紀尾井町戦略研究所株式会社(KSI、本社:東京都港区、代表取締役社長:別所直哉氏)は、10月4日に行われた自民党総裁選を受けて、全国の18歳以上の1,000人を対象にオンラインによる緊急意識調査を実施した。調査の結果、高市早苗新総裁に「期待できる」「どちらかというと期待できる」と答えた人は50.5%、「期待できない」「どちらかというと期待できない」と回答した人は34.5%、「わからない」は15.0%だった。

最優先の政策は「消費税減税」29%、「現金給付」15%、「社会保険料引き下げ」9%、「政治とカネ対策」8%
年代別では20代が最も高く6割台を記録。年収別では1,000万円以上の層で7割台に達した。政党支持別では日本保守党が最も高く、自民党がそれに続いた。一方、共産党は2割台、立憲民主党・日本維新の会・れいわ新選組は3割台にとどまった。公明党は5割だった。

また、総裁選の陣営が映像配信において支持的コメントを書き込むよう依頼したことが報じられた件については、「問題だと思う」と答えた人が81.6%に上り、「問題だとは思わない」8.5%、「わからない」9.9%を大きく上回った。「問題だと思う」と答えた人を職業別にみると、公務員が最も低く6割台。政党別では国民民主党、参政党、日本保守党の支持層で9割台に達した。
高市新総裁に最優先で実現してほしい政策としては、「消費税減税」が29.4%で最多。続いて「現金給付」15.1%、「社会保険料の引き下げ」9.7%、「政治とカネの問題の抜本的解決」8.4%、「ガソリン暫定税率の廃止」7.6%が挙がった。「消費税減税」を選んだ人のうち、れいわ新選組とチームみらい支持層が4割台で突出した。
さらに、総裁選報道で主に伝えられていた内容については、「どの候補が当選しそうか」が44.9%で最多。「各候補の政策」27.8%、「掲げるビジョン」25.0%、「特定候補に有利/不利な情報の強調」21.6%と続いた。「自民党員」と答えた層では「候補者の掲げるビジョン」が唯一4割台を記録した。
次期衆議院選挙で比例代表に投票したい政党を尋ねた結果は、自民党17.9%、国民民主党8.4%、立憲民主党7.9%、日本維新の会4.9%、参政党4.9%、れいわ新選組3.0%、日本保守党2.0%、共産党1.6%、公明党1.4%、チームみらい1.0%、社民党0.4%。未定が32.7%、「わからない」8.4%、「投票に行かない」4.5%だった。
政党支持率では自民党が16.6%で前回(9月26日調査)から1.6ポイント上昇。国民民主党7.7%、立憲民主党5.8%、日本維新の会4.4%、参政党3.2%、れいわ新選組3.2%、日本保守党1.9%、公明党1.2%、共産党0.9%と続いた。「支持する政党はない」と答えた人は50.7%に達した。
紀尾井町戦略研究所(KSI)は2017年にヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)の子会社として設立され、2020年に独立。パブリックアフェアーズ領域における政策活動・リスクマネジメント支援、地方創生やクライシスマネジメント事業などを展開している。調査の詳細は公式サイト(https://ksi-corp.jp/topics/survey/2025/web-research-102.html)で公開されている。
編集:柄澤南 (関連記事: 高市早苗氏、靖国参拝を見送りへ調整 首相就任目前で見せた「穏健転換」の背景とは | 関連記事をもっと読む )
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