台北・微風広場が「夢への入り口」に変身!「アリス、仙境を救う」没入型展が11/8開幕

2025-10-19 09:22
会場の隅々まで幻想的な演出が施され、本物の“仙境”に迷い込んだかのようだ。(写真/詠威互動科技 提供)
会場の隅々まで幻想的な演出が施され、本物の“仙境”に迷い込んだかのようだ。(写真/詠威互動科技 提供)
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百貨店に入ってエスカレーターを上がると、目の前に広がるのは売り場ではなく、流れる光と香り、音楽——。これは幻ではない。台湾初の没入型エキシビション『アリス、仙境を救う:Immersive Journey – Taipei Station』が、11月8日に台北・微風広場(Breeze Center)で開幕する。物語の「夢」を現実へ、童話をテクノロジーで体験へと変える試みだ。

5メートル級・光のシアター AIと香りが紡ぐ物語

本展は、体験型企画で知られる詠威互動科技がプロデュース。MUSE Awards二冠を獲得した「野柳石光・夜訪女王」に続く新作で、マレーシアのFrameMotion Studioと共同制作したオリジナルIPの没入コンテンツを展開する。Epsonの高輝度プロジェクション、AIインタラクション、P.Sevenの調香を初めてフル統合。会場では360度投映に包まれ、AIキャラクターと対話し、光が感情に呼応して変化、物語に合わせて香りも切り替わる。来場者は“アリス”とともに、消えかけた幻想世界を救う旅へ踏み出す。

12のテーマ空間 一歩ごとに物語が動き出す

「泡の境」での光の幻影、「魔法の森」のささやき、「ハートの宮殿」の鏡の試練、「守護竜の覚醒」まで、全12ゾーンを回遊しながら、観客自身がストーリーの登場人物となる。詠威互動科技は、「これは古典の再現にとどまらず、『選択と勇気』をめぐる寓話の旅。幻想が薄れるのは魔法の衰えではなく、人が環境への感受性を失うことへの示唆だ」と語る。

香りで「夢」を手繰り寄せる P.Sevenが嗅覚演出を担当

嗅覚演出は香りブランドP.Seven創業者の潘雨晴氏が担当。Starlux航空、Wang品グループ、大阪万博の香りデザインを手がけた調香師が、「幻想」をテーマに来場者の感情に響く専用フレグランスを調合。視覚だけでなく、嗅覚でも物語世界を体感できる。

Epson台湾が提供する超高輝度プロジェクションにより、高さ約5メートルの包囲型空間を構築。光と影が織りなす立体演出で、童話の世界が“目の前で再生”される。

台湾発クリエイションの新たな到達点 アジア舞台へ

詠威互動科技は本展を「台湾の没入型コンテンツ産業が次の段階へ進む象徴」と位置づける。コンテンツ開発、会場設計、技術統合までを横断するコラボレーションを核に、台湾の創造力を国際舞台へ押し上げる。

展覧会は2025年11月8日から2026年1月25日まで台北微風廣場の8、9階で開催される。早割チケットはすでに販売開始されており、KKday、Klook、および公式指定プラットフォームで購入できる。アリスが再び鏡をくぐるとき——あなたも一緒に、“夢を救う”旅へ。

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編集:田中佳奈 

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