訪問中止から一転 台湾・頼総統がエスワティニ入り、国王専用機利用に中国猛反発

台湾の頼清徳総統は事前の予告なしに、アフリカの国交樹立国であるエスワティニを電撃訪問。空港にはムスワティ3世国王が自ら出迎えに駆けつけた。(写真/台湾総統府Flickrより)
台湾の頼清徳総統は事前の予告なしに、アフリカの国交樹立国であるエスワティニを電撃訪問。空港にはムスワティ3世国王が自ら出迎えに駆けつけた。(写真/台湾総統府Flickrより)

先ごろ、アフリカの国交樹立国、エスワティニへの訪問を直前になって取りやめた台湾の頼清徳総統が2日午後、自身のSNSで突如、同国に到着したと発表し、各方面に衝撃を与えている。中国外務省が明らかにした情報によると、頼氏はエスワティニ国王の「個人専用機(プライベートジェット)」に搭乗して同国に向かったとされ、中国はこれを「密航まがいの国外逃亡劇」だと激しく非難している。

エスワティニでは、国王ムスワティ3世の即位40周年、同国王の58歳の誕生日、および建国58周年を祝うため、4月24日から一連の祝賀行事が開催されている。頼総統は当初、4月22日に訪問団を率いて出発する予定だったが、台湾総統府は出発前日の夜、総統専用機の飛行ルート上にあるセーシェル、モーリシャス、マダガスカルの3カ国が中国からの「経済的威圧」を受け、領空通過許可を突如取り消したため、訪問を一時見合わせると発表した。

その後、エスワティニのトゥリシレ・ドラドラ副首相が4月30日に台湾を訪問。同日午後に頼氏と面会し、適切な時期にエスワティニを訪問するよう要請する国王からの口頭メッセージを伝えていた。

頼総統は1日午前の時点では、台湾中部の雲林県斗南鎮で開催された「模範母親表彰式および成果展示」に出席していたが、台湾時間2日午後6時ごろ、SNSを通じてすでにエスワティニに到着したと明らかにした。

頼総統、エスワティニ国王特使と会見(1) 頼清徳総統(手前右)は4月30日、エスワティニ王国のトゥリシレ・ドラドラ(Thulisile Dladla)国王特使(左)と会見した。(総統府提供)中央社記者葉素萍電 民国115年4月30日
頼清徳総統(右)は4月30日、エスワティニ王国国王の特使を務めるトゥリシレ・ドラドラ氏(左)と会見した。(写真/台湾総統府提供

中国外務省は2日午後7時ごろ、「報道官談話」を発表し、頼氏のエスワティニ訪問に反応。質疑応答の中で報道官は、頼氏がエスワティニ国王の「個人専用機」に搭乗して同国に到着したと指摘した。

問:報道によると、台湾地区の指導者である頼清徳氏が5月2日、エスワティニ国王の「個人専用機」に搭乗して同国に到着したと伝えられている。これについて中国側の見解は?

答:頼氏は宜蘭で地震が発生してからわずか数時間後、島内の民生を顧みず、密かに外国の航空機に潜り込んで台湾を抜け出した。巨額の公費を使用して「密航」のような逃亡劇を演じ、国際的な笑いものとなるだけでなく、「台湾独立」に関する醜態を示す事例を付け加えた。

頼氏のような輩が国際社会において面目を失った経緯は、「一つの中国」原則が既に国際関係の基本的な規範であり、国際社会の普遍的な共通認識だということを改めて示している。

民進党当局が外部勢力とどのように結託し、いかなる形で「外部勢力を飼いならそう」とも、全て徒労に終わり、台湾が中国の一部であるという事実を変えることはできない。

「台湾独立」分裂勢力がいかに姿を隠し、形を変えようとも、誰もが討伐したいと願う対象となり、頭を抱えて逃げ回るネズミのような運命を変えることはできない。

我々は、エスワティニなど一部の国に対し、歴史の大勢を見極めて時代の潮流に従い、少数の「台湾独立」分離主義者のために火中の栗を拾うような真似は避けるべきだと忠告する。

​台湾ニュースをもっと深く⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp

最新ニュース
世界選手権4連覇の偉業、坂本花織が引退表明 五輪3大会出場の激動のキャリアを振り返る
【李忠謙のコラム】対中包囲網を崩すトランプ 台湾は「ポスト米国秩序」をどう生き抜くか
台湾・頼清徳総統がエスワティニ訪問終え帰還 南インド洋迂回、空軍が護衛
台湾の頼総統、エスワティニ国王と会談 共同声明署名、「台湾は主権国家」と改めて強調
台湾「体育クラス」制度を問う 競技偏重が生む学業と将来の断層
台湾・国民党、国防予算案で内紛激化 韓国瑜氏批判の背後に次期総統選争い
台湾防衛特別予算巡り国民党内に亀裂 鄭主席は「3800億台湾ドル+N」維持を強調
【張鈞凱のコラム】台湾に「親米」と「媚米」しかないのか 対米武器調達論争の深層
【寄稿】台湾に必要なのは陣営選択ではなく、技術的バランス
楽天モンキーズ「Rakuten Girls」が東京ドームに降臨 6月の「楽天スーパーナイター」に華を添える
TSMCの2nm投資拡大で材料サプライチェーンに追い風 独占供給企業に注目
「上野の森親子ブックフェスタ」台湾絵本ブースが初出展 ベテラン翻訳家が選ぶ「今、大人も読むべき台湾絵本」
隈研吾氏設計の「MoN Takanawa」、ユネスコ建築賞「世界で最も美しいミュージアム 2026」に選出
【台湾海峡解読】中国、台湾への直行便再開を打診 「九二共識」棚上げで中国人観光客解禁も焦点
渋谷の新店舗「鮨匠 一石三鳥」がメディア試食会を開催 出汁と五感で味わう本格江戸前鮨の全貌を公開
渋谷に五感で味わう体験型寿司店「鮨匠 一石三鳥」が5月4日オープン 出汁を軸にしたコースで日本の食文化を世界へ発信
小田急ホテル、5月1日より「メロンスイーツフェア」開催 アフタヌーンティーから限定ドリンクまで
【新新聞】AI半導体の先端パッケージ競争激化 インテルがTSMC追撃、メディアテックは元TSMC幹部を起用
『転スラ』特別企画展、第3弾入場特典が5月9日から配布 リムルのグリーティングも
【新新聞】グーグル時価総額がエヌビディアに肉薄、AI投資の焦点は「収益化」へ
ニュウマン高輪と画家・井上文太氏が「季の記憶」プロジェクトを始動、高輪の記憶を次世代へ
【新新聞】米ハイパースケーラー4社決算、AI投資の収益化が本格化
虎ノ門ヒルズで過去最大規模の「バルホッピング」開催へ 新街区も加わり全87店舗が美食を提供
半導体の次は量子か 台湾が狙う「次なるTSMC」の正体
台湾第3原発、2028年再稼働へ燃料棒調達加速か 経済部が説明
東京財団が「給付付き税額控除」の具体的設計を提言 格差是正と就労支援の両立を目指す
博多もつ鍋やま中が「母の日キャンペーン」を実施 中東情勢によるカーネーション不足を受けワインを贈呈
ホルムズ海峡封鎖で商船千隻超が足止め トランプ氏、4日に「プロジェクト・フリーダム」開始へ
【外交秘録】台湾F-16導入秘話 海上輸送から自力回航へ転じた舞台裏
サマソニ第8弾追加アーティスト発表、BINIやREAL McCOYら8組が決定
【PSG東京】没入型施設「LA MAISON TOKYO」開幕 鉄腕アトムコラボから欧州CLトロフィーまで徹底レポート
【寄稿】日本の就労ビザ新制度、日本語だけでは足りない時代へ 「語学+専門性」が鍵に
パリ・サン=ジェルマンの没入型体験施設が渋谷に登場!「ICI C’EST PARIS LA MAISON TOKYO」開幕
銀河系軍団が4年連続の来日へ!「パリ・サン=ジェルマン ハンドボール ジャパンツアー2026」開催決定
ネットフリックス、GWに合わせ「ゴール“デデーン”ウィーク」を展開 ポッドキャスト配信や原宿での限定ストアなど多角的な施策を実施
日本最大級の宇宙ビジネス展「SPEXA」開幕へ 月面住宅や探査機など約250社が集結
韓国の女子高生、ダイエット薬使用が上昇 K-POP時代の「やせ志向」が影響か
入管庁、在留外国人向け最新情報を公開 加工写真は不可、住所届は14日以内
齊藤工らがSSFF & ASIA 2026開幕セレモニーに登壇 特別賞に「ワールド イズ ダンシング」
量子コンピュータのチップ化へ台湾企業が本格始動 低温チップとシステム統合が鍵
台湾、量子産業を本格始動 半導体の強み生かし次の兆元市場狙う
株式会社貴瞬が「KISHUN AUCTION」を初開催、ハイブリッド形式で落札率100%を達成
GOSSO株式会社、「肉寿司」商標およびフランチャイズ事業を譲受 ブランドの全国展開を加速へ
日本酒メディア大手SAKETIMES、SAKE Streetと事業統合 「知のインフラ」構築へ
日本酒メディア大手「SAKETIMES」と「SAKE Street」が事業統合 業界活性化へ新体制
UAE、ホルムズ海峡を迂回し原油輸出へ 5月からフジャイラ経由
【西麻布】ニューバランスの祭典「GREY ART MUSEUM」開催!「五感」で楽しむアートや限定グルメも
国内最大規模の音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」ノミネート発表 最優秀賞を決定する最終投票がスタート
【最大35%OFF】Nothing「ゴールデンウィーク・母の日セール」開催 Phone (3)やオーディオ製品が過去最安級に
ほっかほっか亭、満足度120%の「スペシャルシリーズ」を刷新 国産豚肉使用の「贅沢シュウマイスペシャル」が新登場