呂紹煒コラム:中国の出生数、わずか7年で「半減」の衝撃 台湾・香港も過去最低、「断層的」な少子化が現実に

2026-01-21 18:15
中国の人口危機が悪化、10年足らずで新生児数が半減。(資料写真/AP通信)
中国の人口危機が悪化、10年足らずで新生児数が半減。(資料写真/AP通信)

今週、中国が発表した人口統計は衝撃的だった。10年足らずの間に、新生児の数が文字通り「半減」してしまったのだ。

各国が相次いで昨年の人口統計を発表しているが、台湾、そして東アジア全域にとって、かつてない規模の「人口危機」が浮き彫りとなっている。この危機が長期的な国際政治のパワーバランスや地政学的な競争に与える影響は、他のあらゆる要因よりも甚大になる恐れがある。中国が目指す「富裕国入り」や「大国としての台頭」という期待さえも、根底から揺らぎかねない。

台湾・香港・中国、軒並み過去最低を記録

台湾内政部が1月上旬に発表した統計によると、昨年の出生数はわずか10万7000人にとどまった。香港も同様に3万2000人を割り込んでいる。しかし、より深刻で衝撃的なのは中国の状況だ。昨年の年間出生数は792万人と、前年の954万人を下回り、1949年の建国以来、最低記録を更新した。

中・港・台のいずれもが、統計開始以来の過去最低を記録している。韓国とシンガポールは数年前の底打ちから脱したように見えるものの、出生率と出生数は依然として低水準で推移しており、少子化と人口減少の「先進国」である日本については言うまでもない。

「断層的」な減少、予測より早い危機の到来

視覚的なイメージで言えば、東アジア全体が少子化、高齢化、そして人口減少という一本の道を歩んでいる。しかも数字を見る限り、それは緩やかな坂道ではなく、ほぼ「断層的」な急落である。これは、人口危機が当初の予測よりも遥かに早く到来することを意味している。

台湾を例に見ると、2021年以前の年間出生数は少なくとも15万〜20万人の間を維持していた(2020年は16.5万人)。2022年以降の3年間は13万人台まで落ち込み、ここが「底」だと思われていたが、蓋を開けてみれば昨年はまさかの10万7000人という数字だった。香港の状況も酷似しており、2020年には4.3万人いた新生児が、昨年は3.2万人未満にまで減少している。

わずか6年の間に、台湾の出生数は34.7%、香港は26.2%減少したことになる。これはまさに「崖から落ちる」ような急減だが、それでも中国の減少スピードには及ばない。

中国、7〜8年で出生数が「半減」の衝撃

中国の昨年の出生数は792万人で、前年の954万人から17%も減少した。同じく6年前と比較すると、2020年の出生数は1200万人であり、減少幅は34%に達する。しかし、この「1200万人」という数字さえも、すでに大幅な減少を経た後の数字に過ぎない。
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さらに時間を遡って見れば、その減少ぶりは驚愕に値する。2018年の出生数は1523万人、2017年は1723万人であった。概算すれば、それ以前の中国は毎年1600万人以上の新生児を維持していたのだ。 つまり、中国の出生数はわずか7〜8年の間に、1500万〜1600万人という水準から800万人割れへと「半減」したことになる。

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