トップ ニュース 台湾の頼清徳総統がエスワティニ訪問を終え帰還 南インド洋を迂回し空軍護衛
台湾の頼清徳総統がエスワティニ訪問を終え帰還 南インド洋を迂回し空軍護衛 頼清徳総統は再びエスワティニの専用機に搭乗し、南インド洋を迂回する約16時間の飛行を経て、5日午前10時半過ぎに台湾空軍機の護衛の下、桃園国際空港に到着する予定だ。(頼清徳氏のフェイスブックより)
台湾の頼清徳総統は5日午前、アフリカで唯一外交関係を持つエスワティニへの訪問を終え、台湾の桃園国際空港に到着する見通しだ。今回の訪問を巡っては、中国の干渉により出発が一時延期された後、エスワティニ国王の特使専用機を利用して極秘裏に出発していた。復路は約16時間をかけ、南インド洋を迂回するルートで台湾へ向かった。
往路は国王専用機を利用、極秘裏に現地入り 頼氏は当初、4月22日にエスワティニのムスワティ3世国王の即位40周年などを祝う式典に出席するため出発する予定だった。しかし、出発前夜に総統府が急遽記者会見を開き、訪問の延期を発表した。中国の「経済的威圧」により、飛行ルート上に位置するセーシェル、モーリシャス、マダガスカルが予告なく飛行許可を取り消したためだ。これを受け、頼氏は林佳龍外交部長を特使として現地に派遣していた。
林氏が4月28日に帰台した後、エスワティニのトゥリシレ・ドラドラ副首相が「国王特使」として30日に台湾を訪問し、頼氏に親書を渡し、再度の訪問を要請した。その後、5月2日夜になって、頼氏自身がSNSを通じて同日にエスワティニに到着したと突如発表した。総統府も同日夜、頼氏が現地時間2日午前9時(台湾時間同午後3時)に現地へ到着したことを明らかにした。
総統府や国家安全会議の担当者は公式に認めていないものの、頼氏が5月2日にエスワティニへ向かった際、ドラドラ副首相が来台時に使用した専用機に搭乗したとみられる。風傳媒の調べによると、このエアバスA340-300専用機は台湾時間2日午前0時半過ぎに桃園国際空港を離陸し、フィリピン、シンガポール、インドネシア、モーリシャス、マダガスカル、モザンビークが管轄する飛行情報区(FIR)や領空を通過して、同日午後3時前に現地に到着した。
台湾の頼清徳総統が5月2日に極秘裏にエスワティニへ向かった際、国王特使が来台時に使用した専用機を利用したとみられる。(総統府提供)
復路はマダガスカルなどを迂回、通常より4時間長く飛行 エスワティニ時間4日午後12時半(台湾時間同午後6時)過ぎ、エスワティニの空港から「軍用または政府用」と表示されたA340-300型機が離陸した。フランス通信社(AFP)は現地の空港関係者の話として、頼氏が4日に国王の専用機で出国したと報じている。関係者によれば、頼氏の出国に関する調整は極めて慎重に行われていたという。
特筆すべきは、復路の飛行ルートである。風傳媒の調べによると、この専用機は4日にエスワティニを離陸後、モザンビークと南アフリカの領空を抜け、マダガスカルとモーリシャスの飛行情報区を避けるように飛行した。民間機の定期便がほとんどない南インド洋を大きく迂回し、南アフリカの飛行情報区からオーストラリアの飛行情報区に入った後、北東へ進路を変え、インドネシア、マレーシア、ブルネイ、フィリピンの領空や飛行情報区を通過した。
頼氏が搭乗した専用機が台北飛行情報区に入る直前の5日午前、総統府は同氏が午前10時40分に帰国し、桃園空港で談話を発表すると通知した。空軍も専用機が台北飛行情報区に入った後、F-16V戦闘機4機を出動させて護衛に当たると明らかにした。南インド洋を迂回した影響で、復路の飛行時間は約16時間に及び、通常の直行ルート(約12時間)より4時間ほど長くかかった。今回の訪問が多くの困難を伴うものであったことが浮き彫りとなっている。
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