日本最大級の宇宙ビジネス展「SPEXA」開幕へ 月面住宅や探査機など約250社が集結
日本最大級の宇宙ビジネス展「SPEXA」が5月27日より開催され、異業種参入が加速する月面住宅や宇宙旅行の最前線が集結する。(写真/RX Japan 展示会PR事務局提供)
RX Japan合同会社は、2026年5月27日から29日までの3日間、東京ビッグサイトにおいて日本最大級の宇宙ビジネス総合展「第3回 SPEXA(スペクサ) -【国際】宇宙ビジネス展 -」を開催する。2026年4月にNASAの有人月ミッション「アルテミスII(Artemis II)」の打ち上げが成功したことで世界的な宇宙開発への期待が高まっており、日本国内でも高市政権が掲げる新成長戦略の「最重要課題」として宇宙産業への投資が加速している。本展は防災、通信、インフラの高度化といった国家戦略を背景に、建設、住宅、航空、旅行などの異業種参入が相次ぐ「社会実装」のフェーズを象徴するイベントとなる。
出展社数は初回の約4倍、昨年の1.5倍にあたる約250社に拡大し、宇宙開発を牽引する最先端機器から日常生活に関連した新たなビジネス提案までが一堂に会する。展示内容では体験型の近未来テクノロジーが充実しており、NASAの月輸送ミッションに参加予定の月面探査車「YAOKI」の実機展示や操縦体験が実施されるほか、「はやぶさ2」や2026年打ち上げ予定の「MMX(火星衛星探査機)」といった日本の宇宙開発を象徴する展示も登場する。また、小型月着陸実証機「SLIM」に搭載されたシャープの宇宙用太陽電池など、過酷な環境下での信頼性を実証した実機も公開される。
異業種参入による月面インフラ構築と新基幹産業としての期待
異業種からの参入による月面インフラや住宅技術も大きな見所となっている。クレバリーホームは月面住宅用タイルや断面モデルを展示し、極限環境での居住を想定した構造・素材技術を可視化するほか、初期有人探査フェーズに必要な通信やエネルギー供給を担う「ルナタワー」や居住モジュール「ルナドーム」の技術が披露される。さらに、JAL(日本航空)や日本旅行、将来宇宙輸送システム株式会社など9社が合同で「将来の宇宙輸送」をテーマに出展し、金属3Dプリンター製タンクや飛行解析シミュレーター、睡眠デバイスなどを通じて宇宙を日常にする未来を提案する。
自動車産業がEVシフトや自動運転の普及によって100年に一度の大変革期を迎え、国内の部品メーカーで雇用の喪失が懸念される中、宇宙ビジネスは新たな基幹産業として注目を集めている。日本の製造業が誇る高い信頼性や精密加工技術、高度なセンサー技術はロケットや人工衛星製造に不可欠であり、本展は専門家のみの領域であった宇宙業界をオープンにし、異業種をつなぐ架け橋となることで、日本発の宇宙企業の創出と経済成長を後押しすることを目指している。
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