出版界における今年最大級のイベントが幕を開けた。2026年1月18日、台北のリージェントホテルにて、樊登(ファン・デン)氏の新刊『主角模式(仮訳:主人公モード)』出版記念イベントが盛大に開催された。
主催者のCMoneyが半年近くをかけて準備し、ついに「アジアNo.1の語り部」こと樊登氏の初訪台が実現。当日は著名作家の蔡康永(ケビン・ツァイ)氏が駆けつけたほか、志祺七七、郝旭烈、文森説書(Vincent)、丁菱娟、張修修といった台湾のトップクリエイターたちが一堂に会し、約400名の作家、KOL、企業経営者らと共に、両岸の知識IP(知的財産)が交錯する歴史的瞬間を見届けた。

蔡康永が賛辞「人類文明のために最後の城を築いている」
イベントの冒頭、著名作家であり司会者としても名高い蔡康永氏が登壇。同じ愛書家として樊登氏への共感を露わにし、AIが執筆を代替し、出版不況が叫ばれる現代において、なおも執筆に時間を費やし、実店舗の書店を展開し続ける樊登氏の姿勢を高く評価した。
「彼は人類文明のために最後の城を築いているようなものだ。城がある限り、文明は消滅しない!」その力強い言葉に、会場は感動に包まれた。

8000万人が熱狂する「逆襲の戦略」
続いて、樊登氏本人が登壇し、自著『主角模式(仮訳:主人公モード)』を解説。「CCTV(中国中央テレビ)の売れない司会者」だった過去から、アジア最大の書籍要約プラットフォーム『帆書(旧:樊登読書)』アプリを立ち上げ、13年間で8000万ユーザーを獲得するまでの「逆襲の戦略」を明かした。
彼によれば、起業や知識有料化ビジネスの成功の鍵は「反流行(トレンドへの逆行)」と「未解決の問題を見つけること」にある。ネット上の無料情報はかえって人々の不安を煽るが、「聴く読書」による体系的な学習は読書のハードルを下げる。これが結果的に人々が本を購入して深く読む動機となり、読者、著者、出版社、そしてプラットフォームの「四方よし(共創・共栄)」のモデルを生み出したのだ。
台湾トップKOLたちが語る「私の主人公モード」
イベントでは、台湾を代表するインフルエンサーたちも次々と登壇し、それぞれの視点を語った。
ベストセラー作家の郝旭烈氏は、「多くの不安は『考えがまとまってから動こう』とするから生まれる」と指摘。「過去の能力で未来の無限の可能性を測ることはできない。小刻みに走り出し、高速で改善(イテレーション)を繰り返すことこそが成長への道だ」と、本書の核心を突いた。
人気YouTuberの志祺七七氏は、重度のうつ病を患った過去を告白。その経験が数年後、同じくうつに苦しむYouTuber仲間・阿滴氏を救う手助けとなったエピソードを披露し、「現在の挫折は、未来の誰かを照らす光になる」という本書のメッセージを体現した。 (関連記事: 歴代邦画実写No.1記録の映画『国宝』展がGinza Sony Parkで開催へ 吉沢亮の撮影現場に密着した特別写真展も同時開催 | 関連記事をもっと読む )
また、文森説書(Vincent)氏は、エンジニアからクリエイターへ転身した当初、他人の模倣でアクセスを稼ごうとして壁にぶつかった経験を吐露。樊登氏のコンテンツに触れる中で「独自性こそが看板になる」と気づいたという。

















































