実行委員会が『風傳媒』の独占取材に展望を語る
国内最大級のアートフェスティバル「MEET YOUR ART FESTIVAL 2025」(MYAF2025)が、10月10日から13日まで東京・天王洲運河エリアを舞台に開催される。主催団体の共同代表でプロデューサーを務める古後友梨氏は、『風傳媒』の独占取材に応じ、今後の展望や海外観客へのメッセージを語った。
古後氏は「今後の展望や目指す方向性」について、次のように語った。
「私たちMEET YOUR ARTは、アートと経済社会との新たな接点を構築していくことをビジョンに活動してきました。今後も、エンタテインメントやライフスタイル領域とアートを掛け合わせることで、新たな“体験”や“IP”としての価値を創出し、アーティストの表現や経済活動の可能性をさらに切り拓いていきます。
また、国内のアート市場を豊かにしていくと同時に、日本発ならではの視点とプロデュース力を強みに、海外との接続を見据えた独自のルートも模索しています。なかでもMEET YOUR ART FESTIVALにおいては、アジアを代表するアートフェスティバルとなることを目指し、より多くのアジア圏のアート&カルチャーファンへのリーチを拡大していきたいと考えています。不確実な時代だからこそ、アートやクリエイションが人々の感性や価値観を揺さぶり、未来を創造していく原動力になると信じています。」
さらに古後氏は「台湾をはじめ海外の観客に向けて伝えたい点」についても、次のように語った。
「MEET YOUR ART FESTIVALは、アートを軸に、音楽・工芸・ファッション・フードなど、多様な領域を横断しながら、日本のカルチャーシーンの『今』を体験できるフェスティバルです。国や言語を超えて“共感”でつながっていくこと、そして訪れた方々が自分自身の感性と向き合うような体験を創出することを目指しています。
アートをきっかけにしても、ファッションや音楽から入っても楽しめる構成となっており、偶発的な出会いや発見もきっとお楽しみいただけるはずです。また、本フェスティバルには、日本を拠点に活動する台湾出身のアーティストの方々にも毎年ご参加いただいています。台湾をはじめ、海外の観客のみなさまにも、それぞれの自由な視点でフェスティバルを体験し、日本のカルチャーの今を感じ、楽しんでいただけたら嬉しく思います。」
今年のMYAF2025では、70組以上のアーティストが参加し、約300点の作品を展示する「MEET YOUR ARTISTS」エリアや、特別展「Ahead of the Rediscovery Stream」が予定されている。
また、90店舗以上が並ぶ「SUPER ART & CRAFT MARKET」では、多様なクラフト作家やブランドが出店し、来場者が直接作品を手に取ることができる。
注目企画として、GENERATIONSの片寄涼太さんによる「The Visions from Bouquet by MEET YOUR ART FESTIVAL 2025」が開催される。アルバム『Bouquet』をテーマにしたライブパフォーマンス、展示、トークイベントを通じて五感を刺激する体験を提供する。最終日の10月13日には、天王洲の船上会場「T-LOTUS M」で片寄のライブが予定されており、大きな話題を呼んでいる。

さらに、スカルプケアブランド「スカルプD」とアーティストFace Okaによるインスタレーション、家具ブランドKANADEMONOによる展示など、企業とアートのコラボレーションも展開される。東京湾を舞台にした「ART & CRUISE」など、街全体を活用した体験型プログラムも用意されている。
MEET YOUR ART FESTIVALは東京都も共催に名を連ね、アートを通じた都市の魅力発信や文化交流の促進を目的に開催される。例年多くの来場者を集める同イベントは、今年も国内外から大きな関心を集めている。
編集:佐野華美 (関連記事: 舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」 全プログラム発表 10月1日開幕へ | 関連記事をもっと読む )
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