トップ ニュース 「高市トレード」が日本市場を揺るがす、アベノミクス再来か? 『フィナンシャル・タイムズ』:日本初の女性首相誕生カウントダウン、東アジアの地政
「高市トレード」が日本市場を揺るがす、アベノミクス再来か? 『フィナンシャル・タイムズ』:日本初の女性首相誕生カウントダウン、東アジアの地政 2014年8月15日、高市早苗氏が第二次世界大戦終戦69周年の日に靖国神社を参拝し、戦争で命を落とした人々を追悼。(AP通信)
自民党総裁選が終了し、日本の政界に大きな波紋を呼んでいる。高市早苗氏の勝利は、ただの政治的な変化にとどまらず、日本のジェンダーの天井を打ち破り、安倍晋三元首相時代の経済政策と外交路線が再び復活する兆しを見せている。投資家たちは、新政府が財政刺激や強硬な外交政策を採ると予想し、その影響が日本市場に与える影響に注目している。
自民党内の保守派のリーダーとして、党首の座に就いた高市早苗氏は、現首相・石破茂から政権を引き継ぎ、女性として初めて日本の首相に就任する見込みだ。「フィナンシャル・タイムズ」紙は、64歳の高市氏が、自らを「ワーカホリック」と称し、経済再生に向けた強い意志を持っていることを報じている。現在、日経平均は高水準を維持し、インフレ率は日本銀行(BOJ)の2%目標を3年以上も超えているが、株式市場は好調を維持している。しかし、アメリカとの5500億ドル(約81兆円)規模の貿易協定に関する問題が今後の重要な課題であり、高市氏はその再交渉に意欲を示している。
2025年10月4日、高市早苗氏が自民党総裁選に勝利した。(AP通信)
「高市経済学」の登場:市場は歓喜と不安 高市早苗氏が自民党総裁に選ばれた直後、最初の取引日で、円は対ドルで150円を突破し、対ユーロでも歴史的な安値を更新した。日本株市場は6日の昼に4%以上急騰し、ついに47,000ポイントを突破した。一方、30年物の日本国債(JGB)の価格は急落し、利回りは歴史的な高水準に達した。アセットマネジメントワンの首席ストラテジストである淺岡仁氏は、路透に対して「市場は日経平均が年末に48,000ポイントに達することを見込んでいたが、高市氏の党首選出でこの見通しが前倒しになる可能性がある」と述べている。
円が売られ、日本株が買いあさる中、東京株式市場は急騰し、円相場は急落という異常な相場展開が現れた。日本の大手証券会社の高位トレーダーは匿名で「基本的に『高市トレード』は株式市場には好材料だが、大量の新たな財政刺激が行われる場合、JGBや為替市場での変動が予想される」と語った。
2025年10月4日、高市早苗氏が自民党総裁選に勝利した。(AP通信) 「高市トレード」という新たな市場用語は、投資家が新政府に対する期待を抱き、政府の大規模支出が市場の好転をもたらす一方で、それによって引き起こされる債務や為替リスクへの不安を突き合わせている現状を指している。
アナリスト、トレーダー、外交官らは、高市氏の政権が不確定要素を多く含んでいると広く見なしている。市場は「アベノミクス」時代のシナリオが再現されると予想し、円安、優遇された株式市場、そして長期日本国債利回りの急騰が見込まれている。
2025年10月4日、高市早苗氏が自民党総裁選に勝利後、読売新聞が即座に東京街頭で号外を配布した。(AP通信) みずほ証券の首席ストラテジスト、大森昭氏は、「投資家の視点から見ると、もし安全網なしに大量発行の日本国債を意味する政策が実施される場合、債券市場には売り圧力がかかるだろう」と指摘している。
高市氏の日本銀行への姿勢も市場に不安を与えている要因だ。高市氏は、昨年の党首選での落選時よりも多くの政策で穏やかな姿勢を見せたが、過去には日本銀行の利上げを「愚かだ」と公開批判しており、これが一部のアナリストの10月の利上げ予想に影響を与えている。高市氏は、むしろ財政刺激計画を支えるために日本銀行に対し、緩和的な金融政策の維持を強く求める可能性が高いとされている。
安倍晋三の師を仰ぐ:「鉄の意志」の鷹派外交路線 日本の古都、奈良出身の高市早苗氏は、「フィナンシャル・タイムズ」によれば、重金属バンド「アイアン・メイデン」のファンであり、プロ野球・阪神タイガースの熱心な支持者でもある。政治的には、イギリスの故マーガレット・サッチャー元首相を崇拝し、また故安倍晋三元首相の最も忠実な支持者でもある。
安倍晋三元首相との深い関わりがあるため、高市の外交政策には慎重な見方や懸念が付きまとう。彼女の強いナショナリズムは、日本と隣国、特に中国や韓国との関係を再び緊張させる可能性がある。
2006年9月26日、当時の日本首相安倍晋三氏と新内閣が撮影した写真で、後列一番左にいる高市早苗氏は内閣府特命担当大臣で、沖縄・北方対策、科学技術政策、食品安全、イノベーション、少子化・男女共同参画などを担当。(AP通信) 安倍晋三元首相は、2013年から2020年の首相在任中、靖国神社参拝によって中国各地で大規模な反日デモを引き起こし、日韓関係を悪化させた。高市も、首相になれば靖国神社参拝を行う意向を示している。選挙キャンペーン中にはその態度を軟化させたが、彼女の歴史修正主義やナショナリズムは明確に現れている。
東京国際キリスト教大学の政治学および国際研究の教授、スティーブン・ナギー氏は、高市の政治的運命と日本の地政学的地位が、過去の戦争修正主義と中国への強硬姿勢をどこまで和らげられるかにかかっていると警告している。もし彼女が「台湾有事」などで過度に強硬な立場を取れば、日中関係は急速に悪化し、中国に多くの投資をしている日本企業に大きな影響を与える可能性がある。
2025年10月4日、高市早苗氏が自民党総裁選後に演説を行っている。(AP通信) 高市が即将就任を控え、外交力が試される2つの重要な試練が待ち受けている。まず、10月下旬にアメリカのトランプ大統領が東京を訪問予定であり、次にソウルでアジア太平洋経済協力会議(APEC)が開催される。これらの機会で、日本の最重要同盟国や中国の指導者と直接対話を行うことになる。
分裂する自民党と脆弱な政権 「自民党に初の女性総裁を迎えた今、風景は少し変わるだろう。」高市早苗氏は勝利後、自民党総裁の椅子に座りながらこのように語った。しかし、彼女が直面するのは分裂と挑戦に満ちた政治状況だ。
極端な保守派のリーダーとして、まず高市早苗氏が取り組まなければならないのは、分裂した自民党をどう団結させ、再活性化させるかということだ。今回の党首選挙では、彼女のライバルであり、44歳の魅力的なリーダー小泉進次郎氏が、より党をまとめる役割を果たすと期待されていた。高市早苗氏は勝利したが、党内の路線争いが収まったわけではない。
2025年10月4日、高市早苗氏が自民党総裁選に勝利後、農業大臣小泉進次郎氏と握手を交わしている。(AP通信) 自民党は過去70年間、長期にわたって政権を維持してきたが、金権政治や派閥政治が有権者に嫌悪され、国会の上下両院で支配権を失う事態に至った。これにより、石破茂氏が総裁と首相の座を辞する決断をした。一方、自民党保守派の基本的支持層は、新興のポピュリスト政党「参政党」や「国民民主党」などに流れつつある。高市早苗氏がこれらの政党を取り込み、また心変わりした有権者を取り戻せるかどうかが、彼女の最大の試練だ。
分析家たちは、国民民主党が成長のために積極的な財政支出を必要としている点で、高市早苗氏の信念と一致し、いくつかの減税政策では支持を得られる可能性があると指摘している。高市早苗氏は、参政党から失望した極端な保守派の支持者を取り戻すための努力も試みるかもしれない。
日本が直面する現状は本当にアベノミクスの苦果か? 一方、東京天普大学の政治学者ジェフ・キングストン氏は鋭く批判している。彼は、円安、高い移民率、物価上昇が「自民党の支持を侵食している政策」であるとし、これらはアベノミクスの結果であると主張している。「高市早苗氏はアベノミクスの有毒な遺産を背負っている」とジェフ・キングストン氏は語った。
また、「日本フォーサイト」の創設者トビアス・ハリス氏は、高市早苗氏の強硬保守主義が自民党の長期的な連立パートナーである公明党との摩擦を生むと警告している。公明党の平和主義と仏教的背景は、高市早苗氏の多くのタカ派主張とは相容れず、両党の連立関係は厳しい試練を迎えるだろう。
2025年10月4日、高市早苗氏が自民党総裁選に勝利後、オフィスで撮影された写真。(AP通信) もし連立が崩れれば、高市早苗氏率いる自民党は少数派として国会での運営を強いられ、執政が困難になるだろう。あらゆる法案や予算について反対党との予測不可能な交渉が必要となり、政権運営が一層厳しくなる。トビアス・ハリス氏は、高市早苗氏が少数政権の運営に苦しんだ場合、早期選挙を実施する可能性が高いと指摘している。
高市早苗氏は自民党がトランプ政権に対抗するための好材料か? 「防衛優先」政策を提案するシンクタンク「国防重視」の軍事分析主任であるジェニファー・カヴァナ氏は、高市早苗氏が日本の防衛力強化を公約し、国防予算を大幅に増加させるとした点が、トランプ政権にとって非常に魅力的だと述べている。この観点から、高市氏は自民党がトランプ政権に対抗するための「好材料」だと言えるだろう。
しかし、カヴァナ氏は警告もしている。高市氏の強硬な中国政策がアメリカにとって二重のリスクをもたらす可能性があるというのだ。カヴァナ氏が属する「抑制派」の外交思想は、トランプが任命した副大統領であるJD・ヴァンス氏らの考え方に近いものがあると指摘している。カヴァナ氏は、高市氏が選出された場合、アメリカの対中国戦略が一層強硬になり、地域の緊張がさらに高まるだろうと分析している。つまり、強硬な日本の姿勢がアメリカのハト派勢力に圧力をかけ、戦略的に柔軟性を失わせる可能性があるという。日中関係が悪化すれば、最終的にはアメリカもその渦中に巻き込まれ、アメリカの最善の利益を犠牲にして、介入せざるを得なくなる可能性がある。
一方、元バイデン政権の国安会議東アジア・大洋州担当上級主任のミラ・ラップ・フーパー氏は、高市早苗氏は日本とアメリカの同盟を強化するだけでなく、地域の調整者としての役割を担うべきだと強調している。特に「四方安全対話(Quad)」や「米日韓」「米日フィリピン」といった多国間の枠組みを活用し、地域の連携を強化する必要があると言っている。ラップ・フーパー氏は、「東京は地域の他の同盟国を団結させなければならない。さもなければ、中国はこれをチャンスと捉え、地域の支配を進める可能性がある」と警告している。
2025年10月4日、高市早苗氏が自民党総裁選に勝利後、党員に向けて挨拶を行っている。(AP通信) 多くの分析家も、高市早苗氏とトランプ政権の初対面が今後の二国間関係に影響を与えるだろうと予想している。アメリカ企業研究所(AEI)の上級研究員ザック・クーパー氏は、「一つの重要な問題は、貿易問題を含めてアメリカからの圧力に対して高市氏がどれだけ『戦略的自主権』を強化するかという点だ」と指摘している。彼によれば、これからの重要なポイントは、高市氏とトランプ氏との最初の対話の結果にかかっている。「もしアメリカとの緊張が高まり、同時に韓国や中国との関係も悪化すれば、日本は孤立を深めるかもしれない」と警告している。
ブルームバーグのコラムニスト、ジョン・オザーズ氏は、安倍経済学の三本の矢(超緩和的貨幣政策、大規模財政刺激、構造改革)が未完成であったことを指摘し、今後、高市早苗氏が日本経済の課題をどのように解決するかが重要だと述べている。特に、「最終的な矢」として経済改革を実行できるかどうかが、日本経済の将来において最も重要な鍵となるだろうと予測している。
また、投資銀行家のジェスパー・コール氏は、高市早苗氏が経済学者フリードリヒ・ハイエク氏を尊敬しており、その自由主義的経済観は、英国の元首相マーガレット・サッチャー氏と共通点があると指摘している。この自由主義的な本能が市場に新たな希望をもたらす可能性があると予測している。もし高市氏が規制緩和や民営化を進め、産業統合を加速する会社法改革を実現すれば、日本経済は新たな成長を遂げるかもしれない。
高市早苗氏の勝利は、日本政治における重要な転機となった。彼女は女性初の自民党総裁に就任し、新しい一歩を踏み出したが、その政策には大きなリスクも伴っている。経済改革と外交戦略のバランスを取ることが求められる中で、今後どのように日本を導いていくのか、その答えはこれからの数年間の外交や経済の動向、特にトランプ大統領や習近平中国国家主席、日本銀行、日本の野党との交渉や交鋒にかかっているだろう。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒
最新ニュース
フランス史上最短命の首相、27日で辞任 マクロン政権が再び崩壊危機に フランス第五共和制の政治劇は、2025年10月6日、その歴史上最も奇妙な一日を刻んだ。39歳にして、マクロン大統領の忠実な側近と見なされていた首相セバスティアン・ルクルヌ氏が、就任後わずか27日で辞表を提出するという劇的な出来事が発生。さらに驚くべきは、彼の辞職が新しい内閣名簿の発表からわずか14時間後であったこと。この政治版「フラッシュモブ」とも言える行動......
カーティス教授「自民党の統治モデルは行き詰まりにある」 10月6日、日本外国特派員協会(FCCJ)で、米コロンビア大学名誉教授で日本政治研究の第一人者として知られるジェラルド・L・カーティス(Gerald L. Curtis)氏が記者会見を行い、前週末に実施された自民党総裁選と新政権の課題について分析した。カーティス教授は、自民党の統治モデルが限界に達し、高市新政権は対中・対台政策で試練に直面すると指摘した。(画......
台湾民主化の記憶を写す 謝三泰写真展「街頭劇場、火燒島」東京で開幕 文化部駐日台湾文化センターが主催する台湾の写真家・謝三泰氏の写真展「街頭劇場、火燒島/流麻溝十五號」が、10月3日に東京で開幕した。開会式とトークイベントが行われ、李逸洋・駐日代表をはじめ、台湾と日本の写真・芸術関係者が多数来場。台湾の民主化運動を記録した貴重な写真を通じ、人権と記憶をめぐる対話が展開された。李逸洋代表「かつての“街頭の戦友”として胸が熱くな......
台湾の「ネット女神」Iris Huoが別府「ガレリア御堂原」を訪問 アートと温泉の融合に感嘆 台湾出身の人気インフルエンサーで、“ネット女神”として知られるIris Huo(霍萱)氏が、大分県別府市のデザイナーズホテル「Galleria Midobaru(ガレリア御堂原)」に滞在した。Instagramで約61万人のフォロワーを持つHuo氏は、モデルや広告出演など幅広く活動しており、今回の滞在では、アートと温泉が融合した同ホテルの独自の魅力を満喫した......
デンソー、自社株買い4,000億円超に到達 TOBは2026年3月以降へ延期見通し 株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長・林新之介、証券コード:6902)は、2024年10月31日の取締役会決議に基づき実施している自社株買いの進捗状況を発表した。2025年9月1日から9月30日の期間中に、普通株式1,320万1,300株を総額約285億9,609万2,700円で取得したという。同取締役会決議では、取得対象を普通株式とし、取得......
東ハト、クリスマス限定パッケージや新作「イタリアンなげわ」を発売 株式会社東ハト(本社:東京都豊島区)は、10月の新商品として、クリスマスシーズンにぴったりな限定パッケージの「キャラメルコーン」シリーズをはじめ、期間限定の「イタリアンなげわ」や新フレーバー「あみじゃが・柚子こしょう味」などを順次発売すると発表した。「キャラメルコーン(クリスマス)」と「キャラメルコーン・ホワイトミルク味(クリスマス)」は、ふんわりサクサクと......
楊佩蓉の視点:日本IT産業に迫る「2025年のデジタル崖」 老朽システムと人材不足の現実 日本は長らく技術立国とみなされてきたが、経済産業省が2018年に公表した報告書は企業の情報システムに深刻な懸念を示した。多くの基幹系が長年のカスタマイズで標準化を欠き、関連ドキュメントも不備で可視性が低い。保守ノウハウは外部の受託会社や高齢エンジニアに集中し、担い手の退職が進むなか、旧来アーキテクチャと分散データの累積がセキュリティリスクやシステム障害を誘発......
日本初の女性首相へ 「東京の鉄の女」高市早苗が誕生 右派台頭で東アジア情勢に新たな波紋 2025年10月4日に行われた自民党総裁選挙で、64歳の前経済安全保障担当大臣・高市早苗氏が、決選投票の末に有力視されていた穏健派の小泉進次郎氏を破り、第28代自民党総裁に選出された。自民党が国会で多数を占めていることから、高市氏は10月15日の国会で行われる首相指名選挙において、日本憲政史上初の女性首相に就任することが確実視されている。ドイツのニュース週刊......
トランプ氏、連邦裁判所命令を無視 カリフォルニア州兵をオレゴンへ派遣し波紋拡大 米連邦裁判所がオレゴン州州兵の動員を明確に禁じたにもかかわらず、ドナルド・トランプ米大統領は再び連邦政府と地方政府の対立に火をつけた。トランプ氏は5日深夜、数百人規模のカリフォルニア州兵を派遣し、州境を越えてオレゴン州ポートランド市に進入させるよう命じたのである。この行動は裁判所の判断を公然と無視するものであり、カリフォルニア州とオレゴン州の両州知事が激しく......
高市早苗が開く「新しい日本」 日経平均4万8000円台へ急騰、金融市場が「高市効果」に反応 自民党総裁選で高市早苗氏が勝利し、党のトップに就任した。これにより、日本憲政史上初の女性首相誕生が現実味を帯びてきた。台湾の経済評論家で財信メディアの董事長を務める謝金河氏は29日、Facebook上で「高市早苗が新たな変化を開いた」と投稿。日本の株式・為替・債券市場がすでに高市氏の政策を織り込み始めていると指摘し、「日本で蔡英文(ツァイ・インウェン)効果が......
自民党「高市新体制」人事決定、7日に正式始動 麻生派が中核に、古屋圭司氏を選対委員長に起用 日本メディア《FNN》の報道によると、自民党の新総裁に選出された高市早苗氏は6日夜、党の主要人事を最終決定した。7日に開催される総務会で正式承認される見通しで、「高市新体制」は同日中にも本格的に始動する。新体制の発足は、今後の党運営および国会での与野党攻防に向けた基盤づくりとなる。古屋圭司氏を選挙対策委員長に起用選挙対策委員長には、今回の総裁選で高市陣営の中......
トランプ和平案で停戦協議合意、イスラエル・ハマス 2年の流血に終止符なるか 2年に及ぶ苛烈な戦闘の後、荒廃したガザ地区にかすかながらも重要な和平の曙光が差し込みつつある。『ニューヨーク・タイムズ』や『ウォール・ストリート・ジャーナル』などの報道によれば、米国大統領ドナルド・トランプ氏が衝撃的な20項目の和平計画を提示したのち、イスラエルとハマスが意外にも受け入れの姿勢を示し、6日にエジプト・カイロで間接協議を開始する見通しである。残......
舞台裏》台海の平和は安倍氏の功績か 頼清徳氏が明かす政大「安倍晋三研究センター」の資金源 台湾国立政治大学(政大)は今秋、「安倍晋三研究センター」の設立を発表した。外国の政治家の名を冠する研究機関は国内でも稀で、元日本首相・安倍晋三氏の名を掲げるセンターとしては世界初となる。安倍氏の母校・成蹊大学に先んじる形だ。9月21日の設立式には、頼清徳総統や鄭英耀教育部長らが出席し、政界からの後押しを示したこともあって、大きな注目を集めた。一方で、セン......
「女性版安倍」 高市早苗氏が自民党総裁に 対中強硬路線で北京反発、日中関係は悪化するのか 日本自民党は10月4日に総裁選を実施し、前経済安全保障担当相の高市早苗氏が決選投票で農林水産相の小泉進次郎氏を破り、第29代総裁に選ばれた。新首相としては15日の臨時国会で指名される見通しで、順当にいけば日本の憲政史上初の女性首相が誕生する。このニュースが伝わると、中国の微博や百度の検索ランキングで「高市早苗」の名前が急浮上。複数の中国メディアが相次いで特集......
親台の「鉄の女」 高市早苗氏が自民党総裁に選出 学者「試練はこれから」鍵は対中姿勢 10月4日、自民党の総裁選が行われ、最終的に高市早苗氏が当選した。得票は185票。日本メディアによれば、10月15日の特別国会で首相指名される公算が大きく、日本初の女性首相が誕生する見込みだ。台湾にとっては、高市氏の親台的な立場と外交的視野が、メディアや政策コミュニティで大きな関心を集めている。翁履中氏の評価:親台の盟友だが、要は中国への向き合い方米在住の学......
夏一新氏の見解:日台外交の主導権を競う 国民党「訪日攻勢」と民進党「安倍研究センター」 政党の命運は、社会の不安と期待にどう応えるかに左右されることが多い。2019年の香港「反送中」運動は台湾社会に安全保障への不安を呼び起こし、民進党は「亡国感」を喚起して国民党に打ち勝った。韓国瑜氏は群衆動員の力を持っていたが、「親中」のイメージが災いし自救に失敗した。あれから5年、国民党陣営には、国防に関する国際的信頼を再構築しない限り中央政権は奪還できない......
無人機がロシアの石油供給を遮断 燃料不足とインフレ直撃、プーチンの巨額戦費モデルに限界 ロシア・ウクライナ戦争が4年目に入り、ロシアのプーチン大統領の「金をかけて戦争を続ける」モデルが困難に直面している可能性がある。ワシントン・ポストとCNBCは2日、ウクライナが最近採用した新たな戦略がロシアの製油所を狙うことで、約4割の製油能力が停止し、ロシア経済に大きな打撃を与えていると指摘した。同時に、ロシア政府は企業と市民に増税を準備し、市民に戦争の費......
テック人材争奪戦》米H-1B費用増観測で魅力後退、中国「Kビザ」不透明で失業若者反発 米国が海外の科技人材に高い壁を築く一方、中国は迅速に門戸を開いた。トランプ政権がH-1Bビザ申請料を10万ドルへ大幅引き上げると発表し、テック産業に衝撃を与えた。これに乗じて中国は「Kビザ」を強力に推進し、世界の若手STEM(科学・技術・工学・数学)人材に対し、雇用主の担保なしで入国・就業を認めると約束したのである。
しかし、この「Kビザ」は中国国内で反発を......
JR東日本クロスステーション、原宿で「なんでもいきもの」スタンプラリーを開催 JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーは、2025年10月10日から31日までの期間、原宿駅の「猿田彦珈琲 The Bridge 原宿駅」「NewDays 原宿」、および「キデイランド原宿店」の3店舗で、人気イラストレーター・よこみぞゆり氏によるキャラクター『なんでもいきもの』とコラボレーションした「秋のスタンプラリー in 原宿」を実施す......
外国人材受け入れ拡大へ 毛受敏浩氏が課題と展望を語る 公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)は9月30日、オンライン記者ブリーフィングを開催し、関西国際大学客員教授の毛受敏浩氏が「外国人材の受け入れ拡大に動く日本」と題して講演した。長年にわたり外国人政策を研究してきた毛受氏は、人口減少が急速に進む日本において、外国人受け入れが不可欠である一方、制度設計や社会の受け止め方に大きな課題が残っていると指摘......
今田美桜さんが新CMで「陸」愛を告白 キリンウイスキー「陸ハイボール」今年も数量限定発売 キリンビール株式会社は、昨年好評を博した「キリンウイスキー 陸ハイボール」を10月7日(火)より数量限定で再発売すると発表した。発売に先駆け、10月2日(木)からは俳優・今田美桜さんが出演する新CM「陸ハイボール、限定発売」篇(25秒)がWEB公開される。今田美桜さん出演の新CM公開とともに、キリン「陸ハイボール」が数量限定で再発売される。(参考写真:キリン......
佐渡に根づく台湾の味 「慶幸屋」が紡ぐ島民とのつながり 新潟県・佐渡島で台湾料理店「慶幸屋」を切り盛りするのは、台湾出身の廖慶瑜さん。『風傳媒』の取材に応じ、都市生活から離島へ渡り、2023年に食堂を開くまでの歩みや、地域との関わりを語ってくれた。観光地でありながら過疎化が進む佐渡で、台湾の家庭料理を丁寧に届けることで、地元住民や観光客との新たなつながりが生まれている。台湾出身の廖慶瑜さんは、新潟・佐渡島で台湾料......
ノーベル賞、来週発表 トランプ氏に平和賞の可能性はあるか AIは依然有力か ノーベル賞は、世界で最も権威ある栄誉の一つとされる。対象は生理学・医学、物理学、化学、文学、経済学、平和の6分野。受賞者はアインシュタインやマザー・テレサら歴代の巨匠と肩を並べる。今年の注目点として、米大統領ドナルド・トランプ氏に平和賞(Nobel Peace Prize)の可能性があるのかが改めて問われている。また、世界を変えた人工知能(AI)技術が202......
高市早苗氏が自民党新総裁に 史上初の女性首相誕生へ一歩、決選投票で小泉進次郎氏を破る 自民党の新総裁を選ぶ選挙は4日朝に投票が行われ、5候補のいずれも過半数に届かず決選投票にもつれ込んだ。上位2人の高市早苗氏(64、前経済安全保障担当相)と小泉進次郎氏(44、農林水産相)が再投票に進み、決選では高市氏が185票を獲得して小泉氏の165票を退け、自民党史上初の女性総裁に選出された。日本初の女性首相の実現に向け、一歩を踏み出した形だ。 第1回投票......
麻布台ヒルズで「やきいも広場」開催 サツマイモと栗の秋の味覚が集結 森ビル株式会社(東京都港区、代表取締役社長:辻慎吾)運営の麻布台ヒルズで、秋の味覚イベント「やきいも広場」が10月31日から11月3日までの4日間、中央広場にて開催される。麻布台ヒルズは、10月31日から11月3日までの4日間、中央広場にて秋の味覚イベント「やきいも広場」を開催する。(参考写真:麻布台ヒルズ PR事務局)イベントには全国から8店舗が集まり、や......