旅先の街角で、見知らぬ人の笑顔やちょっとした親切な行為に心が温まった――そんな経験は誰にでもあるだろう。そうした一瞬の出来事が、その土地への印象を大きく左右することも少なくない。では、世界で最も人々が親切で、温かく迎えてくれる都市はどこなのか。
英国の旅行・ライフスタイル誌『Time Out』は、世界18,500人の都市住民を対象にした調査を実施し、「2025年 世界で最もフレンドリーな都市」ランキングを発表した。トップ20のうち、アジアからはベトナムのハノイとタイのチェンマイの2都市がランクインした。
世界で最もフレンドリーな都市ランキング TOP20
- ポルト(ポルトガル)
- ビルバオ(スペイン)
- メデジン(コロンビア)
- ケープタウン(南アフリカ)
- ラゴス(ナイジェリア)
- ブライトン(イギリス)
- マドリード(スペイン)
- リスボン(ポルトガル)
- シカゴ(アメリカ)
- ベルファスト(イギリス)
- ハノイ(ベトナム)
- ニューオーリンズ(アメリカ)
- バレンシア(スペイン)
- グラスゴー(イギリス)
- アブダビ(アラブ首長国連邦)
- チェンマイ(タイ)
- モントリオール(カナダ)
- セビリア(スペイン)
- ブリスベン(オーストラリア)
- ドバイ(アラブ首長国連邦)
世界一の「親切都市」ポルトガル・ポルト
『Time Out』によると、1位に輝いたのはポルトガル北部の港町ポルト(Porto)。調査では、85%のポルト市民が「自分の街の人々は友好的だ」と回答しており、世界で最も高い数値を記録した。また、景観の美しさでは世界4位、幸福度では12位にランクイン。市民の満足度の高さが際立っている。
スペインは4都市がランクイン 温暖な気候と社交文化が背景に
2位はスペイン北部の都市ビルバオで、回答者の71%が「この街は温かく迎えてくれる」と答えた。さらに、スペインからはマドリード、バレンシア、セビリアの計4都市がトップ20入り。『Time Out』は「温暖な気候とバル文化など、人々が社交的になる要素が多いことが、スペイン人の親しみやすさを形づくっている」と分析している。
コロンビア・メデジン、活気と幸福感が魅力
3位には南米コロンビア第2の都市メデジン(Medellín)が入った。グルメ、ナイトライフ、音楽、そして幸福な市民気質で知られ、「世界で2番目に幸福な都市」とも評される。調査では69%の住民が「自分の街は誰でも温かく受け入れる」と答えている。
アジアからはベトナム・ハノイとタイ・チェンマイが選出
アジアからは、ベトナムの首都ハノイ(11位)とタイ北部の古都チェンマイ(16位)がランクインした。 (関連記事: 年末旅行シーズン前に要注意 「世界最悪の航空会社」ランキング発表 アメリカン航空が1位に 手荷物紛失・機内煙トラブルも | 関連記事をもっと読む )
ハノイはここ数年、世界的な人気旅行先として急上昇しており、2025年には「世界で7番目に人気の海外旅行地」とされている。ベトナム統計総局によると、今年1〜8月に台湾から訪れた旅行者は83万9千人に達した。特に人気の観光地はホーチミン市、ハノイ、ダナン、フーコック島、ニャチャンの5カ所だという。
















































