【独占インタビュー】血肉果汁機、台湾の特色を武器に世界へ 飽和する国内市場を越えて

台湾の特色を世界へ示すFlesh Juicerが日本ツアーの独占取材で国内市場の飽和と若手への苦言を呈し、今後は国際舞台進出へ全力を注ぐと宣言した。(写真/黃信維撮影)
台湾の特色を世界へ示すFlesh Juicerが日本ツアーの独占取材で国内市場の飽和と若手への苦言を呈し、今後は国際舞台進出へ全力を注ぐと宣言した。(写真/黃信維撮影)

台湾を代表するメタルバンド「血肉果汁機(Flesh Juicer)」が、2026年4月に日本ツアーを成功裏に終えた。台湾メディア『風傳媒(ストームメディア)』は、4月7日の東京公演前夜にあたる4月6日、リハーサルを終えたばかりのメンバー全員への独占インタビューを敢行した。

台湾の特色を世界へ示すFlesh Juicerが日本ツアーの独占取材で国内市場の飽和と若手への苦言を呈し、今後は国際舞台進出へ全力を注ぐと宣言した。黃信維
台湾の特色を世界へ示すFlesh Juicerが日本ツアーの独占取材で国内市場の飽和と若手への苦言を呈し、今後は国際舞台進出へ全力を注ぐと宣言した。(写真/黃信維撮影)

今回の取材でメンバーたちは、日本のトップバンドやミュージシャンとの共演によって生まれた化学反応について語っただけでなく、台湾のバンドが国際舞台へ進出するための戦略と、その背後にある厳しい現実についても深く切り込んだ。

「台湾市場は飽和状態」国際展開は必然の選択

​ギターのZero(阿霖)は、台湾のメタル市場はすでに飽和状態にあり、国際展開は必然的な目標であると明言した。また、ギターのMattも言葉に重みを込め、台湾の多くのバンドは直面している課題から目を背けてはならないと指摘。パフォーマンスの細部を徹底的に突き詰めてこそ、チケットを購入してくれる観客に対して100パーセントの責任を果たすことができると強調した。

台湾の特色を世界へ示すFlesh Juicerが日本ツアーの独占取材で国内市場の飽和と若手への苦言を呈し、今後は国際舞台進出へ全力を注ぐと宣言した。黃信維
台湾の特色を世界へ示すFlesh Juicerが日本ツアーの独占取材で国内市場の飽和と若手への苦言を呈し、今後は国際舞台進出へ全力を注ぐと宣言した。(写真/黃信維撮影)

2024年の来日から2年、精神的な成熟と揺るぎない自信

2024年の日本ツアーから2年が経過した現在の心境について、ボーカルのGIGOはまず、今回は完全なチーム体制で臨めていることに言及。ライブの現場で高度な技術を発揮できることに対し、大きな自信を持っていると語った。

ギターのZeroは、今回のツアーでは精神的な成熟とさらなる安定を感じていると述べ、旧知の仲であるCrystal Lakeと共にツアー全体を回る過程を心から楽しんでいると明かした。さらに、日本のプロフェッショナルなリハーサル環境に大きな衝撃を受けたことも付け加えた。

台湾の特色を世界へ示すFlesh Juicerが日本ツアーの独占取材で国内市場の飽和と若手への苦言を呈し、今後は国際舞台進出へ全力を注ぐと宣言した。黃信維
台湾の特色を世界へ示すFlesh Juicerが日本ツアーの独占取材で国内市場の飽和と若手への苦言を呈し、今後は国際舞台進出へ全力を注ぐと宣言した。(写真/黃信維撮影)

「過去最高」の体制と、欧米進出を見据えたプロフェッショナリズム

​ベースのSion(金毛)は、今回の海外公演を「過去最高の体制」と評した。メンバー全員が揃うことで、よりリラックスした状態で演奏に臨め、バンドとしての呼吸も一層研ぎ澄まされていると自信を覗かせる。

また、ギターのMattは、海外バンドの洗練された運営体制を目の当たりにし、これこそが将来的に欧米市場へ進出するうえで不可欠な「プロフェッショナルかつ重要な鍵」であると深く認識したという。

台湾の特色を世界へ示すFlesh Juicerが日本ツアーの独占取材で国内市場の飽和と若手への苦言を呈し、今後は国際舞台進出へ全力を注ぐと宣言した。黃信維
台湾の特色を世界へ示すFlesh Juicerが日本ツアーの独占取材で国内市場の飽和と若手への苦言を呈し、今後は国際舞台進出へ全力を注ぐと宣言した。(写真/黃信維撮影)

Crystal Lakeとの絆、そしてCrossfaith・Tatsuyaとの化学反応

​今回、Crystal Lake主催のツアーに参加した経緯についてZeroは、2024年にFlesh Juicerが主催したイベント「血肉男孩水晶湖秋令營」での共演がきっかけだったと明かした。自分たちが招聘したことで国境を越えた深い絆が生まれ、今回の日本ツアーへと繋がった。
(関連記事: 台湾ラウドロックの旗手「Flesh Juicer」が2年ぶりに来日!Crystal Lake主催ツアー出演&東京特別公演が決定 関連記事をもっと読む

さらに、4月7日の東京公演ではCrossfaithのドラマー・Tatsuya Amanoをサポートに迎えた。マネージャーの提案から始まったこの試みについて、Zeroは台湾音楽界の現状にも触れつつ次のように率直な意見を述べている。

最新ニュース
横浜赤レンガ倉庫で春の恒例行事「ヨコハマ フリューリングス フェスト 2026」が開幕 多彩なドイツ文化とファミリー向け体験を提供
中国が「92年コンセンサス」棚上げし協議打診、頼政権の融和姿勢受け観光解禁の兆し
【KAWAII LAB.】あなたの「推し」が全国へ!ChargeSPOTで展開するアイドル応援広告の全貌
米世論調査で対中敵視層が28%へ低下、若年層中心に意識変化の兆し
一石三鳥グループ、渋谷に初のフレンチ「Bistro Un Trois」開店 系列店の魅力を宿した独創コース
【渋谷グルメ】一石三鳥が仕掛ける!国産食材×フレンチの極上隠れ家「Bistro Un Trois」が誕生
ちいかわ初の船旅コラボ!「商船三井さんふらわあ」× 映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』連動企画が8月始動
台湾の食農テック支援組織「好食好事」、スタートアップ3社とSusHi Tech Tokyo 2026へ 日本市場との連携強化
上海住民の金馬旅行解禁、台湾本島への中国人客受け入れ再開に向けた課題
【独占】森ビルが推進する「立体緑園都市」構想の全貌 港区・ヒルズエリアから台湾へ、国際都市戦略と未来への展望
【張瀞文コラム】脳とAIの直接接続 BCIが米中のテクノロジー競争の新たな戦場に
【独自】米Shield AIが台湾展開拡大 創業者「無人機とAIが対中非対称戦の中核に」
【北京観察】「寝そべり」は境外勢力の陰謀なのか 北京が若者の「諦め」を恐れる本当の理由
【独自取材】香港FCCはなぜ「アジアのカサブランカ」と呼ばれるのか 世界的情報拠点の実像
統一超商、台湾ロピア買収へ 約100億円投じ高雄に世界初プレミアム店
【論評】AIが資金を吸い尽くす怪物に──TSMCを除いたとき、台湾が直面する2つの根本的な問い
MLBスター11名が集結「ブラックアウト・コレクション」がMLB公式ショップで販売開始
【プロ野球】オリックス、終盤の再逆転でソフトバンク撃破 シーモア決勝打、明暗分かれたブルペン継投
【プロ野球】ソフトバンク、終盤の猛攻で逆転勝ち!笹川が同点打、代打・中村晃が勝ち越しの一打
デンソー、1.8億株の自己株式TOBを実施へ 資本効率向上と株主還元を加速
高市総理、5月1日からベトナム・豪州を歴訪へ 経済安保やFOIPの進化を協議
頼総統の欧州経由、独とチェコが直前拒否 中国圧力で台湾の外交孤立鮮明に
森美術館で「ロン・ミュエク」展が4月29日開幕 巨大な頭蓋骨100基による国内初公開の「Mass」など11作品を展示
出光丸がホルムズ海峡通過、名古屋へ 通行料なしで実現、イラン側は「真の友情」
写真家・山元彩香 個展「We are Made of Grass, Soil, and Trees」を沖縄・読谷のWALL_okinawaに
トヨタの新型AIバスケロボ「CUE7」がデビュー ギネス記録を超越する進化と開発の舞台裏
ホテル雅叙園東京、ヒルトン最高級ブランド「LXR」にリブランド 2027年開業予定
UAEがOPEC脱退へ 原油市場は歴史的な「価格競争」に突入か
山下智久、地元・船橋に凱旋!船橋競馬新アンバサダー就任、名馬ミューチャリーと共演の新CM「HEART BEAT」編が放映開始
TGS 2026「SELECTED INDIE 80」第1弾スポンサーが決定 任天堂、講談社ら9社が支援、新アワードも設立
デンソー、ロームへの買収提案を再考 「撤回」含めあらゆる選択肢を検討
ポケモンGO、日本AED財団と提携 全国1.3万箇所のAED設置場所がポケストップに
韓国発「OLIVE YOUNG FESTA」が日本初上陸!5月に幕張メッセのKCON内で開催決定
2026年 富士登山・吉田ルートの予約開始 山梨県、装備チェックを「事実上の義務化」へ強化
台湾糖業が養豚場刷新、2026年にも日本市場進出へ 2030年に年50万頭の供給目指す
千葉市長、ZOZOマリンのドーム化判断の難航を釈明 資材高騰による不確実性の増大を強調
Nothing、FeliCa初搭載の「Phone (4a)」シリーズを日本投入 独自AIによるアプリ生成機能も発表
メルカリ、1億点超の商品ラインナップを世界へ開放 公式代行サービスで「お宝探し」をもっと安全・手軽に
台湾初の食農アクセラレーター「好食好事(HAOSHi)」、日本進出を加速  都内で台湾発の食農テックと日本産業の「共創」を提示
【寄稿】5カ国11隻の対中連携に中国軍18隻が対抗 台湾・南シナ海・西南諸島で圧力拡大
自民新人「鹿鳴会」が旗揚げ 高市首相、地元・奈良にちなみ命名の同期生を激励
金正恩氏、「自爆」を英雄視 北朝鮮兵は5人に1人が帰還できず
台湾半導体の歩みを描くドキュメンタリー『造山者』、秋田で上映 日台の絆と経済協力を強調
トランプ氏の「中東で勝利」宣言にメルツ独首相が異論 「米国はイランに屈辱」
出入国在留管理庁、留学生の在留資格運用を厳格化へ アルバイト状況の定期報告と日本語能力証明を義務付け
【独占インタビュー】李鴻源氏「中台関係は白黒では語れない」 台湾が直面する複雑な選択
DeepSeek「V4」、ファーウェイ対応で米優位に影 それでも市場が騒がなかった理由
JALとANAが異例のタッグ フィリピンに整備人材の育成拠点、日本の深刻な人手不足映す