台湾と日本の民間外交窓口である「台日関係協会」の新秘書長に張仁久氏が本日(6月24日)正式に就任した。就任後は外交部(外務省に相当)の定例記者会見に出席し、今後の協会活動や日本からの要人訪問について報告した。
張氏は長年にわたり外務省出身のキャリア外交官として日本赴任経験もあり、これまでに秘書長を 12年前、再度就任後、今回で3度目の抜擢となる。前任の范振国氏は台湾・横浜駐日経済文化代表処副代表から分処長に昇進し、本日赴任した。
日本政界の有力人物が訪台予定
張氏は、先に来台して滞在中のUNDRR(国連防災機関)・水鳥真美氏(元国連事務局の減災担当)に加え、自民党の小林鷹之衆議院議員が来台予定と発表。小林氏は昨年の自民党総裁選に立候補した有力候補で、来台は6月25日から27日の予定。期間中、頼清徳総統、蕭美琴副総統ら政府首脳との面会に加え、立法院(国会)議長、国家安全会議秘書長、外交部長との面談、さらには日本との関係構築に長く関わりのある邱義仁・総統府資政とも会談が組まれている。
また、水鳥真美氏は21日から25日まで台湾に滞在予定で、昨日蕭美琴副総統との面会、また外交部長との意見交換やGCTF(グローバル協力・訓練枠組)国際研修にも参加する見通し。
日台交流協会会長も交代
さらに、日本側の民間交流組織・日台交流協会の会長ポストも刷新され、14年間務めた大橋光夫氏が6月20日付で退任。後任には実業界出身の隅修三氏が就く。隅氏は台湾との経済的人材交流に長く関わってきた人物で、「台湾の自然・文化、そして日本人への温かいまなざしに触れ、日台の民主・自由・法治といった価値の共有と強化に取り組む決意を新たにした」と抱負を述べている。今後、両国の協力と交流が一層深化する見通しだ。
編集:柄澤南 (関連記事: 「頼清徳政権1年」を振り返るセミナー、早大で開催 日台研究者が警鐘「リコールは政治対立を深める恐れ」 | 関連記事をもっと読む )
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