台湾本島の最南端に位置する屏東(ピンドン)は、手つかずの自然と、素朴な暮らしの風景が残る地域である。有名な観光地・墾丁(ケンティン)に比べると観光客は少なく、ゆったりとした時間が流れている。今回は、台湾観光局のデータをもとに、編集部が厳選した観光スポットを5つ紹介する。
屏東おすすめ観光スポット》潮州・林後四林平地森林園区
屏東県潮州鎮に広がる「林後四林平地森林園區」は、1000ヘクタール(東京ドーム200個分)を超えるスケールを誇る森林型エコスポット。かつて農業用地だった土地を再生させたこの園区では、台灣特有の自然植生と湿地生態が共存しており、四季を通じて多様な野鳥や昆虫、植物に出会える。
園内には整備された遊歩道が張り巡らされており、ハイキングや自転車レンタルによるサイクリングも可能。草原や森林だけでなく、野渓では水遊びも楽しめる。さらに、エコツアーも提供されており、専門ガイドの解説を通して地元の生態系について深く学ぶことができる。
並木道はどこを切り取っても絵になる絶景。自然に溶け込んだアート作品も多く設置されており、カメラ好きにはたまらないスポットとなっている。食事を持ち込んでピクニックをすることもでき、家族連れでの訪問にも最適だ。アウトドア派、写真好き、自然観察が好きな人にとって、まさに“無料で楽しめる穴場スポット”といえるだろう。

住所:屏東県潮州鎮潮義路221-1号
開放時間:8:00~17:00
屏東おすすめ観光スポット》東港 大鵬湾遊憩区
大鵬湾国家風景区内にあるこの遊憩区は「台湾のハワイ」とも称される美しい海浜地帯。唯一の出入り口である大鵬湾潟湖(せきこ)からは、小琉球(シャオリウチウ)や船の姿を遠望することができる。
観光船での湖上クルーズでは、ガイドによる地元の解説が楽しめるほか、風景を一望できるビュースポットも満載。ウィンドサーフィンなどのマリンアクティビティを体験することもできるし、水に入らなくてもビーチバレーやレンタサイクルでマングローブの中を走り、湿地の生物を観察することもできる。
周辺には「海上教会」や「飛行機展望台」「朝口平台」などの見どころも多く、夕焼けや海の風景を撮るために多くの写真愛好家が訪れている。太陽と海を満喫するにはまさに理想の場所であり、屏東を訪れるなら外せないスポットの一つだ。


屏東おすすめ観光地》大鵬湾遊憩区。(写真/引用元:IG@aday0530)
住所:屏東県東港鎮南平路631号
開放時間:各区域の公告による
屏東おすすめ観光スポット》車城 車城福安宮
車城福安宮は、台湾最大級の土地公廟(トゥディゴンビョウ)として知られ、屏東県車城郷に位置している。主神は福徳正神であり、金牌に包まれた荘厳な神像は「台湾で最も威厳ある土地公」とも称されている。 (関連記事: 逢甲夜市でも台南安平でもない!台湾最強の観光地に注目:一千万人以上の観光客。手頃な価格で楽しめる地元グルメ。 | 関連記事をもっと読む )
その歴史は明の永暦年間に遡り、当初は「敬聖亭」として建立。泉州から移住した先住民が疫病を防ぐために建てたのが始まりで、乾隆皇帝から官服と王冠を賜り「福安宮」と改名された。