トップ ニュース 星の王子さまバラ園、70万本のバラが開花 東海大・張国恩学長が新元年への変革を宣言
星の王子さまバラ園、70万本のバラが開花 東海大・張国恩学長が新元年への変革を宣言 東海大学は1日、「東海ミルクフェスティバルカーニバル、星の王子さまローズガーデン」開幕式を開催した。(写真:東海大学)
2万本のバラが咲き誇る中、東海大学は1日、創立70周年を盛大に祝い、「東海牛乳祭カーニバル」と「星の王子さまローズガーデン」の開幕式を開催した。この祝典は、東海大学が70年の栄光を経て、教育の新たな時代に向けた変革の時を迎える象徴である。校長の張国恩氏は、「人生は70から始まる、東海も70で始まるばかりだ」と宣言した。
70周年の祝賀にあたり、台中市副市長の黄国栄氏、栄総副院長の周元華氏をはじめ、世界各地の同窓会代表が一堂に会し、母校に祝福を寄せた。黄国栄氏は、東海は台中の教育と文化の重要なランドマークであり、ローズガーデンは『星の王子さま』が伝える精神—童心を保ち、愛を発揮し、愛するものごとに責任を持つ—の意義を感じさせると述べた。
70周年記念のイベントは多彩で、康敦楼の改修落成式、第26回優秀卒業生表彰、世界同窓会による帰省夕食会、杜維明院士の名誉展覧会、総合活動ビル開通式、美術系出身教師による芸術展示会、運動会や各学部の卒業生による講座と交流活動などが行われた。数千人の校友がアメリカや香港、マカオなどから帰国し、盛会を祝い、タイのEMBA開学式も同時開催され、活気に満ち溢れていた。
本年の優秀卒業生として物理学科の陳從德氏、化学工学科の鄭建新氏、工業工学科の林育業氏、中国文学科の周芬伶氏、化学科の袁小琀氏、そして政治学科の卒業生で現任交通部長の陳世凱氏が選ばれた。理事長の呉清邁氏は、多年にわたる卒業生の寛大な支援に感謝の意を表し、特に国内最多となるAI PC教室を全6室設立し、卒業前に学生がAIの応用能力を身に着けられるよう寄与したことを強調した。使命と伝承の堅持を責任として掲げ、理事、校長、15万人の卒業生と共に活性化と伝承を進め、百年に渡る東海の基盤を築くと力説した。
今回の祝典のハイライトは、東海湖畔に位置する「星の王子さまローズガーデン」であった。優秀卒業生で古典ローズガーデン創設者の黄騰輝氏の寄付により建設され、1年近くをかけて完成した。2万本のバラが植えられ、黄氏自らが制作した星の王子さま の銅像が設置されている。開幕式で黄氏は、70周年を記念する70本のバラの花束を張国恩校長に贈呈し、「愛、信念、教育」の融合を象徴すると述べ、情熱的に「赤土にバラを植えるのはほぼ不可能だが、東海で咲かせたい。東海の人々が困難に立ち向かう精神を象徴する」と語った。
同時に開催された「牛乳祭カーニバル」は、東海婦女会会長の羅蕙蓮氏の主催で、今年は規模がさらに拡大。牧場ツアー、牛への餌やり体験、特色のあるマーケットと手作りブースが設けられ、数千人の教職員と地域住民が熱心に参加した。張国恩校長は笑いながら、「台大にはツツジ祭、師大にはスイカ祭があり、東海には牛乳祭がある。これは東海固有の伝統と誇りだ」と述べた。
近年、東海大学は教育革新と国際評価で優れた成果を収め、『タイムズ高等教育インパクトランキング』で世界トップ100、『Cheers』雑誌の全国大学校長パフォーマンス第7位、さらに「台湾持続可能な大学トップテン賞」で首位を獲得。大学は「AI+人文」を核心に据えたTPR(THU Practical Resilience)プランを推進し、NVIDIA認定の教育パートナーとなり、AI教育、持続可能なガバナンスと社会的関心の分野でリードしている。
張国恩校長は、現代世界の変化が急速であり、革新的な思考で挑戦に応えることで大学の持続的発展が可能になると指摘。「革新発展に寄与する多くの卒業生に感謝する」と述べ、大渡山学会理事長の鄭清和氏の貢献が、東海大をAI大学へと躍進させたと感謝した。創立校長の曾約農氏の言葉「開拓は我々の信条である」を引用し、「全ての東海関係者に、制度や心の壁を打ち破り、過去の成果を未来の妨げにしないでほしい。東海を愛するならば、変革と活性化こそが持続的存続を可能にし、「篤信、求真、力行」の精神と決意をもって新時代へ進むべきだ」と促した。現在、2000本以上のバラが咲き誇り、星の王子さま の愛が信念と責任感の継続として具現化され、東海大の百年ビジョンに向けた新元年に向けた確固たる一歩を象徴している。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒
最新ニュース
米国3州の地方選挙でトランプ氏焦燥 バージニア・ニュージャージーの結果が2期目政権の試金石に トランプ氏は11月4日に2期目の最初の民意調査を迎える。バージニア州およびニュージャージー州の知事選挙は、彼の政権運営を測る先行指標となっている。トランプ氏は中間選挙での惨敗の再来を恐れ、自ら票を獲得するために奔走し、対抗馬を「急進左派」と非難している。共和党は「トランプ支持」を柱に基盤を固めようとし、民主党は「反トランプ感情」で票を結集させようとしている。......
神宮外苑再開発をめぐり反対派が会見 「国と都の責任は重大」— 小池都知事に中止を要請 2025年10月30日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で「神宮外苑再開発」に反対する記者会見が開かれ、日本共産党の吉良佳子参議院議員、原田あきら東京都議会議員、そして作家のロバート・ホワイティング氏が登壇した。登壇者は東京都の小池百合子知事に対し、再開発計画の中止を求めるよう訴えた。神宮外苑再開発をめぐり、吉良佳子参院議員、原田あきら都議、作家ロバート・ホ......
21年ぶりの対話なるか 高市首相、北朝鮮に「日朝首脳会談」呼びかけ トランプ大統領も全面支持 日本の高市早苗首相は11月3日、東京で開かれた「北朝鮮による拉致被害者の即時帰国を求める全国集会」に出席し、北朝鮮側に「日朝首脳会談」の開催を打診したことを明らかにした。会場には「拉致被害者家族会」のメンバーや数百人の支援者が集まり、白髪交じりの家族たちを前に、高市氏は「国民の命と国家主権に関わるこの問題を終わらせるため、あらゆる手段を尽くす」と強調した。日......
李忠謙コラム:トランプ時代の思索 政治哲学者サンデル氏が語るMAGA台頭と米中対立 ハーバード大学の公開講座「Justice(正義)」や『お金で買えないもの』で知られる政治哲学者マイケル・サンデル氏(Michael J. Sandel)は、近年も公共の課題に哲学の光を当て続けている。昨年は『21世紀の資本』の著者トマ・ピケティ氏(Thomas Piketty)と平等をめぐって対談し、『Equality: What It Means and ......
舞台裏》福建少年から勲爵へ・プリンス・グループ詐欺帝国の興亡と国際手配、150億ドル押収 2022年11月、当時のカンボジア首相フン・セン(Hun Sen)はASEAN首脳会議の議長として、参加各国の首脳——バイデン米大統領ら——に“カンボジア色”の濃い厚遇を用意した。地元職人による高級トゥールビヨン腕時計「Lotus Tourbillon」だ。25粒の宝石が配され、ムーブメントとリューズには王冠型のエンブレム——カンボジア経済で影響力を誇るプリ......
台湾代表のエストニア停滞、日本経済新聞アジア版が報道「リトアニア悪夢再びか?」 「名称」をめぐる外交的駆け引きが、台湾のバルト三国での拡大計画を行き詰まらせ、中国とロシアによる台湾外交への圧力を浮き彫りにしている。複数の関係者が日経アジアに明らかにしたところによれば、エストニアと台湾が同国の首都タリンに設置を予定していた準外交機関の計画は停滞しているという。問題の核心は、台北側が「台湾(Taiwanese)」の名称使用にこだわる一方で、......
張鈞凱コラム:「米中首脳会談」は台湾に触れなかったのか 6年ぶりにトランプ氏と習近平氏が10月30日、韓国・釜山で会談した。中国のネットで「川宝」と呼ばれるトランプ氏は帰途、成果を即公表。中国側は対米レアアース輸出規制の1年延長、米側は対中制裁関税の1年間の一時停止、さらに来年(2026年)の相互訪問の可能性に言及した。最後に付け加えたのが「台湾問題には触れなかった」という一文だ。会談で台湾に言及あったか 頼政......
国際注目》「祝電ゼロ」から「握手写真が一面に」:習近平氏が高市早苗氏へ態度を急転させた理由 2025年10月31日午後、APEC首脳非公式会合の場で、日本の新首相・高市早苗氏と中国の習近平国家主席が初めて会談した。いわゆる「令和の鉄の女」と評され、対中で最も明確なタカ派とされてきた高市氏と、「中華民族の偉大な復興」を掲げ対外強硬を強める習氏。両者は韓国・慶州で約30分間向き合い、日中の“大和解”というより、互いのレッドラインと意図を改めて確認する場......
台湾のグリーンエネルギーは失速か トランプ氏も頼清徳氏も後押しせず、再エネ論争で民意離反 国際エネルギー展は開幕したものの、ブース数や来場者数は前年を下回り、再生可能エネルギーの停滞が浮き彫りになった。業界団体は「産業への相応の敬意」を求めるが、盛衰の分岐は、業界内の競争と自律の欠如、国内での対立激化に加え、頼清徳政権の消極的な政策対応が追い打ちをかけたとの見方が強い。今回のエネルギー展では、1階の太陽光関連は特に縮小傾向が目立ち、多くのデベロッ......
トランプ・習近平会談直前の林岱樺氏支援が波紋 「非典型の外相」林佳龍氏に再び注目 アメリカのドナルド・トランプ大統領と中国の習近平国家主席は、10月30日に韓国・釜山で6年ぶりに会談した。会談に先立ち、習主席がトランプ氏に「台湾独立に反対」との明確な表明を迫る可能性が取り沙汰され、米主要メディアは社説で相次いで牽制。台湾政府も緊張感を高めていた。こうした中、台湾の林佳龍外相は前夜、民進党内派閥「正常国家促進会」のリーダーとして、詐取疑惑で......
陸文浩の見解:台湾・鄭麗文氏が国民党主席に当選、中国が善意を示し機艦活動が減少? 11月2日、台湾国防部は午前9時22分、1日付で中国軍機6機と軍艦8隻が台湾海峡周辺で活動を継続していると発表した。10月31日に日米同盟が「自衛隊総合演習」への参加を終えたことを受け、3隻の中国艦が台湾海峡へ転戦し、米海軍の空母「ニミッツ」打撃群の動向と呼応する形で警戒行動に当たっているとの見方がある。また、10月18日に鄭麗文氏が中国国民党主席に選出され......
高市早苗首相、APECで“超積極外交”を展開 各国首脳に積極接触 ネットでは賛否両論も 韓国・慶州で10月31日から11月1日にかけて開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、日本の新首相・高市早苗が異例の存在感を放った。彼女の高い社交性と現場での即時的なコミュニケーションが注目を集め、カメラの焦点となったのである。10月31日の会議では、隣席のインドネシア大統領プラボウォ・スビアント(Prabowo Subianto)に“椅子を滑らせ......
トランプ氏和平案にプーチン氏拒否 ポクロフスク陥落なら東部防衛崩壊も 2024年初のアブディフカが陥落して以来、ウクライナ戦場で最も重要な町の攻防戦がドネツク州の戦略的中枢地、ポクロフスクで全面的に展開されている。ウクライナ武装部隊総司令官オレクサンドル・シルスキー上将は11月1日に前線に赴いた際、精鋭部隊を投入し「数千の敵軍」の猛攻を食い止めようとしていると述べた。しかし、クレムリンはウクライナ軍の増援がすでに壊滅したと高ら......
東京から高雄へのデザイン対話 高科大「反転世界:福田繁雄の視覚幻象典藏展」11月7日開催 東京と高雄を横断し、世界の視覚言語を再描画するデザインイベントが南台湾で開催される。国立高雄科技大学が大規模企画する「反転の世界:福田繁雄の視覚幻象コレクション展」が、11月7日から高雄市文化中心の至高館で盛大に開幕し、同時に高科大建工キャンパスの芸文センターでも共同展示される。これは日本のデザインマスターである福田繁雄が台湾で15年ぶりに完全な形で古典作品......
第26回東京フィルメックス、全ラインナップ発表 スー・チー初監督作や日本勢2作がコンペ入り 第26回東京フィルメックス(TOKYO FILMeX 2025)の上映ラインナップが発表された。映画祭は11月21日から30日までの10日間、有楽町朝日ホールとヒューマントラストシネマ有楽町にて開催。今年は全34作品が上映され、そのうちコンペティション部門には10作品が選出された。話題作としては、女優スー・チー(舒淇)が初めて長編映画の監督を務めた『女の子(......
台湾人が地方から架ける日台の橋梁――林泉忠氏が語る交流の意義 東京大学東洋文化研究所の特任研究員、林泉忠氏は『風傳媒』の取材に対し、台湾人が日本各地で進める地方交流の動きを分析し、文化面・外交面の双方で極めて重要だと指摘した。2024年10月31日、東京大学東洋文化研究所特任研究員の林泉忠氏。衆院選の結果について語った取材時の様子。(写真/黃信維撮影)まず林氏は、近年、日本の離島や地方都市へ移住する台湾人が増えていると......
台湾映画『ピアス 刺心』が12月5日より日本公開 兄弟の愛と疑念を描く心理スリラー 台湾映画『ピアス 刺心』が、12月5日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開されることが決定した。本作は、兄への信頼と疑念の狭間で揺れ動く弟の視点を軸に、愛と恐怖がせめぎ合う心理ドラマを展開するスリラー作品となっている。台湾映画『ピアス 刺心』が12月5日に公開され、少年刑務所から出所した兄と弟の再会を軸に愛と疑念が交錯する心理......