「戦友であり、家族のような存在」――「りくりゅう」が示した7年の絆
三浦璃来と木原龍一のペアは、ミラノ・コルティナ冬季五輪フィギュアスケート・ペア競技で日本勢史上初となる金メダルを獲得した。25日、東京・内幸町の日本記者クラブで行われた帰国後初の記者会見では、競技結果の報告に加え、司会者から投げかけられた「二人の関係性」に関する直球の問いが大きな注目を集めた。
「関係性の正解」への回答、最後は笑顔で「想像にお任せ」
司会者は「外野からさまざまな見方をされている。兄妹にも、友人にも、夫婦漫才のようにも見える。“りくりゅう”の関係は何が正解なのか」と問いかけた。これに対し木原は「戦友じゃないですかね。けんかもすごくします」と率直に応じ、三浦は「一緒にいて当たり前で、家族みたいな存在」と続けた。二人は最後に「あとは想像にお任せします」と笑顔で語り、長年のパートナーシップを象徴するやり取りで会場を和ませた。
このやり取りは、7年間にわたるペアとしての歩みを凝縮した場面でもあった。高密度の練習、海外拠点での生活、度重なるけがや不調、結果が出ない時期の葛藤――そうした積み重ねの中で築かれてきた信頼関係が、言葉の端々からにじみ出た。
絶望からの切り替え、そして「引退」への覚悟
大会を振り返り、三浦はショートプログラムでのミス後について「切り替えることが本当に難しかったが、最後まで諦めずに自分たちの演技をすることができた」と語った。木原も「諦めないと言うのは簡単だが、実際にやり切ってみて、その重みを実感した」と述べ、この経験が競技人生だけでなく今後の人生にも通じる価値観になったと明かした。
帰国後の反響については、現地では実感がなかったとしつつも、日本での出迎えや報道の多さに触れ、「ようやく金メダルを獲った実感が湧いてきた」と語った。日本のファンや関係者の支えが結果につながったことへの感謝の言葉も重ねた。
今後の進退について明言は避けたが、日本のペア競技の裾野拡大への思いも示した。将来的に指導の道に携わる可能性にも触れ、三浦は「木原選手が引退するときは私も引退する」と語り、パートナーとしての関係を最後まで貫く意思を明確にした。
金メダルという歴史的快挙の余韻の中で交わされた「関係性」をめぐるやり取りは、単なる話題作りではなく、競技の現場で培われた二人の距離感と信頼を象徴するものだった。勝利の言葉以上に、「戦友であり、家族のような存在」という表現が、“りくりゅう”の現在地を端的に物語っている。
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編集:小田菜々香














































