台湾の県政府チームが丹念に準備してきた「2025台湾デザイン展」《彰化行》が、国慶節連休初日の8日に盛大に開幕した。彰化県議会新会館で行われた開幕式には、経済部次長の何晋滄氏や彰化県長の王惠美氏らが出席し、共に銅鑼を鳴らして開幕を宣言した。
経済部次長の何晋滄氏は、台湾デザイン展は2003年の設立以来、今回で23回目となると説明。中央政府と地方政府が協力する重要なプラットフォームに発展し、デザインを通じて都市のイメージ向上と産業革新を促す役割を果たしてきた。今回は初めて彰化で開催され、この地域の豊かな歴史、文化、産業を披露する機会となる。
2年前に彰化を協力都市として選定した何晋滄氏は、期間中に各方面のリソースを統合したと述べた。今回の展示は19のテーマで構成され、地元の隠れたチャンピオンや工芸の継承、持続可能なデザインの多彩な文化を網羅する。経済部は6テーマを担当し、政府と地元産業の連携を示す。前経済部長の王美花氏をキュレーターアドバイザーとして迎え、地元視点を展示に注入。10月10日から26日まで開催され、国慶節・光復節連休と重なり、多くの来場者が彰化を訪れデザインの魅力を体験できる。
王惠美氏は、10月10日正式開幕を発表し、展示内容には都市ガバナンス、地元産業、若者の創意、文化・歴史、植物美学など多角的なテーマを含むと説明。全国の人々に彰化を訪れてデザインの力と都市の革新エネルギーを体感してほしいと呼びかけた。
台湾デザイン展は、単なる展示会ではなく都市改造とマーケティングの一環であると王氏は強調。彰化は農業から工業、新興テクノロジーまで幅広い産業を有し、デザインを通じて産業に物語性を持たせ、ブランド力を高めることが可能だと語る。これまで控えめだった地域の魅力を、全国に向けて発信する絶好の機会である。
今年のテーマは「彰化行」で、展示は彰化市、鹿港、田尾、田中に広がる。展示面積は31.5万坪以上、588のイベント、700人以上のデザイナーと1,640の地元業者、600以上の店舗が特別オファーを実施する。展示は「都市百景」「文化工芸」「花卉産業」「産業チャンピオン」などの特色を組み合わせ、300年の歴史と未来産業までを紹介する。
館内だけでなく街区や日常生活にも展示が広がり、週末には「潮派鹿港音楽祭」(10月11・12日)、「卦山城区音楽公演」(10月18・19日)、「花田衣秀」ファッションショー(第3週)などのイベントを開催。劇場、光彫、マーケット、公共サービス改善も組み込み、デザインの力が街全体で循環する。18の旅行ルートや9つのシャトルバス路線を整備し、観光を便利にするとともに、「彰化行APP」をリリースし、展示・イベント・交通・宿泊情報を統合。
王惠美氏は、デザイン展は長期的な都市への影響も狙いとしていると説明。歩道や公園の整備、商圏の最適化、商品デザインやブランドイメージの強化が、市民生活にデザインの力をもたらすと語った。経済部、デザイン研究院、県議会、議員、キュレーションチーム、地元人材、千人規模のボランティアなど、多方面の協力で、彰化は最高の姿勢で来場者を迎える準備が整った。
10月10日から26日まで、来場者は「中の彰化行」、そして「素晴らしい彰化行」を体験し、彰化の無限の魅力を目にすることができる。県政府は、デザイン展を通じて都市ガバナンスの理念を浸透させ、歩行者用通路や公共サービスの改善、地方産業や文化の価値向上を図ると述べ、デザインを市民生活に根付かせ、無限の可能性を開く狙いである。
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