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独占インタビュー》一青窈さんが語る「魂のふるさと台湾」音楽と言葉のちから 2025年5月、歌手・詩人として幅広く活躍する一青窈さんが、台湾の報道メディア『風傳媒』の独占インタビューに応じた。(写真/一青窈提供)
2025年5月、歌手・詩人として幅広く活動する一青窈さんが、台湾のメディア『風傳媒 』の独占インタビューに応じた。台湾にルーツを持ち、日本で長年音楽活動を続けてきた一青さんが、音楽と言葉、文化背景、そしてこれからの夢についてじっくりと語っている。
台湾の風景や香り、言葉──そうした記憶を身体に染み込ませながら、一青さんは自身の表現に丁寧に織り込んできた。その言葉一つひとつからは、音楽に対する深い愛情と、日台の文化をつなぐ“声”としての自覚がにじみ出ていた。
一青窈(ひととよう)さんは1976年9月20日生まれ、東京都出身。台湾人の父と日本人の母のもとに生まれ、幼少期を台北で過ごした。慶應義塾大学環境情報学部を卒業後、2002年に「もらい泣き」でデビュー。同曲で日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞し、代表曲「ハナミズキ」は国内外で長く親しまれている。映画『珈琲時光』では主演も務めるなど、音楽にとどまらず幅広い分野で活躍している。
「台湾は心の中にいつもある」 「いつも心の中には台湾がある」と語る一青さんにとって、台湾は亡き父の祖国であり、ふとした瞬間に懐かしさが込み上げる場所だという。なかでも家庭でよく食べていた蓮霧(レンウー)を日本で見かけることは少なく、価格も高いため(日本では1個およそ800〜1,000円)、少し寂しさを感じることもあると明かした。
「台湾料理のお店で五香粉(ウーシャンフェン)の香りをかぐと、一気に記憶がよみがえります」と話し、その香りや味、花の匂いまでもが、今も身体に刻まれた「原風景」だという。
また「豆花が一番好き」と語り、幼稚園の給食にもよく出ていたというエピソードも披露。「朝から夜まで豆花を食べられるくらい好き」と笑顔を見せた。
さらに、「今でもずっとビーサン(ビーチサンダル)を履いているのは台湾の名残」と話し、冬でも履いていたいのだとか。「毎朝、台湾のラジオを聴いています。Best RadioやICRTなど、台湾の番組を日常に取り入れることで心が落ち着くんです」と語るその姿からは、「魂のふるさと」として台湾を大切に思う気持ちが伝わってくる。
日本語と中国語——二つの言語が響き合う 言葉への関心が強い一青さんは、「中国語にあるけれど日本語にない言葉、日本語にあって中国語にない言葉がある」と語る。
たとえば「縁」という言葉については、「中国語のほうが土地や人との結びつきを強く感じる」とし、「日本語で“縁があるね”というと、少し距離があるように聞こえることがある」と、その微妙なニュアンスの違いに触れた。
一方で日本語については、「“余白”や“間”がある言語。歌にしたとき、その間が感情を伝えてくれる」と語り、日本語で歌うことの魅力についても言及している。
また、中国語の「じゃあよ(加油)」という表現についても、「日本語の“頑張って”とは少し違っていて、親子の間での励ましのような、もっと感情が濃い言葉」と説明した。
テレサ・テンの歌をカバーすることもあるという一青さん。「言葉がわからない日本の方でも、涙を流して感動してくれる」と語り、「音楽には国境がなく、自分が日本語と中国語の両方で歌えることで、橋渡しになれたら」とその役割への思いを明かした。
台湾のファンは「心の親戚」 台湾のファンについて、一青窈さんは「なかなかライブに行けなくても、いつも“おかえり”と言ってくれるのが嬉しい」と語る。「私も“ただいま”という気持ちで歌っている」と話し、「台湾は帰る場所であり、心の親戚のような存在」と表現した。
「以前、新竹を旅していたとき、小さな商店の女の子に『一青窈だ!』と声をかけられて、とても嬉しかった」と振り返る。「田舎の町でも自分の音楽が届いていると感じられて、もっと多くの人に知ってもらいたいと思った」と、ファンとの心温まるエピソードも披露した。
歌の原動力は「言えなかった想い」 ライフステージの変化については、「母になったこと」としながらも、「歌っているときは、母である私も、かつての少女だった私も、本質的にはあまり変わらない」と語る。
「なんでこの人が好きなんだろう、なんで生きてるんだろう、という根源的な問いは変わらない。だからこそ、音楽は“言えなかった想い”を伝える手紙のようなもの」と、創作への思いを語った。「両親に伝えられなかった気持ちや、好きだった人にどうしても伝えられなかった想い、そういったものを歌にしている」とも話し、「それが今も変わらず、自分を動かす原動力になっている」と明かした。
また、「うまく言葉にできない人の代弁をするような歌を歌いたい」「病院のベッドで寄り添って歌えるような存在でありたい」とも語り、デビュー前から続けている病院でのライブ活動についても触れた。
今後の夢は「台湾文化の発信とコラボレーション」 今後の夢として、一青さんは台湾のミュージシャンやイラストレーター、アニメーション作家とのコラボレーションを挙げた。「自分の楽曲にアニメーションをつけてもらうのもいいなと思っていて、歌以外でも台湾と繋がる活動がしたい」と意欲を語る。
具体的には、「李宗盛(ジョナサン・リー)さん、張惠妹(アーメイ)さん、EggPlantEggさん、YELLOWさん、陶喆(デビッド・タオ)さん、周杰倫(ジェイ・チョウ)さん、9m88さんなどとコラボしてみたい」と語った。また、「Leo王(リオ・ワン)さんのようなラッパーとも、ぜひ幅広いジャンルのアーティストと共演したい」と、音楽の可能性を広げていきたいという姿勢を見せた。
「音楽以外の分野でも、台湾の魅力を発信していけたら」と微笑んだ。 「子どもを産んだことがライフステージとしての大きな変化だった」と語る一青さんだが、「歌っているときは、母である私も、かつて少女だった私も、本質的には何も変わっていない」と静かに語った。
愛する人に伝えられなかった想いや、両親に届かなかった言葉——そうした「言えなかった感情」を、音楽というかたちで届けたいという気持ちは、今も変わらず胸にあるという。
「歌は、伝えられなかった思いを綴る手紙のような存在」と話す一青さんは、これからも言葉と音を通して、人々に寄り添っていく。
また、「今年はいろんなライブをやる予定なので、それもぜひ届けたい」と、今後の活動に向けての意欲も覗かせた。
今後のライブスケジュール 2025年、一青窈さんは精力的にライブ活動を行う予定だ。
6月には、長野県・八ヶ岳高原音楽堂でアコースティックライブが開催されるほか、7月から8月にかけて全国各地でホールライブが予定されている。
【一青窈 Acoustic Live 2025〜De Stijl aeiou】 ・6月7日(土)・8日(日) 八ヶ岳高原音楽堂(長野県)
【一青窈 Hall Live 2025〜Surrealism ChiveZhongBang】 ・7月12日(土) 関内ホール 大ホール(神奈川県・横浜市) ・8月9日(土) きゅりあん(品川区立総合区民会館)8F 大ホール(東京都・品川区) ・8月11日(月・祝) 北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)大ホール(北海道・千歳市) ・8月24日(日) 常陸太田市パルティホール 大ホール(茨城県) ・8月30日(土) ルネこだいら 大ホール(東京都・小平市)
インタビューを通して、一青窈さんの「言葉」と「故郷」への深い愛情、そして音楽に向き合う誠実な姿勢が静かに伝わってきた。日本と台湾という二つの文化のあいだで育ち、両方の言語と感性を持つ彼女は、これからも“歌うこと”を通じて、人々の心にそっと寄り添い続けていく。
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