株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長・林新之介、証券コード:6902)は、2024年10月31日の取締役会決議に基づき実施している自社株買いの進捗状況を発表した。2025年9月1日から9月30日の期間中に、普通株式1,320万1,300株を総額約285億9,609万2,700円で取得したという。
同取締役会決議では、取得対象を普通株式とし、取得上限を2億8,000万株(発行済株式総数〈自己株式を除く〉の約9.62%)、取得総額の上限を4,500億円、取得期間を2024年11月1日から2025年10月27日までと設定している。
この結果、2025年9月30日までの累計取得株式数は2億711万3,700株、総額は4,175億8,134万950円に達した。デンソーは自社株買いを通じて資本効率の向上および株主還元の強化を図っており、最終的な取得完了は2025年10月下旬を予定している。
また同社は、6月3日に公表した「自己株式の取得および公開買付け(TOB)の開始予定に関するお知らせ」に関しても進捗を更新した。
トヨタ不動産株式会社が設立した会社を通じて行う豊田自動織機株式会社(証券コード:6201)の株式などに対する公開買付け(豊田自動織機TOB)が完了した後に、自社株TOBを実施する方針を示していた。だが、トヨタ不動産によれば、国内外の競争法、EU外国補助規則、外国投資規制、金融関連法令などの手続きが必要であるため、豊田自動織機TOBの開始時期を当初予定していた2025年12月上旬から2026年2月以降へと変更する見通しだという。
これを踏まえ、デンソーは自社株TOBの開始時期を2026年3月以降とする見通しを明らかにした。豊田自動織機TOBの完了および決済を確認次第、速やかに自社株TOBを実施する方針であり、今後スケジュールに変更が生じた場合には、速やかに公表するとしている。
編集:梅木奈実
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