高市政権、外国人政策の基本方針を23日に決定へ 在留資格厳格化と帰化要件の延長盛り込む

東京出入国在留管理局。(写真/黃信維撮影)
東京出入国在留管理局。(写真/黃信維撮影)

政府は外国人政策を巡り、在留審査や日本国籍取得の厳格化を盛り込んだ基本方針を近く取りまとめ、23日に首相官邸で開催する関係閣僚会議で公表する方針を固めた。高市早苗首相としては、衆院選を前に自身の看板政策の一つで具体的な成果をアピールする狙いがある。

今回の方針では、在留資格の取得要件を厳しくすることが柱となる。在留外国人全体の約400万人近くのうち2割を占める「永住者」の資格取得に際しては、新たに日本語能力を求める要件を設ける。

また、日本国籍を取得する「帰化」についても運用が見直される。居住要件を現行の「5年以上」から「10年以上」へと延長する案が浮上しているほか、医療費や税金の不払い情報を出入国在留管理庁に報告させ、滞納がある場合には在留期間の更新を認めないなどの厳格な施策も講じる方針だ。

自民党と日本維新の会が連立政権合意書に明記した「土地の取得規制」を巡っては、国際法との整合性から「規制は困難」との見方が強まっている。政府の有識者会議も14日に公表した提言の中で、法律制定の根拠となる「立法事実」の検討を求め、慎重な対応を促した。一方で、土地を含む不動産を個人が取得する際に国籍情報の提供を義務付ける制度については、2026年度からの運用開始を予定している。

規制強化の一方で、共生策も打ち出す方針だ。外国人が地域コミュニティで孤立しないよう、日本語や社会慣習を学べるプログラムの創設を検討する。現在は自治体や地域のボランティアに依存している現状への批判もあり、今後、外国人がどの程度の費用を負担すべきか議論が進められる。

日本維新の会は外国人比率の急激な上昇を抑える「総量規制」を求めているが、政府内には制度設計の難しさや労働力確保との兼ね合いから消極的な意見も少なくない。

高市首相は23日召集の通常国会冒頭に衆院を解散する意向を示しており、選挙を前に有権者の関心が高い外国人政策で一定の方向性を示す構えだ。2025年7月の参院選では、参政党が「日本人ファースト」を公約に掲げて行き過ぎた外国人の受け入れに反対し、票を大きく伸ばした経緯も背景にある。 (関連記事: 【解説】国籍取得「10年」へ延長検討も、民間は支援に沸く 高市政権の「厳格化」が生む新たな商機 関連記事をもっと読む

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編集:小田菜々香

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