台湾の旅行大手・雄獅旅遊(Lion Travel)は4月30日、台湾鉄路公司(台鉄)・ホテルブランド「君品Collection」との共同記者会見を開催し、「鳴日廚房(The Moving Kitchen)」の新たなコラボレーションと第三シーズンの運行開始を発表した。今回は"移動するミシュラン饗宴"をコンセプトに、ミシュラン三つ星「頤宮(イーゴン)」の陳偉強総料理長と、雲品國際の王輔立西洋料理長がタッグを組み、伝統と革新を融合させた新メニューを披露した。注目は、世界唯一となる「青花磁風・四頭アワビバーガー」や、「台鉄弁当」を模した創作スイーツボックスなどである。
新行程は第三四半期より運行開始予定で、日帰りプランは一人18,800台湾ドルから。4月30日午前10時より、雄獅旅遊公式サイトにて販売開始となった。

移動するミシュラン饗宴 注目のメニュー
料理面では、陳シェフが50年の経験をもとに食材と技法にこだわった芸術的な一皿を、王シェフがクリエイティブな手法で台湾の味を再解釈している。前菜「柚見風起」は柚子の香りとともに華やかな一皿に仕上げられ、スープ「椰子文昌鶏湯」は花蓮の文昌鶏と天然ココナッツ水を用いた滋味深い味わいで、ESG精神を体現している。
そして話題の「浮嶼花瓷四頭鮑漢堡」は、手描きの青花磁模様を施した饅頭に、煮込んだ四頭アワビと醤油煮込みソースを挟んだ唯一無二の逸品だ。料理には、雲品國際が運営するワイナリーから厳選したアスティ産赤ワインがペアリングされる。

デザートには、台東産の釈迦果(シュガーアップル)を使用した「炸豆腐奶」や、「皮蛋豆腐」に見立てた豆乳プリン&黒糖ゼリーなど遊び心あるスイーツが並ぶ。特に「台鉄弁当スイーツボックス」は、白飯風米菓、卵型マンゴープリン、ハンバーグ型チョコなど、見た目も楽しい創作が詰まっている。

旅程では、海洋や食育にフォーカスした体験が盛り込まれており、「洄遊吧」や「七星潭」、原住民による野草学校などを訪問する。日帰りプランのほか、2日間の「海光走読」体験では地元の達人が成功鎮の文化をガイドする特別プログラムも実施される。また、七夕をテーマにしたロマンチックな列車も運行予定で、音楽と装飾で特別なひとときを演出する。二日間の行程は一人39,900台湾ドルからとなっている。
編集:佐野華美 (関連記事: 《SSFF & ASIA 2025》別所哲也と小池百合子が対談:「東京」を再定義する短編映画の力、優秀賞はイタリア作品『外人』に決定 | 関連記事をもっと読む )
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