大阪に香る台湾コーヒー「啡嚐嘉義」　阿里山の風味が日本の味覚を征服

一杯のコーヒーで、都市と都市の対話を生むことができる。10月18日、嘉義県政府は、日本大阪の日航ホテルで「台湾風味文化日 in 大阪」を開催。「啡嚐嘉義（訳：嘉義のコーヒーを味わう）」をテーマに、日本のコーヒーファンに嘉義のスペシャルティコーヒーの独特な風土と職人精神を紹介した。会場には百名以上の日本と台湾のバリスタと愛好者が集まり、濃厚な香りが漂い、国境を超えた味の交流を描き出した。

■ チャンピオンバリスタの共演　嘉義風味の奥深さを演出

イベントで最も注目されたのは、「啡嚐嘉義 × 世界チャンピオン」という国際協力デモンストレーションである。2024年世界サイフォンチャンピオンの張維欣氏と、日本大阪焙煎チャンピオンの岩崎裕也氏が共演し、ハンドドリップで嘉義豆の繊細な層を表現した。香りから味わいまで、観客は技術の交流を目の当たりにし、「風土」がコーヒーの中にある言葉を感じ取った。

翁章梁嘉義県長も日本のハンドドリップチャンピオン新田衣祥氏と共に阿里山コーヒーを淹れ、嘉義高地産区の独特な環境──霧に包まれ、昼夜の寒暖差が大きく、水源が純粋であるため、嘉義コーヒーが明るい果実酸や柑橘系の香調、花香と甘さを感じられる魅力的な層を持つことを紹介した。

■ 香り立つ神農ライフ　嘉義の農園が大阪に集結

同日午後、「啡嚐嘉義」は大阪近鉄百貨店の神農ライフ専用スペースに正式出店。青葉コーヒー農園、阿亮自然農場、優遊吧斯瑪翡咖啡農園、鄒築園など計11軒の嘉義スペシャルティコーヒーブランドが展示参加し、15種類以上のシルバー級以上の選ばれたドリップバッグや限定ギフトボックスを提供、多くの日本の消費者が試飲し、写真を撮って SNS にアップしていた。

嘉義県政府はさらに神農ライフと協力し、今後6か月間、嘉義スペシャルティコーヒーを継続的に販売し、毎月試飲イベントや購入特典を開催、「啡嚐嘉義」が展示場から日本人の日常生活に進出することを発表した。

■ コーヒーを食卓へ　台日文化のアロマ交流

今回のイベントは製品のプロモーションだけではなく、文化共創も促進している。神農ライフ傘下のレストラン「食習」は限定版「阿里山ハンドドリップコーヒー体験」を提供し、嘉義コーヒーを主役に、和風のスイーツや料理と組み合わせて、消費者が台湾の風土を味覚で感じられるようにした。

翁章梁氏は、嘉義コーヒーが今年の台湾優秀杯（Taiwan COE）コンテストで上位27位のうち20席を獲得し、さらに3冠の大統領賞を受賞したことを指摘し、その品質が国際的に認められていることを示した。「嘉義コーヒーの魅力は、農民の土地に対する愛と政府の長年の品質指導にある」と強調した。

■ 風土と職人精神　嘉義の国際化新章を開く

嘉義県政府は今後も TCAGs 格付け評価システムと産地認証を進め、ブランドの信頼性を確立し、ストーリーマーケティングや文化展覧などの方法で国際市場を深めていく予定だ。阿里山の山脈から大阪の街頭まで、一杯の嘉義コーヒーで、台湾の風土の温もりと深さを世界に見せている。