中東情勢が急速に緊迫する中、アメリカのトランプ大統領は17日、ホワイトハウスで戦況会議を開き、イスラエルへの支援の是非が焦点となった。イスラエルの高官によると、トランプ氏は会議前にイスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談し、軍事行動や協力の可能性について詳しく意見交換を行った。これにより、米イスラエル間の戦略的連携がさらに強化される可能性が示された。
トランプ大統領はなぜ連続投稿を?イランへの最後通告か?
その日、トランプ大統領はSNSで連続投稿を行い、イランの最高指導者を「容易な標的」と非難した。攻撃を示唆する言葉はなくとも、その口調は強硬であり、イランに「無条件降伏」を警告する内容も含まれていた。これらのメッセージはテヘラン政権を狙ったものであると同時に、米国の軍事行動のエスカレーションの意図を示唆している。
米軍はどのような配備を?どの武器が準備されているのか?
アメリカ国防総省は中東での軍事プレゼンスを大幅に強化し、F-16やF-22、F-35戦闘機を増派したほか、配備部隊の滞在期間を延長した。さらに、ニミッツ級航空母艦が予定の停泊をキャンセルし、中東地域への航行を決定したことが伝えられている。また、ペンタゴンは31機以上の空中給油機とB-2爆撃機を展開し、深層核施設攻撃への準備が行われていることが示唆された。
フォルドゥ施設が焦点になる理由は?米軍のみが破壊可能か?
イランのフォルドゥ核施設は山岳地帯の奥深くに位置しており、通常の空爆では破壊が困難とされている。イスラエルが既にこの地域を空爆したものの、国際原子力機関(IAEA)は重大な損害は確認されていないと発表している。分析によれば、13.6トンの「バンカーバスター」爆弾を搭載可能なB-2爆撃機を有する米軍のみが、60メートルの岩盤を貫通し、このような戦略攻撃を実行する能力を持つという。

この連携行動はどのように進行するか? 地域全面戦争を引き起こすか?
『ニューヨーク・タイムズ』と『ガーディアン』によると、米軍は10年以上も前からフォルドゥ施設への攻撃シミュレーションを行い、3万ポンドの爆弾が地下目標を破壊する能力をテストしてきたという。現在、ナタンツを含む他の核施設も次の攻撃対象になる可能性があり、同時に米国は駆逐艦や空母打撃群、戦略爆撃機を集結させ、中東情勢に影響を与える可能性がある軍事同盟を構築している。
編集:柄澤南 (関連記事: イラン、トランプ氏に停戦働きかけ イスラエルとの交戦5日目 | 関連記事をもっと読む )
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