東京・高田馬場の人気とんかつ店「Fry家」を運営する株式会社StyLe(東京都渋谷区)は、2025年9月20日、姉妹店「熟成とんかつ フライ家 四ツ谷」をオープンした。ミシュラン・ビブグルマンに選出された本店の味を、よりカジュアルに楽しめる“定食スタイル”で提供し、首都圏への初進出を果たした。

「大学生や社会人が気軽に楽しめる場所を」
StyLeは《風傳媒》の取材に対し、「大学生や近隣の社会人がミシュランの味を気軽に楽しめる場をつくりたいという思いから開業した」と説明。店舗コンセプトは「日常に溶け込むごちそう定食」であり、誰もが気軽に“本物の味”を楽しめることを目指している。
本店「Fry家」との違いについては、「基本的な調理法は同じだが、四ツ谷店では新たに“とじないかつ丼”を提供している」と話す。ボリュームと見た目のインパクトを両立しながら、価格を抑えたメニュー構成が特徴だ。

定食スタイルの導入にあたっては「より多くのお客様に楽しんでもらえるよう、『早い・安い・うまい』のバランスにこだわった」と語り、スピーディーな提供と高品質の両立を実現している。
「枝枯らし熟成とんかつ」の技法とこだわり
看板メニューの「枝枯らし熟成とんかつ」は、果実の糖度を高める農法から着想を得た「枝枯らし熟成」技法を採用。豚肉を14日以上寝かせ、素材ごとに異なる2種類の油と温度で揚げ分けることで、外はサクサク・中はとろけるような食感を実現している。
「熟成によって旨味が凝縮し、なめらかで上品な甘みが際立つ」と同社は説明。アミノ酸やグルタミン酸などの旨味成分を多く含み、噛むほどに深い味わいが広がるという。
人気メニューと価格帯
「ミックスフライ定食」(2,200円)はヒレ・メンチ・海老・ささみを盛り合わせた人気メニュー。「名物かつ丼」(1,000円)は熟成肉を使った看板の一品として高い評価を得ている。副菜やご飯にも手間を惜しまず、すべて手作りで仕込む。
「おひとり様のランチにも、家族の食事にも、仕事帰りのご褒美にも」利用できる“日常のごちそう”をテーマに、地域密着型の店舗を目指している。
有楽町にも新店舗、インバウンド対応も強化
今後の展開について、StyLeは「10月1日に有楽町のOKUROJIで『串カツたぬき』の昼業態として『フライ家有楽町』を出店した。今後も積極的に新規出店を進める」とコメント。首都圏を中心にさらなる展開を視野に入れている。
また、訪日観光客の増加を踏まえ、インバウンド需要への対応も強化。「高田馬場の本店では海外からの来店が多く、四ツ谷店でも食べログやGoogleを活用して多言語での情報発信を進めていく」としている。
最後に同社は、「とんかつを“ごちそう”でありながら“毎日のごはん”として楽しんでほしい。誰もが気軽に本格的なとんかつを味わえる場所であり続けたい」と今後の展望を語った。
店舗情報
店名: 熟成とんかつ フライ家 四ツ谷
住所: 〒160-0004 東京都新宿区四谷1-18-3 belle四ツ谷1F
アクセス: 四ツ谷駅より徒歩4分
営業時間: 月〜土 11:00〜15:00(LO14:30)/18:00〜22:00(LO21:30)
定休日: 日曜日
座席数: 20席
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130902/13313789/企業情報
会社名:株式会社StyLe
設立:2014年4月2日
所在地:〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-14-5 北斗第二ビル2階
代表取締役:石川 瑛祐
事業内容:飲食店運営、飲食関連広告制作、その他関連事業
公式HP:https://stylegroup.co.jp/
編集:柄澤南 (関連記事: 台北・中山駅グルメ19選! 職人技が光る極上とんかつ、本場の絶品餃子も要チェック | 関連記事をもっと読む )
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