夜空と宇宙を旅する夏。六本木ヒルズで「天空の星まつり」開催へ

2025-06-15 18:24
六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)では、2025年6月20日(金)〜9月7日(日)の期間中、夏イベント「天空の星まつり」を開催。(画像/森ビル株式会社)
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森ビル株式会社(東京都港区)が運営する六本木ヒルズ森タワー52階の展望施設「東京シティビュー」では、2025年6月20日(金)から9月7日(日)まで、夏季限定イベント「天空の星まつり」を開催する。七夕や宇宙をテーマに、都市の中心で幻想的な星空体験ができる特別企画だ。

笹飾りや天の川演出、松本零士展とも連動

展望回廊には笹飾りと短冊が設置され、天の川をイメージした装飾が空間を彩る。七夕の情緒が漂うなか、来場者は自分の願いを短冊に綴ることができる。さらに、世界的プラネタリウム・クリエイターの大平貴之さんが手がけた「天の川フォトスポット」では、100万個の星々が映し出される中、東京の夜景とともに幻想的な記念写真を撮ることができる。

会期中は、天文学普及プロジェクト「天プラ」による宇宙研究の紹介展示や、音楽ユニット「Vegetable Record」による空間音楽演出も展開。子ども向けの体験型プログラムも充実しており、家族での参加も楽しめる内容となっている。

その一つが、7月31日に開催される「六本木天文クラブ キッズワークショップ」。参加者は実際に月のクレーターが見える望遠鏡を手作りし、晴天時には普段は非公開の屋上庭園で星空観望も体験できる。また、8月7日(木)には松本零士さんの代表作『銀河鉄道999』をテーマにした哲学対話のワークショップも実施される予定。子どもと保護者が一緒に「考えること」を楽しめる時間になるという。

さらに、東京シティビューでは松本零士さんの没後初となる大規模展覧会「創作の旅路」を同時開催する。展示は約300点にのぼり、『宇宙海賊キャプテンハーロック』や『銀河鉄道999』などの原画や未公開資料を、展望台からの眺望とともに堪能できる構成となっている。

7月1日からは、数量限定でオリジナルトートバッグとお土産がセットになった特別チケットを販売予定。館内ショップでは、伝統工芸の江戸風鈴を取り扱うほか、レストラン「THE SUN & THE MOON」では、マスクメロンとシャンパン風味のミルクアイスを使用した夏季限定スイーツも提供される。

東京シティビューでは今後もさまざまな展覧会を予定しており、9月にはフランス・シャネル傘下の工房を紹介する「la Galerie du 19M Tokyo」、11月には『エヴァンゲリオン』シリーズ30周年記念展「ALL OF EVANGELION」も控えている。

80日間にわたる「天空の星まつり」は、宇宙とアート、そして東京の夜景が融合する特別な体験となりそうだ。

​編集:田中佳奈