台湾・国民党主席選挙は10月18日、明日に行われる。台北市の郝龍斌元市長、元立法委員鄭麗文氏、立法委員羅智強氏、孫文学校の総校長張亞中、元彰化県長卓伯源および元国大会代表蔡志弘の6名の候補者が、新たな指導者となるかをめぐって注目されている。『台湾民意基金会』の世論調査によれば、24.2%の人々が「最も評価する候補者」として郝龍斌氏を挙げ、「第二の選択肢」としては羅智強氏が22%でトップに立っている。
最も評価される国民党主席候補者
『台湾民意基金会』は、20歳以上の成人に対する国民党主席選挙の意見を調査した。「誰が国民の最も評価する国民党主席候補者か」との問いに対し、郝龍斌氏が24.2%でトップ、続いて鄭麗文氏が14.1%、羅智強氏が9%、卓伯源氏が2.9%、張亞中氏が2.6%、蔡志弘氏が1.6%となった。また16.4%は誰も評価せず、16.9%は意見がなく、6.2%はわからない/答えるのを拒否した。
游盈隆氏によれば、世論調査のデータから、郝龍斌氏は最後のラウンドでも10.1ポイントの差で鄭麗文氏をリードしており「非常に快適」で、彼が国民に最も支持されている候補者であることを示している。
さらに政党の支持傾向を見ると、国民党支持者の中で、28.6%が鄭麗文氏、21.2%が郝龍斌氏、17.8%が羅智強氏を評価している。統一・独立の観点からは、統一派支持者の中で同じく鄭麗文氏が28.6%で首位、続いて郝龍斌氏が19.7%、羅智強氏が18.3%であった。現状維持派支持者の中で最も評価されるトップ3は、鄭麗文氏20.9%、郝龍斌氏19.9%、羅智強氏13.9%の順である。
また省籍・民族的背景の調査では、河洛人のトップ3は郝龍斌氏が25.2%、鄭麗文氏が13.5%、羅智強氏が8.2%の順で、客家人のトップ3は郝龍斌氏23.4%、鄭麗文氏10.6%、羅智強氏10%である。外省人のトップ3の順位には変動があり、鄭麗文氏が23.7%でトップ、郝龍斌氏が19.3%、羅智強氏が13.8%であった。

国民党主席の第二の選択肢について
また、『台湾民意基金会』は「前述の候補者以外で、あなたが好感を持っている人物は誰か」という質問についても調査を実施した。結果、羅智強氏が22%でトップとなり、鄭麗文氏が17.3%でこれに続いた。郝龍斌氏は11.6%で3位、以下は卓伯源氏7.9%、張亞中氏7.4%、蔡志弘氏1.3%の順となった。

国民党主席候補者の総合評価
『台湾民意基金会』の游盈隆主席が分析したところ、第一と第二の選択の結果を重ね合わせると、郝龍斌氏は今回の国民党主席選挙で35.8%の高い支持を得ていることがわかる。続いて鄭麗文氏が31.4%、羅智強氏が31%で拮抗し、卓伯源氏11.8%、張亞中氏10%、蔡志弘氏1.3%の順である。
注目すべきは、游盈隆氏が「最も評価される候補者」の世論調査結果について指摘した点である。全国的な世論が第一選択肢として郝龍斌氏を示した一方で、国民党支持者は鄭麗文氏を支持していることが判明した。このことから、今回の国民党選挙は郝龍斌氏、鄭麗文氏、羅智強氏の三つ巴の状況に位置づけられているが、選挙情勢は過去にないほど緊迫しており、最後の瞬間まで結果はわからないとされる。
游盈隆氏は、百年の歴史を持つ中国国民党が歴史的な岐路に立たされ、かつてない大きな変革に直面していると語った。
今回の調査は、台湾民意基金会の游盈隆教授がアンケートデザイン、報告作成、研究結果の解釈、関連公共政策および政治的意味合いの解析を担当。山水民意研究会社が当基金会の依頼を受けて、主に抽出デザイン、電話インタビュー、データクリーニングおよび統計分析を担当した。
調査は2025年10月13日から15日の3日間行われた。対象は全国の20歳以上の成人で、市内電話と携帯電話のデュアルフレーム無作為抽出(市内電話70%、携帯電話30%)による1070人が有効サンプルである。市内電話750人、携帯電話320人。抽出誤差は95%の信頼水準の下で約プラスマイナス3%ポイント。内政部の最新の人口統計データを基に地域、性別、年齢、教育水準を加重して母集団構造に合致させた。資金源は財団法人台湾民意教育基金会、略して台湾民意基金会(TPOF)である。
編集:柄澤南 (関連記事: 呉典蓉コラム:台湾・国民党の選挙が混迷するのは盧秀燕台中市長のせいか? | 関連記事をもっと読む )
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