2025年10月31日から11月9日まで、東京ビッグサイトにて「Japan Mobility Show 2025(JMS 2025)」が開催される。南展示棟の会場では、こどもの職業・社会体験施設「キッザニア」を運営するKCJ GROUP株式会社と日本自動車工業会が連携し、モビリティに関わる職業を体験できる特別企画「Out of KidZania in JMS 2025」が実施される。
このプログラムは2019年、2023年に続き3回目の開催。自動車メーカーや関連企業9社が参加し、「次世代モビリティデザイナー」「ボディ成型」「砂型鋳造・磨き・塗装職人」など、全10種類の小学生向け体験プログラムを提供する。未就学児(3歳以上)向けのプログラムも実施され、親子で参加できる内容となっている。参加費は無料で、JMS公式アプリからの事前予約が必要(先着順、当日予約も可)。
職人技から未来のモビリティまで、10日間限定の“働く街”が登場
南展示棟4階に出現する「Out of KidZania」会場は、まるでミニチュアの職業都市。自動車整備士、カーデザイナー、テストドライバーなど、多彩なモビリティ職を体験できる。
マツダのブースでは、砂型鋳造から磨き・塗装までを行い、真っ赤な「ロードスター」の錫製ミニカーを自らの手で完成させることができる。ロードスター誕生30年を超える歴史を背景に、「次世代の子どもたちにもロードスターを好きになってほしい」という想いが込められている。
日産のブースでは、金属板をボディ部品に成型する「ボディ成型職人」の仕事を体験。真空成型機を用い、一瞬で形が変わる工程を目の前で体感できる。子どもたちは「エクストレイル」「フィガロ」「フェアレディZ」など、お気に入りのモデルを選び、自分だけのカラーに仕上げることができる。
SUBARUブースでは、レーシングメカニックの仕事を再現。インパクトレンチを使ったタイヤ交換やライト点検など、本格的なメンテナンス作業に挑戦できる。ほかにも、自販連によるディーラー業務の体験、三菱による「カラーデザイナー」体験など、実際の現場を想定したプログラムが並ぶ。
未来を動かすモビリティ体験も
ホンダは体重移動で操作するパーソナルモビリティ「UNI・ONE」のテストドライバー体験を実施。大阪万博でも注目を集めたこの乗り物を実際に試乗し、モビリティの新しい可能性を学ぶことができる。
ダイハツでは電動モビリティ「e-SNEAKER」の組み立て体験を展開。子どもたちはトルクや電源チェックなど5項目の最終検査まで担当し、ものづくりの責任感やチームワークを学ぶ。
さらに、スズキのブースでは四脚モビリティ「MOQBA2」を題材に、社会課題を解決する「次世代モビリティデザイナー」として未来の乗り物を考案。トヨタは「みらいののりもの研究員」として街のジオラマ上で空飛ぶモビリティの飛行テストを行うなど、想像力を刺激する内容がそろう。
こども達が未来のエンジニアへ
KCJ GROUPは今回のコラボを通じて、「人・モノ・コトの移動」をテーマに、こども達が社会に対する好奇心を育み、将来の夢を描くきっかけを提供したいとしている。人気プログラムは早期満員が予想されるため、事前予約は必須だ。
「Out of KidZania in Japan Mobility Show 2025」は、次世代を担う子どもたちが“働く楽しさ”と“未来のモビリティ”を同時に体感できる、10日間限定の特別な“街”。クルマを愛する大人たちも、思わず羨ましくなるような貴重な体験が待っている。
開催概要
- 期間:2025年10月31日(金)~11月9日(日)
- 会場:東京ビッグサイト 南展示棟3・4ホール
- 対象:小学生(保護者同伴)、未就学児(3歳以上)プログラムあり
- 参加費:無料(高校生以下はJMS入場無料)
- 予約:JMS公式アプリより申込(先着順)
- 公式サイト:https://www.japan-mobility-show.com/program/out_of_kidzania/
編集:梅木奈実 (関連記事: デンソー、「Japan Mobility Show 2025」に出展 「技術で未来を変える」次世代モビリティを披露 | 関連記事をもっと読む )
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