トップ ニュース 米株「パニック売り」でダウ870ドル安、TSMC ADRは4.45%暴落 トランプ発言で台湾株に激震
米株「パニック売り」でダウ870ドル安、TSMC ADRは4.45%暴落 トランプ発言で台湾株に激震 21日の台湾株式市場は、寄り付きから大幅な下落圧力にさらされる見通しだ。(画像/Pexels提供)
米国発の政治・貿易リスクが急速に高まっている。トランプ米大統領が欧州への関税威嚇を強め、グリーンランドの主権を巡り強硬発言を行ったことで、米欧貿易摩擦の激化懸念が再燃。パニック売りが広がり、火曜の米国株式市場は主要4指数が揃って大幅下落した。リスク資産からの資金逃避が加速しており、本日(21日)の台湾株式市場も強い売り圧力に晒される見通しだ。
関税と地政学リスクのダブルパンチ、米4指数が総崩れ ダウ工業株30種平均は870.74ドル安(-1.76%)の48,488.59ドル、S&P500種指数は143.15ポイント安(-2.06%)の6,796.86ポイントで取引を終えた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は561.06ポイント安(-2.39%)の22,954.32ポイント、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も133.22ポイント安(-1.68%)の7,794.19ポイントといずれも急落した。
市場関係者は、S&P500指数が2026年以来の上昇分を一気に吐き出したことに注目し、今回のアクションは単なるテクニカルな調整ではなく、投資家のリスク選好(リスクアペタイト)の急速な反転を示唆していると分析している。
米株動向:ハイテク株が震源地、TSMC ADRは4%超の暴落 大型ハイテク株(マグニフィセント・セブン等)が軒並み売られ、資金流出の主戦場となった。
エヌビディア(NVIDIA): -4.38% テスラ(Tesla): -4.17% アップル(Apple): -3.45% アマゾン(Amazon): -3.40% メタ(Meta): -2.60% アルファベット(Alphabet): -2.48% マイクロソフト(Microsoft): -1.16%
本日の寄り付き前チェックポイント トランプ関税と地政学リスクの急浮上、国際的な悪材料が台湾株を直撃 トランプ大統領による欧州およびグリーンランド主権に対する発言を受け、米欧貿易摩擦への懸念から米株市場でパニック売りが発生した。経済指標よりも政治的不確実性が相場の主導権を握っており、台湾株もこの影響を免れないだろう。TSMC ADR急落、値嵩株(大型株)への売り圧力警戒 TSMC ADRが4%超下落したことで、半導体関連株全体が連れ安となる公算が大きい。TSMC先物は夜間取引で40台湾ドル安となっており、相場の牽引役である大型株が下げ止まらなければ、指数が下値支持線を試す展開も避けられない。台湾指先物・夜間取引で437ポイント安、ギャップダウンの恐れ 台湾加権指数の先物(夜間)は米株安を織り込み大幅安となった。現物市場の寄り付きから売り優勢となる可能性が高く、日中のボラティリティ(変動幅)拡大に注意が必要だ。信用買い残の高止まり、下げ加速の燃料に 台湾株は高値圏での揉み合いが続いていたが、信用買い残(融資残高)は依然として高水準にある。国際的な悪材料の突発により、レバレッジポジションの解消売り(投げ売り)が下落を加速させる触媒となるリスクがある。半導体・AIセクターは短期的調整へ SOX指数の下落を受け、これまで相場を主導してきた半導体、AIサーバー、メモリ関連株は大きな調整局面を迎える可能性がある。資金の逃避先や循環物色がどのセクターに向かうかが、相場安定の鍵を握る。
台湾・米国 夜間取引および先物動向データ 台湾指先物(WTX): 31,231(-437)小型台湾指先物: 31,229(-439)マイクロ台湾指先物: 31,233(-435)電子セクター先物: 1,893.85(-35.85)半導体30先物: 9,737(-67)TSMC先物: 1,730台湾ドル(-40)ダウ先物: 48,641(-479)ナスダック100先物: 25,120(-295)SOX指数先物: 7,855.5(-67)金先物: 4,760(+23.3)
専門家の視点:「セル・アメリカ」の再来か 機関投資家は今回の下落を、典型的な「セル・アメリカ(米国売り)」トレードと見ている。米国株、米国債、米ドルが同時に売られており、米国資産からの全面的な資金引き揚げを示唆している。 経済データ以上に政治リスクが核心的な変動要因となっており、関税や地政学的な緊張が緩和されない限り、リスク資産の回復は容易ではない。倫元投顧(LunYuan Investment Consulting)のアナリスト、王春盛氏は「米欧の関税・外交リスクの高まりに加え、台湾指先物の決済日接近、高水準の信用買い残が重なり、台湾株の短期的な変動は激化するだろう」と分析。監視すべきセクターとして、メモリ、受動部品、低軌道衛星、ファウンドリ、軍需関連を挙げた。
投資戦略:値嵩株の動向が反発のカギ 米株急落と夜間先物の大幅安を受け、本日の台湾株はギャップダウン(窓空け下落)でのスタートが濃厚だ。日中の焦点は、TSMCなどの主力株が下げ止まるか、そして押し目買いが入るかどうかに集約される。短期的には保有比率(ポジション)を厳格に管理し、安易な追随買いは避けるべき局面である。
(免責事項:本記事は情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。投資判断は自己責任で行ってください。)
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