米国株、ビットコイン、金がそろって下落 専門家が警鐘「市場は最も厳しい局面に入った」

世界の金融市場が再び激しい変動に見舞われている。ダウ平均は600ドル近く急落し、米主要3指数の終値はいずれも1%を超えて下落。ビットコインは6万4000ドルを割り込み前回安値を試し、銀相場は16%の暴落となった。写真はイメージ。(写真/AP通信提供)
世界の金融市場が再び激しい変動に見舞われている。ダウ平均は600ドル近く急落し、米主要3指数の終値はいずれも1%を超えて下落。ビットコインは6万4000ドルを割り込み前回安値を試し、銀相場は16%の暴落となった。写真はイメージ。(写真/AP通信提供)

世界の金融市場が再び激しく揺れ動いている。米国株式市場ではダウ工業株30種平均が約600ドル下落し、主要3指数はいずれも終値で1%超の下落となった。暗号資産市場ではビットコインが6万4,000ドルを割り込み、直近安値を試す展開となったほか、貴金属市場では銀が16%もの急落を記録した。これに対し、著名投資インフルエンサーの葉育碩(よう・いくせき)氏は、「真の強気相場とは決して一直線に上昇するものではない」と強調する。恐慌、ポジション調整、そして投資家が人生を疑うほどの絶望的な下げを経て初めて、再び上昇トレンドへと回帰するものだと指摘した。

葉氏はFacebookへの投稿で、従来の典型的な資金逃避の動きについて触れた。「株が下がれば暗号資産へ、暗号資産が下がれば金へ、金が下がれば米国債へ」という流れが一般的だった。しかし、5日の市場の動きは異質だった。株、暗号資産、金、銀、そして米国債までもが同時に下落したのである。これは資金の移動先を探しているのではなく、市場全体が「あらゆる資産を売却し、現金化する」という一つの行動に向かっていることを意味する。これこそが典型的な「レバレッジ解消(デレバレッジ)」の局面であると分析した。

葉氏はさらに、レバレッジが維持できなくなった時、投資家はファンダメンタルズやAI関連株であるか、将来性があるかといったことは一切気にしなくなると指摘する。ただひたすら「生き残る」ことだけを優先するためだ。その結果、本来は安全資産とされる資産まで売られるという、極めて矛盾した現象が起きる。パニック時にはリスク回避ではなく、追証(マージンコール)に対応するための現金確保が最優先されるからだ。しかし、これを必ずしも悪いことではないとも述べる。より大きな視点で見れば、今回の動きは健全な調整局面であり、これまでの上昇が急すぎ、資金とレバレッジが過度に積み上がっていた結果だと指摘する。市場は一息つく必要があり、過熱感を冷まし、不要なバブルを取り除く必要がある。「一度しゃがむからこそ、より高く飛べるようになる」と表現した。

また、台湾株式市場についても、今後は「封関効果(年末休場前の売り圧力)」に直面すると分析する。毎年、旧正月前には同様の圧力が生じ、個人投資家は株を持ち越すことを避け、機関投資家は長期休暇中の不確実なニュースを警戒し、信用取引を行う投資家は長期休暇中の価格変動による強制ロスカットを恐れて、利益の有無にかかわらず売却を優先する傾向があるという。

市場ではすでに全面撤退の兆候が見られると葉氏は見る。ビットコインの安値更新、金・銀の下落、米国債の同時安は、市場が最も典型的かつ残酷な局面、すなわち「資金収縮とレバレッジ解消の悪循環」に入ったことを示唆している。今後、多くの投資家が精神的に追い詰められる局面が訪れる可能性がある一方で、同時にそれは次なるチャンスの始まりでもあると指摘する。市場が現金を奪い合う局面では、恐怖に同調するのではなく、「現金は弾薬である」という一点を忘れてはならないと強調する。そして、調整局面こそが「割安で拾う」タイミングになると結論づけている。

編集:小田菜々香

最新ニュース
台湾・民進党の陳冠廷議員が英ケンブリッジ大で講演 「抑止力による台海安定」と地域連携による安全保障戦略を強調
【開催中】劇場アニメ「ルックバック展」が麻布台ヒルズで話題、押山清高監督の「線の感情」に迫る
在留申請の顔写真「アプリ加工」は不可、再提出も 入管庁がメールマガジンで注意喚起
TrySailデビュー10周年ツアー「BestSail」追加公演、U-NEXTにて2月27日より独占ライブ配信決定
台湾「家樂福(カルフール)」の名が消滅へ、創業地・高雄は再開発で摩天楼に 日本撤退の過去と重なる歴史の転換点
トランプ氏が高市首相を「異例の全面支持」、3月訪米要請も市場は「財政リスク」を警戒
【独占インタビュー】台湾チアから福島の顔へ 元楽天ガールズ・アブーが語る、ツォウ族の誇りと「日台の架け橋」としての覚悟
TSMC熊本第2工場の「3ナノ転換」は必然か 経済専門家が読み解く高市政権の政治的意図と背景
【タイ】「アジア5番目のディズニー」誘致へ名乗り、年1000万人集客は本気か 総選挙を前に透ける政治的思惑
脱・仲間外れ!Androidで「AirDrop」が使える日が来る Googleが明言した「OSの壁」完全撤廃へ
パキスタンのモスクで自爆テロ、30人死亡130人負傷 首都イスラマバード
【舞台裏】頼清徳総統が激賞した「龍潭の姉御」とは何者か 中国への情報漏洩を断ち切った、台湾女性捜査官の凄腕
「あの泥沼から抜け出せてよかった」ビル・ゲイツ元妻メリンダ氏、エプスタイン新文書の衝撃と27年間の結婚生活を語る
「福建省の空軍基地が射程に」習近平氏がトランプ氏に警告した「300キロミサイル」の正体
中国、上海市民の台湾離島(金門・馬祖)観光を解禁へ 日本への渡航制限続く中、対台湾で際立つ「アメとムチ」
米中首脳電話会談で「対台湾武器売却」に暗雲?専門家が指摘する「1.25兆ドルの兵器供与」見直しの可能性
「宇宙にデータセンターを打ち上げる」マスク氏が描くSF級のAI構想、OpenAI包囲網の正体とは
台湾、主力戦車「M1A2T」年内に全数受領へ HIMARS・無人機も続々 対中防衛を加速
【2026 WBC】公式グッズ予約販売開始 台湾、韓国などプールC各国の代表アイテムが登場
【2026 WBC】台湾代表30人が決定 プレミア12王者がMLB・NPB組招集の「史上最強布陣」で8強狙う
ミシュランキー最多受賞の「ふふ」、10軒目は初の“海のリゾート” 「ふふ 城ヶ島」2月27日開業 三浦半島の絶景と美食を堪能
「前橋国際芸術祭2026」始動 蜷川実花、渋谷慶一郎ら第一弾23組発表 街全体を巡るアートの旅へ
「AIバブル」より恐ろしいシリコンバレーの死角 Google・Metaを支える「デジタル広告」に黄信号 AI崩壊を凌ぐリスクが浮上
JR大宮駅で埼玉食材の魅力再発見「もぐもぐ埼玉」フェア開催へ 自然栽培野菜や「あまりん」など全21商品
【名古屋】企業防災は「備蓄」から「運用」フェーズへ 最新技術が集結する「オフィス防災EXPO」2月25日開幕
大阪・関西万博の感動を全国へ、「メモリアルキャラバン」2月19日より東京・丸ビルを皮切りに開催
トランプ氏は強硬姿勢に弱いのか カナダ・カーニー首相の「したたかな」対米交渉が台湾に与える教訓
ADKマーケティング・ソリューションズ、楽天のデータ活用したエンターテインメント企業向け広告パッケージを提供開始
今治市とGTN、外国人住民向け多言語アプリの実証実験を開始
モンブランとオークウッドが初のコラボ、東京駅前で「書く時間」に寄り添う体験型ハイティーを開催
地方創生対話フォーラム@九州・沖縄ブロック、熊本で開催 シリコンアイランド九州の産業連携など議論
【台湾視点】TSMCの3ナノは高市首相に「恵みの雨」か 選挙戦最終盤、魏会長の訪日は「神の一手」
シェイクシャック、日本初登場の「チキンシーザーバーガー」を期間限定発売 ザクザク食感×濃厚自家製ソース
タバスコ×モスプレミアムが初コラボ!注目の甘辛トレンド「スワイシー」な和牛バーガーとハバネロソフトを期間限定発売
【横浜赤レンガ】過去最多46店舗が集結!「ストロベリーフェス2026」開幕 「いちごトリップ」で全国の品種を食べ尽くし
高輪ゲートウェイシティ、街全体が「光の実験場」に 初のプロジェクションマッピング開幕、堤真一・當真あみが未来を体感
【独自】静寂の夢洲、次なる熱狂へ 大阪IRが本格始動、万博跡地を「世界への玄関口」に変える1.5兆円計画
【独自】大阪・夢洲「ポスト万博」の全貌判明 第2期開発へ事業者公募、リング活用含む最新「Ver.2.0」計画
台湾・国民党への「反感」が5割に迫る異常事態 専門家が指摘する「好感度で民進党に大敗」の真相とは
【写真】TSMCトップが懐から取り出したのは…高市首相「驚き」の表情が話題に 熊本第2工場は「3ナノ」へ
新旧クイーン、20年ぶりの「奇跡のランデブー」 ロングビーチ沖に響き渡る継承の汽笛
台湾語の「木漏れ日」をテーマに 恵比寿映像祭2026、多様な声が響き合う16日間 街全体がアートに
「卒業ではなく入学の歌を」古川愛理、母校・岡山理科大学のCMソング『スタートライン』を2月14日リリース
2026年日本語能力試験、国内受験は在留者に限定へ 申し込みに在留カード情報が必須化
ベネズエラ駐日大使、米軍事介入下の「20億ドル原油取引」を公表 マドゥロ氏の即時釈放も訴え
【衆院選2026】自民、単独で「絶対安定多数」261議席うかがう勢い 高市首相の「賭け」は吉と出るか 青山和弘氏らが分析、野党連合は苦戦
日本製鉄堺ブレイザーズ、ホーム戦で「逆チョコ」配布へ 14日から飲食全席解禁、新人リベロ・南口辰揮にも注目
2026年富山映像大賞の作品公募が本日より開始 プロ部門大賞は賞金100万円、10月に授賞式を開催
「香りを飲む」一夜限りのバー体験 和泉侃「Olfactive Studio Ne」の新レーベル「SCEN」、西麻布でポップアップ開催
台湾・台茂、「nano tech 2026」に初出展 李逸洋駐日代表が「グリーン循環」技術によるナノ炭酸カルシウムを高く評価