トップ ニュース エバー航空の客室乗務員が急逝、総経理ら6名幹部が謝罪 “1週間以内に調査完了を約束”
エバー航空の客室乗務員が急逝、総経理ら6名幹部が謝罪 “1週間以内に調査完了を約束” 長榮航空総経理の孫嘉明(中央)、首席副総経理の廖至維(左)、広報担当の陳耀銘(右)らが17日、「長榮航空客室乗務員の死去事件」についての説明会に出席し、謝罪の意を表すためにお辞儀を行う。(顏麟宇撮影)
エバー 航空の孫姓客室乗務員が病気を抱えたままミラノから台湾行きのフライトに勤務し、診療を受けた後16日間の闘病の末、10月10日に不幸にも逝去した。この事件は大きな注目を集めている。エバー航空の総経理である孫嘉明氏は17日、副総経理の蕭錦隆氏やスポークスマンの陳耀銘氏(右)を含む6人の幹部を率いて記者会見を開いた。期間中、蕭錦隆氏は涙を堪えながらも遺族に謝罪し、機長が病気の乗務員の報告義務を怠ったことに「確かに過失があった」と認めた。さらに報告体制の見直しや制度の精査を含む4つの改善策を提案し、調査報告を1週間以内に完了することを約束した。
孫姓客室乗務員の病没は社会各界を驚かせ、同社は本日初の記者会見を開き、孫嘉明氏がチームを率いて事故の経過を公表した。孫嘉明氏はまず亡くなられた方のご遺族と社会各層に謝罪し、事件が起きて以来、自身の心にも大きな影響を受けていることを正直に語った。
エバー航空総経理孫嘉明氏が17日に「エバー航空乗務員死亡事件」説明会に出席。(顏麟宇撮影)
会社が長らく沈黙していた件について、孫嘉明氏は「隠れているわけではない」と強調し、まず遺族を安心させ、事実を明らかにすることを最優先にしていたと述べた。
客室部門の副総経理である蕭錦隆氏は、発生直後に内部調査を開始したと発表し、労働部や桃園市の労働検査機関の調査を経て、フライト時間、休憩時間、休暇の申請などにおいて会社が関連規定を遵守していることが確認されたと述べた。亡くなられた客室乗務員について、蕭錦隆氏は涙を堪えながら「機長が病気の乗務員を報告しなかった部分は確かに過失があった」と認め謝罪した。
副総経理蕭錦隆氏が17日に「エバー航空乗務員死亡事件」説明会に出席。(顏麟宇撮影)
関連事件について、蕭錦隆氏は「健康評価の強化」「通報体制の徹底」「管理職能力の向上」「制度の継続的な検証」という4つの改善策を発表する予定であると明かした。この改善策は、勤務開始前と勤務中における自分の健康評価の強化、乗組員の異常状況の処理手続きの徹底、管理職の職能とコミュニケーションスキルの強化、既存の評価制度の継続的な検証を行うことを目的としている。
また、同社の休暇申請プロセスが厳しいという外部の噂について、協力役の楊秀慧氏は「社員の休暇申請は妨げない」と強調し、システムを通じて申請・要求を提出すれば、基本的に迅速に承認されると述べた。
関連調査のその後について、蕭錦隆氏は「1週間以内に速やかに完了することを約束する」と述べ、遺族に説明し、最も誠実な態度で反省と改善を行うと約束した。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒
最新ニュース
人物》台湾・国民党に波紋――元民進党で台湾独立を掲げた鄭麗文氏、郝龍斌氏を破って新党首に 台湾・国民党主席選の結果が10月18日に発表され、かつて民進党に所属し台湾独立を支持していた元立法委員の鄭麗文氏が、過半数の得票で有力候補の郝龍斌氏を破って当選した。国民党史上2人目の女性党首の誕生である。党内では「Aランクの有力者」ではない彼女が、なぜ下馬評を覆して一気に頭角を現したのか、驚きをもって受け止められている。
国民党内でも新顔と見なす向きが少な......
人物》元台北市長・郝龍斌氏、「将軍の息子」も及ばず 国民党主席選で敗北 台湾・国民党主席選は10月18日に投開票が行われ、約1か月の選挙戦を経て新たな党首が決まった。元台北市長の郝龍斌氏は、同じく候補の鄭麗文氏に及ばず、逆転はならなかった。現職の朱立倫氏と郝氏はいずれも直轄市長を経て国政に進んだ穏健・中道路線の政治家で、米中の狭間で均衡を図る党内“建制派”(党主流の穏健・現実路線)に属する。だが、2016年大統領選で朱氏(建制派......
台北・微風広場が「夢への入り口」に変身!「アリス、仙境を救う」没入型展が11/8開幕 百貨店に入ってエスカレーターを上がると、目の前に広がるのは売り場ではなく、流れる光と香り、音楽——。これは幻ではない。台湾初の没入型エキシビション『アリス、仙境を救う:Immersive Journey – Taipei Station』が、11月8日に台北・微風広場(Breeze Center)で開幕する。物語の「夢」を現実へ、童話をテクノロジーで体験へと......
早稲田大学・岡本隆司教授が語る「中国史の長い影と習近平政権」 日本記者クラブは2025年9月25日、「中国で何が起きているのか」第30回を開催し、早稲田大学の岡本隆司教授が登壇した。東洋史・近代アジア史を専門とする岡本氏は、中国の歴史的特質を踏まえ、現在の中国像をどう捉えるかを論じた。岡本氏はまず、歴史家として「いまの政治状況に直接答えることはできない」と断りつつ、過去の構造から現在を読み解く重要性を強調した。そもそも......
中国が再び「レアアース規制」発動 NYT報道「トランプへの警告、タカ派けん制」 ニューヨークタイムズは16日に、分析者の意見を引用し、中国が新たなレアアース輸出管理措置を打ち出したことについて報じた。これは、世界の重要な鉱物を掌握するためだけでなく、アメリカのトランプ大統領に対して中国に強硬派の官僚を放任しないように要求するものでもある。さらに、中国の習近平国家主席は、中国共産党第4回中央委員会全体会議(四中全会)の前に実力を示す必要が......
外国人が見た台湾観光の弱点 日本のブランド運営に学べとAllen氏提言 台湾の夜市は長らく観光の目玉とされてきたが、外国人の目には必ずしも地元の人々が思い描くような魅力的な空間として映っているわけではない。著名YouTubeチャンネル「Men’s Game 玩物誌」の創設者であるAllen氏は、日本企業の社長を伴って寧夏夜市を案内した際の体験を明かした。わずか60メートルの区間に「さつまいも団子の屋台が少なくとも6軒、イカの揚げ......
日本のパスポートは世界3位! 世界最強のパスポートはシンガポール、台湾の最新ランクも明らかに 外国メディアの報道によると、世界的に知られるコンサルティング会社「Henley & Partners」が発表した最新の「ヘンリー・パスポート指数」で、アメリカのパスポートの順位が歴史的な変化を迎えた。初めてトップ10から陥落し、第12位に後退。マレーシアおよびリヒテンシュタインと並ぶ結果となった。この順位の変動は、世界的な移動の自由度やソフトパワーの勢力図が......
小豆島で台湾の味と温もりを届ける──日台夫婦が営む台湾料理店「agon」、その歩みと思い 香川県小豆島・土庄町。観光地として名高いこの離島に、ひっそりと台湾料理店「agon」がある。店主の蘇陳詩瀚さんと日本人の妻・清家真弓さんが切り盛りする店だ。なぜ東京や大阪といった大都市ではなく島を選んだのか。異国の地で飲食店を続ける喜びと苦労について、2人は《風傳媒》の取材に語ってくれた。小豆島の台湾料理店「agon」を営む台湾出身の蘇陳詩瀚さんと日本人の妻......
日本家屋を活かして再生 台湾・桃園文学館オープン 旧市街を歩き、百年の文学時空をめぐる 台湾で桃園文学館が正式開館した。桃園旧市街・忠孝街に立地する新たな文化ランドマークは、文学の精神と建築美を融合させ、街にやわらかな文化のエネルギーを注ぐ拠点だ。文字・映像・記憶が交錯する空間で、魅力的な「文学の旅」が始まる。百年をつなぐ、桃園文学の時空へ歴史的景観が残る旧市街に位置する桃園文学館は、景福宮や東門国小、周辺の芸術文化施設にも近く、旧市街文化を結......
台湾・台北でカフェを楽しみながら飛行機を観賞!松山空港の展望デッキが改修後に再オープン! 全面的に改修が行われた台湾・松山空港の展望台が、10月4日に正式に再開放された。交通部の陳世凱部長は2日の視察後に、展望台の設備が完備しており、安全性と快適性が向上し、親子にも配慮されていることを評価した。市民にとって航空機鑑賞と休憩の重要な場となることを期待している。全面的なアップグレード、全年齢に優しい空間の創造松山空港の展望台は2011年の開業以来、台......
台湾・林佳龍外交部長、日本・比・米・欧を歴訪 第一列島線で日・比と連携、中国の権威主義に対抗 台湾外交部の林佳龍部長は、後半の外遊で日本、フィリピン、米国、欧州を相次いで訪問。帰国後は『中央広播』『産経新聞』など国内外メディアの取材に応じた。林氏は、第一列島線の民主国家が「協調・分業・協力」による安全保障の枠組みを構築すべきだと強調。台湾と日本の二国間関係を一段引き上げ、フィリピンや第三国市場への共同投資を進めるほか、フィリピンとは「三位一体」の総合......
舞台裏》台湾・台北市公務員が「大量流出」内幕 蔣萬安市政で何が起きているのか 台湾・台北市の蔣萬安市長は就任から3年を迎え、2026年の再選に向けた準備段階に入った。ただ、このところ地方補助金の配分をめぐって行政院と対立したほか、NVIDIA(エヌビディア)の本部進出が北士科で停滞、公館円環の撤去、双城フォーラムの延期など、市政課題が相次いでいる。外的要因に加え、市府内部の問題もくすぶる。議員からは「政策が紙の上で止まっている」との指......
TSMC、熊本第2工場の建設開始を正式発表 木村知事「整地は最終段階」 世界最大の半導体受託製造企業である台湾積体電路製造(TSMC)は16日、日本熊本県菊陽町に建設予定の熊本第2工場の建設工事が開始されたと正式に発表した。当初計画では年内着工を予定しており、TSMCの魏哲家(ウェイ・ジェジャ)董事長兼最高経営責任者(CEO)が、2025年第3四半期の決算説明会でこの進捗を明らかにした。年内着工を予定通り実現共同通信によると、T......
「トランプの宿敵」ボルトン前補佐官を起訴 機密「日記ゲート」で最長10年刑の可能性 強硬な外交スタンスで知られ、台湾にも友好的な立場を取ってきたトランプ前政権の国家安全保障担当大統領補佐官(国家安全保障顧問)ジョン・R・ボルトン氏が、国家機密情報の不適切な取り扱いにより、米メリーランド州の連邦大陪審により16日付で18件の罪に問われた。ホワイトハウスの中枢を担った元高官が、今や最長10年の懲役刑に直面している。このニュースは『ニューヨーク・......
トランプ氏、米中首脳会談で「台湾取引」か 米専門家が警鐘「習近平の思惑通りに」 アメリカのトランプ大統領と中国国家主席の習近平氏は、10月末に韓国の慶州で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の場で「米中首脳会談」を行う予定である。『日経アジア』は10月16日、南カリフォルニア大学政治学・国際関係学教授のデレク・グロスマン氏による「トランプ氏は米中関係リセットに賭けるのか 台湾が取引材料となる恐れ」という論評を掲載し、「米中首脳......
インド空軍が中国を抜き世界3位へ 米誌報道、アジアの空の勢力図が塗り替えられる 世界の軍事戦略の構図が劇的に変化する中、アジアの空軍力の均衡が塗り替えられつつある。米誌《Newsweek》はこのほど、最新の《World Directory of Modern Military Aircraft》(WDMMA)ランキングを報じた。それによると、インドが長らく主要な空軍大国とみなされてきた中国を上回り、世界第3位の空軍力を有する国となった。......
呉典蓉コラム:台湾・国民党の選挙が混迷するのは盧秀燕台中市長のせいか? 本来は形式的で少し退屈で、そのはずだった台湾の国民党主席選が、「我々に明日はない」と言わんばかりの激突に化けたのは意外だった。とりわけ驚かされたのは、これまで緑陣営(民進党)の「紅いレッテル貼り」(親中派と決めつける攻撃)に晒される側だった国民党で、戦闘藍(国民党強硬派)の司令塔・趙少康氏が突如「境外勢力」(海外勢力の介入を示唆する台湾の政治用語)カードを切......
「中国に支配されて何が悪い?」発言で大炎上 女優の一言が蜂の巣に、過去のダブスタ疑惑まで再燃 中国出身の日本女優・高陽子氏が12日、テレビ朝日の看板番組『ビートたけしのTVタックル』で放った「いいじゃないですか!」の一言が大波紋を呼んだ。番組内で「日本が中国に支配される可能性」を問われた流れでの発言だったが、即座にスタジオは騒然。ベテランのメディア関係者や政治家ゲストを唖然とさせ、ドラマで築いた“多様性と個性を尊ぶサラダボウル”のイメージは一夜にして......
フィリピンが「台湾防衛の鍵」に変貌?豪日と連携強化で地政学の中心に浮上 フィリピン・サンビセンテの紺碧の海を、海兵隊第7営の隊員がゴムボートで切り裂く——8月に実施された比豪共同演習「アロン(Exercise Alon)」の一幕だ。これは両軍の連携強化の象徴であると同時に、東アジアの地政学が転換点を迎えたことを示す序章でもある。いま世界の視線は「地球上で最も危険な海域」と呼ばれる台湾海峡に注がれているが、その陰でフィリピンが静か......
TEC台湾エクソソーム株式会社、トヨタ・ホールディングスと提携 世界の再生医療市場を狙う 世界のバイオ産業は「目に見えるブレークスルーの波」に入った。エクソソーム技術は「次のAI産業」とも称され、医療のイノベーションを押し広げると同時に、資本市場の熱狂も呼び込んでいる。台湾のTECエクソソーム株式会社(以下、TEC)は、老舗コングロマリットのトヨタ・ホールディングス株式会社(中国語表記:トヨタ控股公司)と共同で「日本エクソソーム株式会社」を設立し......
オラクル、AMD製AI GPUを5万個導入へ 米国AI産業に「脱エヌビディア」の潮流? 米ソフトウェア大手オラクル(Oracle)のクラウド部門「オラクル・クラウド・インフラストラクチャ(OCI)」は、日本時間10月14日夜、2026年後半からAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)製のAI向けGPUを5万個導入すると発表した。この発表を受け、AMDの株価は時間外取引で約3%上昇した。AI(人工知能)需要が世界的に拡大するなか、今回の決定は......