【評論】米中対立下で中国貿易が過去最高を記録 米国の「封じ込め政策」は失敗か

2026-01-30 14:31
中国の昨年の貿易統計が記録的な数字となり、米国の抑圧政策の失敗を示唆している。写真は中国・山東省煙台の港で輸出を待つ自動車(写真/AP通信提供)。
中国の昨年の貿易統計が記録的な数字となり、米国の抑圧政策の失敗を示唆している。写真は中国・山東省煙台の港で輸出を待つ自動車(写真/AP通信提供)。

中国が発表した2025年の貿易統計は、驚異的な数字を叩き出した。この「輝かしい成績表」が物語るメッセージは一つである。すなわち、米国による中国封じ込め、および抑圧政策は全面的に失敗したということだ。

中国海関総署(税関総署)の統計によると、2025年の中国の対外貿易総額は45兆4700億元(前年比3.8%増)。そのうち輸出は26兆9900億元(6.1%増)、輸入は18兆4800億元(0.5%増)となった。ドルベースで見ると、輸出入総額は6兆3500億ドル(3.2%増)となり、輸出は3兆7700億ドル(5.5%増)、輸入は2兆5800億ドルと前年並みを維持した。

特筆すべきは、年間の貿易黒字が1兆1900億ドルに達したことだ。これは中国の記録を塗り替えただけでなく、世界の貿易史上においても過去最高額となる。

激化する制裁を跳ね返す「輸出競争力」

2018年にトランプ第1次政権が対中関税戦やハイテク戦を仕掛けて以来、米中間の攻防は激化の一途を辿ってきた。民主党のバイデン政権に代わっても、トランプ時代の政策は踏襲され、むしろ「小さな庭に高い柵(スモール・ヤード、ハイ・フェンス)」政策によって技術封鎖は強化された。さらに米国は欧州やカナダなどの同盟国と足並みを揃え、中国製電気自動車(EV)などのクリーンエネルギー製品に対し、最高100%の関税を課す措置を講じた。2025年には、再び政権を掌握したトランプ氏により、一部の関税は100%を超える水準にまで引き上げられている。

しかし、結果は明白である。データを見る限り、貿易と技術の両面で中国を抑え込もうとしたこれらすべての政策は、失敗に終わったと言わざるを得ない。

まず全体像を見ると、中国の対外貿易、とりわけ輸出は堅調な成長を続けている。世界の輸出総額に占める中国のシェアは、貿易戦が始まる直前の2017年の12%から、2025年には15%を突破した。米国が欧州や日本などの同盟国を動員した中国叩きは、中国の輸出を抑制するどころか、むしろその競争力を研ぎ澄ませる結果を招いた。

ハイテク製品への構造転換 技術封鎖の形骸化

技術面においても、状況は米国の思惑通りには進んでいない。米国は半導体分野に照準を絞り、中国の技術進歩を一定程度は遅らせることに成功しているかもしれない。しかし、国家経済全体というマクロの視点で見れば、西側諸国による技術封鎖はすでに瓦解している。

その証左として、2025年の中国の輸出項目において最も高い成長率を記録したのは、すべて「ハイテク製品」であった。 (関連記事: 特集》中国、貿易黒字1兆ドル突破、人類史上最高記録も「危険信号」 世界の黒字6割を独占し、新たな摩擦の火種に 関連記事をもっと読む

  • ハイテク製品輸出: 全体平均を大きく上回る13.2%増。
  • 精密機器・産業用ロボット: 専用設備が20.6%増、ハイエンド工作機械が21.5%増、産業用ロボットは48.7%という驚異的な伸びを見せた。
  • グリーンエネルギー: リチウム電池(26.2%増)、風力発電ユニット(48.7%増)、電動バイク(18.1%増)などが急成長を遂げた。
  • 自動車産業: 国産車の販売台数で日本を抜き世界一となっただけでなく、輸出台数においても2年連続で世界首位の座を維持している。
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