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独自》「傅崐萁条項」か?台湾・国民党、立法院党団の内規を改正 総召の「連続再選」を解禁、再任巡り波紋も 国民党立法院党団は7日、内規改正案を可決し、今後は総召が連続して再選できるようになった。(資料写真/顔麟宇撮影)
台湾・国民党立法院党団の総召集人(以下、総召)を務める傅崐萁(フー・クンチー)氏が今後も再任できるかどうかが、与野党内で注目を集めている。関係者によると、国民党党団は本日(7日)、内規改正案を可決し、今後は総召が「連続して選出・再任可能」となった。これにより、傅崐萁氏が引き続き総召の職に就く道が開かれたことになる。
現行の国民党立法院党団内規では、総召の任期は1年で、これまで「1回のみ再任可」と定められていた。しかし、7日午前に開かれた党団大会では、国民党所属の立法委員38名が共同で「連任制限の撤廃」を提案。この修正案が可決されたことで、総召の再選に関する制限が正式に削除された。
「民進党・民衆党に合わせるべき」との声も 党内の複数の立法委員は、「民衆党(台湾民衆党)および民進党(民主進歩党)の党団には再任制限がない。党団運営の円滑さを考えれば、国民党も他党と同様に制限を撤廃すべきだ」と主張した。
彼らによれば、再任制限を撤廃した後は、もし傅崐萁氏に再任の意思があれば、妨げる要素はなくなるが、同時に他の立法委員も総召選挙に立候補できる。最終的には、すべての党団メンバーが投票で最適な人材を選ぶべきだとしている。「この制度変更により、党内民主を保ちながらも、柔軟な人選が可能になる」と説明した。
「連続性が強みになる」との見方も また、別の国民党議員は、「この2年間、傅崐萁氏は立法院で民進党と対峙し、また民衆党との“藍白合作(国民党・民衆党連携)”にも取り組んできた。もし彼が再任を決意すれば、野党間の協力や執政党への監督もスムーズに進むだろう」と述べた。
さらに、この議員は次のように強調した。「今後2年間は、2026年および2028年の選挙に直結する重要な時期だ。党団が安定して戦略的な動きを維持できるかどうかは、これらの選挙に大きな影響を与える。傅崐萁氏が再選に出馬するかは本人の決断次第だが、再任制限によって党団の選択肢を狭める必要はない。今回の提案に賛成した国民党立法委員の過半数は、まさにこの点を重視していた」。
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