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中国が激怒「断固抗議」 高市早苗首相、台湾代表・林信義氏とAPECで会談 「一線を越えた」と非難 日本首相・高市早苗氏がAPEC首脳会議期間中に台湾代表・林信義氏と面会。（写真/高市早苗氏のX提供）
韓国・慶州で開催中のAPEC首脳会議に出席している日本の高市早苗首相が11月1日、台湾代表として出席した林信義氏と会談した。両者は約20分間会談し、その後、高市氏は自身のSNSに林氏とのツーショット写真を投稿した。
これに対し、中国外交部は同日夜、「日本の指導者が中国台湾地区の人物と会談した行為は、『一つの中国原則』『日中4つの政治文書の精神』および『国際関係の基本準則』に著しく反するものであり、『台湾独立勢力』に誤ったメッセージを送った」と強く反発。日本側に対して「厳正な申し入れと強烈な抗議」を行ったと発表した。
台湾側は「日台の基本的価値観を共有」 林信義氏と高市首相の会談は約20分間行われ、双方は「日台が自由、民主主義、人権、法の支配など基本的価値観を共有する重要なパートナー」であることを再確認した。
林氏は賴清徳総統の祝意を伝え、「高市首相の指導のもとで日本政府が国政を順調に推進することを願う」と述べた。また、AI、デジタル貿易、経済、防災などの分野での協力強化に期待を示した。高市首相はこれに応じ、「日本は台湾海峡の平和と安定を重視している」と強調し、台湾が「国際機関に有意義な形で参加することを支持する」と述べた。
中国「日本は越えてはならない一線を踏み越えた」 中国外交部の声明によると、「日本の指導者がAPECの場で中国台湾地区の人物と会い、さらにSNSで公然と宣伝したことは、性質が極めて悪質であり、影響も深刻だ」と非難。「台湾問題は中国の内政であり、中国の核心的利益中の核心だ。中日関係の政治的基礎と日本側の信用に関わる問題であり、絶対に越えてはならないレッドラインだ」と強調した。
外交部はさらに、「2025年は中国人民の抗日戦争および世界反ファシズム戦争の勝利80周年、同時に台湾光復80周年でもある。日本はかつて台湾を長期にわたって植民地支配し、台湾問題において拭えない歴史的罪責を負っている。日本はより慎重に行動すべきだ」と指摘した。
「日中4つの政治文書を順守せよ」と要求 中国側は、「日本は『日中4つの政治文書』とこれまでの約束を厳守し、誤りを正し、悪影響を除去するための具体的措置を取るべきだ」と主張。「中国の内政に干渉するのをやめ、新時代にふさわしい、建設的かつ安定した日中関係の構築を口先ではなく行動で示すよう求める」と強く迫った。
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