解除、イスラエル軍のガザ撤退、国際安定部隊の展開――および「二国家解決」構想は、ネタニヤフ政権の命運を左右しかねない「時限爆弾」となっている。
人質交換が成功 トランプ氏、喝采浴び外交舞台で存在感 2年に及ぶガザ戦争がついに停戦へと踏み出した。ハマスに拘束されていた最後のイスラエル人人質20人(いずれも20代から40代の男性)と、24人の遺体が帰還した一方、イスラエルの刑務所に収監されていた約2000人のパレスチナ人囚人も釈放され、その中には無期懲役囚250人も含まれていた。大規模な人質交換は13日に実施され、双方の社会に大きな歓喜の渦を巻き起こした。ドナルド・トランプ氏もこの機会にイスラエルとエジプトを電撃訪問し、政権にとって最大の外交的成果として高らかに宣伝した。
トランプ氏は13日、イスラエル国会で演説を行い、拍手に包まれながら戦後構想を語った。氏はイスラエルとハマスの停戦を「新たな中東の歴史的夜明け」と称し、「イスラエルと周辺諸国との壮大な調和と持続的な平和の始まりだ」と強調した。さらに「数十年にわたりこの地域を苦しめてきた混乱とテロ、破壊勢力は、いまや弱体化し、孤立し、完全に敗北した。テロとの戦いで得た勝利を、中東全域の恒久的な平和と繁栄へと結びつけるときが来た」と訴え、長年の宿敵であるイランにまで和平の手を差し伸べた。
同日夜、トランプ氏は仲介国の一つであるエジプトを訪れ、シャルム・エル・シェイクでガザ和平サミットを主催した。トランプ氏とエジプト、トルコの大統領、そしてカタールの首長がガザ和平合意文書に署名。アブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領はトランプ氏の仲介努力に謝意を示し、この合意を「地域に残された最後の和平の希望」と評した。シーシー氏はまた、「二国家解決こそが恒久和平を支える唯一の道」であり、パレスチナ人には「イスラエルと並び立つ独立国家で生きる権利がある」と強調した。
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ネタニヤフ氏、和平の恩恵で政治的清算を回避 この外交的勝利の熱気のなかで、ベンヤミン・ネタニヤフ首相もまた、スポットライトを浴びるもう一人の主役となった。ドナルド・トランプ氏はイスラエル国会での演説の終盤、この窮地に立たされた首相に向かって「彼に特赦を!」と大声で呼びかけた。さらに「私はこの男が好きなようだ……彼は史上最も偉大な戦時の指導者の一人だ」と“告白”し、ネタニヤフ氏に向き直って「あなたはとても人気者だ。それはなぜか?勝ち方を知っているからだ」と言い放った。
フィナンシャル・タイムズは、ネタニヤフ氏にとってトランプ氏の和平計画の実現は「政治的逆転劇」だと分析する。2023年10月7日のハマスによる襲撃は、ホロコースト以来、ユダヤ人にとって最も致命的な一日となったにもかかわらず、ネタニヤフ氏はこの2年間、政治的責任の所在を頑なに拒んできた。元側近の一人は「世界で最も影響力のある人物(トランプ氏)がネタニヤフ氏を公然と称賛する光景は、ほとんど想像を超えるものだ」と語る。
イスラエル民主研究所の9月の世論調査によれば、45%の国民がネタニヤフ氏に「2023年10月7日の襲撃の責任を取り直ちに辞任すべき」と答え、19%が「戦争終結後に辞任すべき」と回答している。それでもなお、ネタニヤフ氏は政権の座にとどまり続けている。批判者は、ネタニヤフ氏が自身の政治的延命のために汚職裁判を引き延ばし、戦争終結を先送りしていると非難する。複数のイスラエル人分析家は、今回の和平合意がネタニヤフ氏の驚異的な「しぶとさ」を浮き彫りにしたと指摘し、来年の強制的な総選挙に向けて政権基盤を強化する余地を与える可能性があるとみている。いま、ネタニヤフ氏はトランプ氏の人気という強力な後ろ盾を得て、国家安全保障や汚職疑惑への政治的清算から世論の目を外交成果へと巧みにすり替えつつある。
ネタニヤフ氏、「遅延戦術」で政権維持 実のところ、これまでのイスラエル政治においては、ゴルダ・メイア元首相やメナヘム・ベギン元首相らが、大規模な安全保障上の失策を受けて辞任や退陣に追い込まれてきた。しかし、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は揺るがなかった。2023年10月7日のハマスによる襲撃の責任を安全保障トップらに転嫁し、彼らを辞任または退任へと追い込んだ。一方で、極右勢力の連立パートナーをなだめ、ガザでの戦争継続への支持を取り付けた。しかし、トランプ氏がついに堪忍袋の緒を切り、停戦を公然と迫ると、ネタニヤフ氏は戦争犯罪容疑による逮捕状の可能性を抱え、国際社会で急速に孤立する事態に直面することとなった。
イスラエルのベテラン記者であるタル・シュナイダー氏は、ネタニヤフ氏の戦略を「時間稼ぎ」だと分析する。「彼は10月7日の出来事をできるだけ遠ざけ、国民の記憶から薄れさせたうえで、次の選挙までに成果を積み重ねようとしている」という。実際、ネタニヤフ氏は現在勢いを増している。トランプ氏の「終戦」路線に柔軟に歩調を合わせ、ハマスへの打撃、人質の解放、さらにモーリタニア、サウジアラビア、インドネシアといったイスラム諸国との新たな和平合意締結をイスラエル国民に約束した。
ネタニヤフ氏は国会演説で伝道の書(3章1〜8節)の一節を引用した。「凡事には期があり、天の下のあらゆる出来事には時がある」(To everything there is a season, and a time for every matter under heaven)。そしてこう語った。「この2年は戦争の時だった。これからの数年は和平の時となることを願う。国内でも国外でも、イスラエルに真の平和を実現したい」。
「イスラエル・パレスチナ二国家解決」がネタニヤフ政権における「時限爆弾」に しかし、フィナンシャル・タイムズの分析によれば、ガザ和平計画はベンヤミン・ネタニヤフ首相にとって、国内政治でも、ドナルド・トランプ氏との関係でも大きな打撃になり得る。トランプ氏が9月に発表した「ガザ20項目和平計画」は、第1段階(停戦と人質交換)が成功裏に始動した一方、第2段階は極めて困難な局面を迎える見通しだ。恒久停戦の実現、ハマスの武装解除、イスラエル軍のガザ撤退、そして国際安定部隊の展開が柱となるからである。
外交筋によれば、双方の立場の隔たりは大きく、第2段階が成功する見込みは低いとみられている。ランド研究所のイスラエル駐在上級研究員であるシラ・エフロン氏は、今後予想される問題として、ハマスが武装解除を拒否する可能性や、トランプ氏が描く戦後秩序に実効的な設計が欠けている点などを挙げた。エフロン氏は「今後数年は“その場しのぎ(muddle through)”の混乱状態が続く恐れがある」と分析。過渡的な管理委員会が発足する一方で、ハマスが引き続き市政サービスを担い、イスラエル軍もガザに駐留し続けるという、半端な統治状態に陥る可能性を指摘した。
これは、トランプ氏が掲げる「中東の新たな夜明け」という構想や、ネタニヤフ氏が右翼勢力に誓った「ハマス壊滅」とは大きく隔たっている。さらに、ネタニヤフ氏は長年、「二国家解決」に向けたいかなる取り組みにも反対してきたため、サウジアラビアなどイスラム諸国との国交正常化という野心的な目標にも影を落とすことになる。一方、事情に詳しい関係者によると、13日にエジプトで行われた和平サミットで、トランプ氏が熱心に仲介に動いたにもかかわらず、ネタニヤフ氏は出席しなかった。事前に、トランプ氏がマフムード・アッバース議長との会談を望んでいるとの情報が流れ、それがネタニヤフ氏にとって「到底受け入れられない条件」だったからだ。
ネタニヤフ氏の元側近は、「ガザ和平協定の第2段階の詳細は極めて重要であり、場合によってはイスラエル政府そのものを揺るがす可能性がある」と警鐘を鳴らす。ネタニヤフ氏は政治的切り札としてトランプ氏を最大限に活用しているが、イスラエル・パレスチナ和解の細部は、いつ爆発してもおかしくない「時限爆弾」となりつつある。
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