米国に激震!イラン最高指導者「核施設無傷」と反論、FBIが情報漏洩の出所調査

2025-06-27 11:58
CNNが入手したアメリカ国防情報局(DIA)の初期評価では、爆撃は核計画の進捗を数カ月遅らせるに過ぎず、イランの多くの重要な設備は依然として健在であると示された。(AP通信)
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イラン国営テレビは26日、最高指導者ハメネイ氏の談話を放送した。ハメネイ氏は、米軍による核施設への空爆について「重大な損害はなかった」と明言し、トランプ氏が主張する「核計画を完全に破壊した」との発言は事実に反すると強く批判した。これは、アメリカが21日に空爆を実施して以降、ハメネイ氏が初めて公式に反応を示したものとなる。また同氏は、アメリカが再び挑発行為に出た場合、イランは域内の米軍基地へのさらなる攻撃も辞さないと警告した。

イランは本当に反撃行動を取ったのか?その影響は?

ハメネイ氏は、イランがカタールの米軍基地に向けて発射したミサイルが人的被害をもたらさなかったことについて言及しつつも、これはアメリカ側への直接的な対応であると強調した。今回の行動を「アメリカへの平手打ち」と表現し、今後もし米国が再び軍事行動に踏み切れば、「敵は高い代償を払うことになる」と警告した。

アメリカの空爆は本当にトランプ氏の主張通り成功したのか?

米軍がイランのフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンにある3カ所の核施設を対象に「ミッドナイト・ハンマー」と名付けた空爆作戦を実施した後、トランプ氏は「イランのウラン濃縮および核関連施設を壊滅させた」と主張した。だが、CNNが入手した米国防情報局(DIA)の初期評価によれば、今回の空爆によって核計画の進行は数カ月遅れたものの、イランの大半の重要設備は無傷のままだったという。

ホワイトハウスはなぜFBIにメディア報道の調査を命じたのか?

初期の軍事情報がメディアに流出したことを受け、ホワイトハウスの報道官リーヴィット氏は26日、FBIが情報漏洩の発信源について調査を開始したと明らかにした。リーヴィット氏は、報道では評価報告書の一部のみが引用されており、意図的に世論を誤導し、作戦全体の成果を歪めて伝えている可能性があると指摘した。一方、トランプ氏は自身のSNS「Truth Social 」で、民主党関係者を名指しで「情報漏洩の犯人だ」と批判し、司法の追及を受けるべきだと訴えた。

アメリカ国内でこの空爆に対する意見の相違は存在するのか?

国防総省は、高解像度の写真やデータ図を公開し、バンカーバスターによってフォルドゥの地下施設の通風口を破壊したと発表。イスラエルの情報機関や国連の原子力機関もこれを裏付けたとされる。しかし、ヘルセス国防長官は、初期報告について「確信度は高くない」と認めつつも、作戦全体は「戦略的成功だった」と強調した。さらに同氏は、メディアや野党が今回の成果を過小評価しようとするのは「単にトランプ氏を攻撃するためだ」と批判した。

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