イベント・コミュニティプラットフォーム「Peatix(ピーティックス)」を運営するPeatix Inc.は、訪日外国人観光客が日本滞在中にイベントを検索・予約できる新サービス「Visiting Japan」を正式に開始したと発表した。これにより、従来イベント主催者にとって課題とされてきた多言語対応や告知の難しさを解消し、インバウンド需要の取り込みを支援するとしている。
訪日観光客の増加に対応、主催者へ新たなビジネス機会を提供
日本を訪れる外国人観光客は年々増加傾向にあり、2023年には延べ2,500万人を突破。さらに2024年1〜3月期の訪日外国人消費額は1兆7,505億円と過去最高を記録した。観光庁の調査によると、旅行目的として「日本食を食べる」「日本文化を体験する」が上位を占め、旅行スタイルも団体旅行から個人旅行(FIT)へと大きくシフトしている。
Peatix上のチケット販売データでも、「食文化」「伝統体験」などのイベントが海外ユーザーから高い人気を得ており、インバウンド市場での潜在需要の高さがうかがえる。
「Visiting Japan」概要:エリア・日程・興味分野で簡単検索
新サービス「Visiting Japan」は、訪日観光客が滞在エリア・日程・興味のあるカテゴリを選ぶだけで、自分に合った体験型イベントを簡単に検索・予約できる仕組みを提供する。英語をはじめ複数言語に対応し、海外ユーザーが安心して利用できるUI/UX設計となっている。
掲載されるイベントはPeatix本体のイベントページと自動連携しており、主催者は特別な設定や翻訳作業を行うことなく、インバウンド向けに告知が可能。イベント情報はリアルタイムで更新され、参加者はそのままオンラインでチケット購入まで完結できる。
ワンクリック翻訳と英語サポートで手間なく海外対応
検索結果ページはワンクリックで外国語翻訳が可能で、主催者側で個別の多言語ページを作成する必要がない。さらにPeatixでは、英語による専用サポートページとヘルプデスクを整備しており、主催者が追加準備をせずとも訪日客にスムーズに対応できる体制を構築している。
今後の展開:主催者特集・体験紹介コンテンツも拡充
同社は今後、イベント主催者の特集ページや事例紹介コンテンツを拡充し、訪日観光客には日本各地での多様な体験を届けるとともに、主催者に対しては新たな集客チャネルを提供していく方針だ。
Peatixは「Visiting Japan」を通じて、「イベントを通じた地域・文化体験の架け橋」として、国内外の交流促進を目指すとしている。
サービス情報
名称: Visiting Japan
URL:https://peatix.com/us/visiting-japan
運営: Peatix Inc.(ピーティックス)
編集:梅木奈実
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