トップ ニュース 高市早苗氏、靖国参拝を見送りへ調整 首相就任目前で見せた「穏健転換」の背景とは
高市早苗氏、靖国参拝を見送りへ調整 首相就任目前で見せた「穏健転換」の背景とは 2014年8月15日、高市早苗は第二次世界大戦終結69周年の日に靖国神社を参拝し、戦没者を追悼する。(写真/AP通信提供)
自民党総裁に当選した記者会見で「適切な時期に判断する」といった曖昧な表現で、靖国神社参拝の質問を避けた日本の次期首相候補、高市早苗氏。しかし、わずか三日後、保守派支持者を失望させ、東アジアの国際情勢を懸念する者にとっては歓迎すべき答えが示された。7日、複数の日本の政治関係者がメディアに対し、高市氏が「今月17日から始まる靖国神社秋季例大祭には参拝しないことを慎重に検討している」と明らかにした。
石破茂氏が早期に辞任を決定した後、高市早苗氏は4日に小泉進次郎氏との総裁選挙対決で逆転勝利を収めた。国際的な関心は、高市氏が「アベノミクス」の看板を再び掲げるかどうかにとどまらず、この保守派の鉄壁の女性政治家が首相に就任後、靖国神社を参拝し、日韓関係改善の好機を台無しにするのではないか、さらにはソウルでのAPEC首脳会議で習近平と会う貴重な機会を潰してしまうのではないかという点にまで及んでいる。ワシントンのシンクタンクは「強硬な保守派の小さな枠を超えなければ、首相として安定した道を歩むことはできない」と公開で助言しており、複数の日本メディアによると、高市早苗氏はその助言を受け入れたようだ。
2025年10月4日、高市早苗氏が自民党総裁選に勝利。(写真/AP通信提供)
高市氏本人はまだ正式にこの件について発表していないが、メディアを通じて示された風向きは、高市氏が「靖国神社参拝」を個人の政治的象徴としてきた強硬派の女王が、実際に権力の頂点に立ち、国家機構の舵を握る立場になった際、過去に最も軽蔑していた「政治的現実」や「外交圧力」に屈する可能性があることを意味している。これは単なる参拝の是非にとどまらず、「高市路線」に対する初めての重大な試練である。日本のメディア『朝日新聞』や『日本経済新聞』は、高市早苗氏がこれまで強硬保守派として知られていたが、今回「穏健保守派」として自民党総裁の座を勝ち取った点に注目している。結局、トランプが主導する混乱の時代において、日本には外交上の緊張を生み出す余地や余裕がないという現実がある。
高市早苗氏の「靖国史観」を解説 『日経新聞』は6日、高市早苗氏の外交政策における強硬な立場を詳細に振り返り、高市氏が何度も日本政府に対して「自虐史観」を持つべきではないと批判し、これにより保守派の有権者から支持を得ていると報じた。しかし、今回の総裁選では高市氏は自らの発言を控えめにし、党内で広範な支持を集めている。『日経』は、もし高市氏が過去のように保守派的な強硬な発言を繰り返せば、外交問題が高市政権の大きな課題になる恐れがあると指摘している。
実際、高市氏がまだ新人議員だった頃、当時の村山富市首相が行った植民地支配、侵略戦争、慰安婦問題に対する謝罪について不満を表明し、「なぜ私たちを代表して勝手に謝罪するのか」と怒りをあらわにしたことがある。さらに、高市氏は戦後世代として「反省する必要は全くない」とも語った。また、右派の政治雑誌『正論』に寄稿し、村山内閣の立場について「もしこのような愚かな見解を続けるなら、日本の後代を『犯罪国家の市民』として扱うことになる」と宣言したこともある。
当時、首相に就任した小泉純一郎氏が8月13日に靖国神社を参拝した際、高市早苗氏は右派政治雑誌『Voice』に寄稿し、「首相は8月15日(戦争終結記念日)に公開参拝すべきだ。これにより、この問題がより多くの人々に注目されることになる」と主張した。実際、高市氏の靖国神社に関する完全な論述は現在でも彼女自身の公式ウェブサイトに掲載されており、2012年に彼女は「参拝は国民の責任であり、政治的使命であるべきで、外交問題にすべきではない」と述べている。さらに、「本殿に足を踏み入れるたびに、胸が締め付けられるような痛みを感じ、涙がこぼれそうになる。この強烈な感情は、『国策のために命を捧げた英霊』に対する感謝と、彼らの遺族への共感から来ている」とも記している。
2014年には、当時の安倍晋三首相が靖国神社を参拝したことを支持する記事を発表し、高市氏は政治指導者は「自然に継続的に参拝すべきであり、戦没者の慰霊が『外交問題』にすり替えられない唯一の方法である」と明言した。さらに、これを中韓関係と結びつけるメディアや「経済優先の国家観」といった論調を批判し、これが国の核心的価値観の背信であると考えていることを明らかにした。
2012年10月17日、安倍晋三氏が自民党総裁に選出された後、靖国神社を参拝した。(写真/AP通信提供)
高市早苗氏は、「靖国神社がA級戦犯を合祀しているため、政治指導者は参拝すべきではない」という意見にも反対している。彼女は、「一度刑罰が執行された後、罪は消滅するものであり、7名のA級戦犯は1948年に処刑され、最後の服役者も1958年に釈放されたため、法律的には現在の日本において『戦犯』という存在は存在しない」と説明している。また、戦犯と一般の戦没者を同じ場所に合祀したことは、当時の国会決議と国民運動の結果であり、後の政治家が傲慢にそれを否定すべきではないと主張している。
さらに、高市氏は日本が開戦した際の昭和天皇の詔書を引用し、当時の状況を強調している。「アメリカとイギリスは帝国の平和と通商を百般に妨害し、最終的には経済断交を断行し、帝国の存亡に重大な脅威を与えた。帝国は自存自衛を求め、障害を打破するために立ち上がった」とし、日本が開戦を選んだのは『非戦公約』で許された「自衛戦争」であると述べている。そして、現代の日本政府も「自虐史観」を捨て、靖国神社参拝を外部からの干渉なしに実施することこそが、国家主権と民族の自信を示すための神聖な儀式であるべきだと力説している。
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2025年10月4日、高市早苗氏が自民党総裁選に投票した。(写真/AP通信提供)
さらに重要なのは、太平洋の向こう側からの圧力である。アメリカの大統領トランプは27日に日本を訪れる予定で、その準備は着々と進められている。ワシントンは高市氏の強硬な歴史観が中韓の反発を招く可能性を極めて危惧し、特にアメリカが重視する「日米韓三国協力」を脅かすと繰り返し懸念を表明している。高市陣営は、重要な外交イベントの前に靖国神社に高調に踏み込むことは、外交火薬庫に火をつけることに他ならず、素晴らしいデビューを台無しにしようとすることだろうとみている。
日本・東京の靖国神社で行われた御霊祭。(写真/AP通信提供)
2020年8月15日、第二次世界大戦終戦75周年を迎え、日本の極右派分子が靖国神社を参拝した(写真/AP通信提供)。
外部からの圧力に加え、高市早苗氏は与党内部からの抑制にも直面している。自民党の与党パートナーである公明党の支持団体「創価学会」は反戦と平和主義を主張し、首相の靖国神社参拝には反対の立場を取ってきた。現在、自民党は国会で単独過半数を維持しておらず、いわゆる「ねじれ国会」の状況にあるため、高市氏が安定した政権運営を望むのであれば、この連立政府のパートナーの感情を無視することはできない。高市氏が当選時に「これは決して外交問題として扱われるべきではない」と述べた言葉は、今となっては非常に皮肉に聞こえる。実際、彼女が「理念派」の議員から、国家全体の利益に責任を負う首相に変わる中で、靖国神社問題はまさに避けて通れない、極めて難しい外交・内政問題であることが明らかになった。この「首相の第一課」は、現実からの衝撃的な教訓であることは間違いない。
綿密に練られた「温和派の演出」 総裁選挙全体を振り返ると、『朝日新聞』は高市早苗氏の「髪の毛のような転換」に予兆があったと指摘している。前回(2024年)の石破茂氏との総裁選争いで、高市氏は「適切な時期に、これまで通り冷静に参拝する」と断言していたが、今回の選挙での曖昧な態度と比較すると、明らかに計算された「穏健戦略」を採ったと言える。高市陣営は、強い保守色が鉄の支持者を引きつける保証となる一方、党内の温和派や中道派の議員たちに不安を与える警鐘でもあることを十分に理解している。選挙戦の中で陣営の幹部は『朝日新聞』に「地方党員の票はすでに固まっている。今狙っているのは国会議員の票だ」と語り、さらに「すべては計画通り進んでおり、高市は靖国神社問題を一切口にしない」とも明言した。
今回の選挙戦略は明らかに成功を収めたが、権力を巡って演じられたこのシナリオは、今や自分の顔に跳ね返ってきている。高市氏は2022年2月、「靖国神社崇敬奉賛会」の座談会で「中途で参拝をやめることが、相手に対して一歩引いてしまう結果を招く。どんな批判を受けても、冷静に続ける」と豪語していた。しかし、今日の政治的なバランスを考えると、かつての言葉は非常に薄っぺらく感じられる。かつて「中途で参拝をやめるのは相手に譲歩すること」と問い、「英霊の名誉を守るためには、もっと多くの国民が参拝できる環境を整えるべきだ」と主張していた高市氏は、今や自らが何度も軽蔑してきた選択肢を手に取ろうとしている。それは、外交上の大局と国家の利益のために、首相として直接靖国神社を参拝しないという決断だ。
しかし、依然として大きな疑問が日本、ひいては東アジア全体に立ち込めている。高市氏が妥協した場合、それは一時的な戦術的撤退に過ぎないのか、それとも永久的な戦略的転換を意味するのか?高市早苗氏が内閣総理大臣の座に就くために、「真実の言葉」を封印しなければならないことを実感した時、果たしてどのような選択をするのだろうか?そして、強硬な保守的立場に賛同してきた支持者たちは、今「彼女に裏切られた」と感じるリーダーをどう見るのだろうか?さらに重要なのは、高市氏が一時的に見せている「穏健派」の顔が、首相任期中の標準的な装いに過ぎないのか、それとも将来的に亀裂が表れる仮面にすぎないのか、ということである。
靖国神社参拝の日本国民。(写真/AP通信提供)
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