年間4,000万人の新記録に挑む!中韓の訪日観光客急増、香港は「災難予言」で旅行キャンセル

2025-06-23 09:25
2024年6月3日。日本の伝統衣装「和服」を着た外国人観光客が東京浅草区の浅草寺にて。(AP)
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日本観光局(JNTO)の最新データによると、今年5月の訪日外国人数は前年より21.5%増の369万3300人に達し、過去の5月の最高記録を更新したが、4月の最高記録である390万8900人を超えることはできなかった。最も多かったのは韓国と中国からの旅行者で、いずれも急増している。一方、アジア太平洋地域に属する香港からの旅行者は、ネット上の「災難噂」の影響で激減し、多くの便がキャンセルされる結果となった。

日経アジア》によると、日本の2025年の年間外国人観光客数は4000万人を超える新記録に挑む可能性がある。今年1月からの累計訪問者数は既に1800万人に達している。5月のみで見ると、最も多く訪日したのは韓国からの旅行者で、計82万5800人を記録し、前年より11.8%増加した。この傾向は、韓国の北海道(帯広市)への直行便開設など、新しい航路の開通が主な要因となっている。

第2位の外国人旅行者は中国本土からで、5月の訪日者数は78万9900人に達し、前年同期比44.8%増となった。しかし外国人旅行者全体で成長が見られる中、香港からの旅行者だけが減少しており、2024年同期比で11.2%減少、JNTOが統計した23カ国・地域の中で唯一の減少を示した。

報告では、明確な理由は無いが、一般には香港旅行者がネットの噂によって影響を受けたと見られている。「日本で重大な災害が近づいている」といった噂や短い動画が多くの香港旅行者に日本訪問を控えさせた可能性がある。この噂の影響はどれほどか、4月の香港からの訪日者数は前年より42.9%増であったが、たった1ヶ月後には大幅に減った。

日本民眾進入大自然爬山健走。(美聯社)
日本国民が自然へハイキングに出かける様子。(AP)

訪問者数の急減の影響でフライトもキャンセルされ、大阪・関西国際空港では香港と日本を往復する62便がキャンセルされ、この路線の総便数の約10%を占めている。別の人気スポットである東北地方の仙台空港では、5月初めから現在に至るまで2社が香港路線を大幅に削減しており、この傾向は年末まで続く可能性がある。

だが、外国人旅行者の流れは本当に楽観できるのか?

株式会社みずほリサーチ&テクノロジーズのアナリスト・阪中氏によると、「現在、東京・大阪・京都などでホテルの供給が不足していることや過度に安くなった円が修正されれば、訪日旅行の価格の魅力が低下し、訪日旅行者数の増加率が鈍化する可能性もある」との見解が示された。

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