【演説全文】ゼレンスキー氏、NATOは「紙の虎」欧州は「二枚舌」と痛烈批判 台湾の「プーチン支援」にも不満表明

2026-01-24 11:25
世界経済フォーラムに出席し、演説を行うウクライナのゼレンスキー大統領。(写真/AP通信提供)
世界経済フォーラムに出席し、演説を行うウクライナのゼレンスキー大統領。(写真/AP通信提供)

米国のドナルド・トランプ大統領がスイス・ダボスを訪れ、世界経済フォーラム(WEF)の壇上で自身の成果を誇示しつつ欧州諸国を批判したのに続き、同フォーラムは欧州に砲口を向ける2人目の国家元首、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を迎えた。

ゼレンスキー氏は世界経済フォーラムで長時間の演説を行った。冒頭で米国、欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国に感謝の意を表したものの、話鋒を転じ、直ちに欧州諸国の「言行不一致」な振る舞いを批判し始めた。欧州はウラジーミル・プーチン氏に資金を提供し続けるだけでなく、米国の計画を絶えず妨害し干渉していると指摘した。同氏の見解では、米国が存在しないNATOの安全保障など空論に過ぎないという。

これまでロシアを支援している国について言及する際、ゼレンスキー氏は、それは決して中国だけではないと強調した。そして同氏が名指しした国家リストの中には、驚くべきことに「台湾」が含まれており、これを受けてSNS上で議論が巻き起こっている。

以下、世界経済フォーラムにおけるゼレンスキー氏の演説要旨

皆さんは、ビル・マーレイ(Bill Murray)氏とアンディ・マクダウェル(Andie MacDowell)氏が主演した偉大なアメリカ映画『恋はデジャ・ブ(原題:Groundhog Day)』を覚えているだろうか。数週間、数ヶ月、あるいは数年にわたり同じことを繰り返す、あのような生活を望む者は誰もいないだろう。

しかし、それこそが我々の現在の生活であり、ウクライナの現実なのだ。

世界経済フォーラムに出席し演説を行うウクライナのゼレンスキー大統領。(AP通信)
世界経済フォーラムに出席し演説を行うウクライナのゼレンスキー大統領。(写真/AP通信提供)

このようなフォーラムが開催されるたびに、その事実が証明されている。ちょうど昨年(2025年)、同じくダボスにおいて、私は「欧州は自衛する方法を知る必要がある」という言葉で演説を締めくくった。だが1年が経過しても何も変わっておらず、私は再び同じ発言を繰り返さざるを得ない状況にある。

なぜこうなるのか。答えは、既存の脅威や将来起こりうる脅威に関することだけではない。毎年、新たな課題が出現しているからだ。

グリーンランドと中東

今、人々の関心はグリーンランドに向けられている。明らかに大多数の指導者は、この問題への対処法を決めかねているようだ。皆、米国がこの件について「冷静」になるのを待ち、話題が過ぎ去ることを期待しているに過ぎないように見える。

だが、もし過ぎ去らなかったら? その時はどうするのか。

イランでの抗議デモが流血の弾圧を受けた際、多くの議論がなされたが、結局その声はかき消され、世界からイラン国民への支援は極めて不十分だった。実際、西側世界の多くは傍観することを選んだ。欧州では人々がクリスマスや新年の休暇を楽しんでいる間に、政治家が職場に戻り立場を形成し始める頃には、すでに数千人が虐殺されている恐れがある。 (関連記事: ウクライナ避難民、在留1956人に、3割超が東京に集中 入国ペースは月10人前後へ減少 入管庁・2025年末時点速報値 関連記事をもっと読む

2026年1月17日、グリーンランドの首都ヌークでデモが発生。群衆が米国領事館へ向かい、トランプ米大統領のグリーンランド併合政策に抗議した。(AP通信)
2026年1月17日、グリーンランドの首都ヌークでデモが発生。群衆が米国領事館へ向かい、トランプ米大統領のグリーンランド併合政策に抗議した。(写真/AP通信提供)

この流血の鎮圧の後、イランはどうなるのか。もし現政権が生き残れば、すべての抑圧者に対して「十分な人数を殺せば権力を維持できる」という明確なシグナルを送ることになる。欧州の誰が、そのようなメッセージが現実になることを望むだろうか。

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