台湾・刑事警察局長に邱紹洲氏が就任 特殊詐欺撲滅と組織犯罪対策を強化へ
台湾内政部警政署刑事警察局(以下、刑事局)は20日午前、新旧局長の交代式を行い、邱紹洲(チウ・シャオジョウ)氏が新局長として正式に指揮権を引き継いだ。今回の交代は単なる定例人事にとどまらず、警察界においては「刑事システムにおける権責継承の重大な局面」と位置づけられている。これは刑事局が今後、詐欺撲滅、組織犯罪対策、そしてハイテク捜査という「高強度作戦期」へ全面的に突入することを象徴している。

【重要局面】警察幹部人事の決定、刑事局は「新・臨戦態勢」へ
交代式は2026年1月20日午前9時30分、刑事局偵防ビル6階の講堂で執り行われた。警政署の張栄興(チャン・ロンシン)署長が主宰し、政界・警察界の重鎮らが立ち会った。この配置は、警政署が先日発表した高階級警察官異動リストの中でも核心となる人事であり、今後数年間の刑事戦略を決定づける「定着点」として注目されている。

【継往開来】周幼偉氏が勇退、詐欺対策に不可欠な基盤を残す
1月16日に定年退職を迎えた周幼偉(ジョウ・ヨウウェイ)前局長は、在任中に「打詐センター(詐欺対策センター)」の法制化を推進。情報分析専任チームの発足や、「165詐欺対策ダッシュボード(統計の可視化システム)」の構築に尽力した。これにより、詐欺対策は単なるスローガンから、制度化・データ化・透明化された実務へと進化した。張署長は式辞でその功績を高く評価し、「これは継続可能であり、かつアップグレードさせていくべき詐欺対策のインフラである」と明言した。
【実力派の登板】刑事歴26年、邱紹洲氏は「警政署の切り札」
新局長に就任した邱紹洲氏は、中央警察大学57期卒業、刑事警察研究所修士の経歴を持つ。26年以上に及ぶ刑事キャリアの中で、刑事局督察、偵査第九大隊(サイバー犯罪対策)大隊長、桃園市刑事警察大隊長、分局長、新竹市警察局長、さらに保安警察第三・第七総隊の副総隊長および総隊長などの要職を歴任してきた。刑事、地方警察、保安警察の各体系を横断した経歴を持ち、警察内部では「第一線の捜査から戦略層までを網羅する完結型指揮官」と評されている。
【5大厳命】署長が異例の激・「事件隠しは許さない」
張栄興署長は訓示の中で、邱新局長に対し以下の「5大厳命」を下した。その口調は異例なほど直接的なものであった。
- 詐欺撲滅の実感:解決件数などの数字にとらわれず、国民が成果を「肌で感じる」レベルにすること。
- 透明性の徹底:「吃案(事件の揉み消し・隠蔽)」や「黒数(犯罪暗数)」を一切許さないこと。
- ハイテク捜査の導入:テクノロジーおよびAI分析を全面的に導入すること。
- 組織犯罪の解体:暴力団等の組織犯罪瓦解を継続すること。
- 選挙対策の早期展開:2026年の統一地方選挙に向けた買収・暴力対策を前倒しで進めると同時に、現場刑事の専門性向上と士気高揚を図ること。

【刑事魂の時代】邱紹洲氏が誓い「看板を磨き上げ、国民を失望させない」
就任演説において邱紹洲氏は、前任者が築いた基盤を継承しつつ、刑事局の捜査・防犯能力を統合していく方針を示した。 「詐欺対策アクションの継続的なアップグレード、犯罪トレンドの正確な把握、そして国際協力および中台間の協力を通じた越境犯罪の撲滅に全力を尽くす」と表明。さらに、「刑事局は単なる事件解決機関ではなく、社会の安全感を守る最後の砦である。『刑事局』という看板をさらに輝かせていく」と力強く誓った。 (関連記事: トランプ政権、メモリに「100%関税」示唆 サムスン・台湾勢に激震 米国が狙う次なる戦略物資とは | 関連記事をもっと読む )
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編集:梅木奈実















































