NVIDIA、テスラ含む「マグニフィセント7」AIに巨額投資継続 米ハイテク株は割安な買い場に

NVIDIAの第3四半期決算は市場予想を下回る。(資料写真、柯承惠撮影)
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NVIDIAはAIチップ市場で重要な地位を占めている。先週の決算は市場予想を下回ったものの、第3四半期の数値は依然として好調だ。データセンター向けチップの売上高は前年同期比で2倍以上増加し、過去最高の308億ドルを記録した。ただし、市場はBlackwell AIプラットフォームの利益率にやや不安を感じており、これは主にAMDからの競争圧力によるものだ。

しかし、現在のテクノロジー産業において、大手テクノロジー企業のAI分野への投資は前例のない規模で展開されている。マイクロソフトやAlphabetなどのテック大手はチャットボットへの投資を止めるどころか、数十億ドルの資金を継続的に投入している。この投資戦略は、テック大手のAI技術に対する強い信念と長期的な展望を示している。

企業のAI応用が急速に拡大:5%から25%へ

不安を感じる人々にとって、これらのAI投資の収益性は低すぎる。Adobeなど一部の有力なソフトウェアやクラウド企業は、AI駆動製品の収益化を試みているが、まだ完全には実現できていない。AIからの収入は必ずしも財務報告書で明確に示されていないが、これは企業のAIへの継続的な投資傾向を変えるものではない。

Alphabet、マイクロソフト、Meta、アマゾンはすべてAIチップを必要としている。Alphabetは生成AIの結果を通じてGoogleの世界最大の検索エンジンとしての地位を守り、クラウドビジネスを拡大したい考え。Metaは広告収入を引き付けたい意向。アマゾンは商品レコメンデーションのパーソナライゼーションを、マイクロソフトはクラウドサービスユーザーの支援を目指している。

Fact Setのデータによると、アナリストはこれら4社の年間資本投資が2桁のパーセンテージで成長し、2027年までに約3000億ドルに達すると予測している。

テクノロジー企業が投資を行うのは、世界中の企業顧客がAI技術の使用を切望しているためだ。Evercoreのストラテジストのデータによると、現在約10%の大企業が何らかの形でAIを使用しており、これは今年初めの5%未満から上昇している。この比率は来年末までに25%に達すると推定されている。

AIチップ市場:NVIDIAが主導する競争状況

そのため、AIチップの需要が大幅に増加しており、大量のチップを販売しているのがNVIDIAだ。例えば、データセンター向けチップの第3四半期売上高は前年同期比で2倍以上増加し、過去最高の308億ドルを記録した。

アナリストは、いわゆる「マグニフィセント・セブン」-NVIDIA、マイクロソフト、アマゾン、Meta、Alphabet、アップル、テスラ-の売上高が今後数年間、2桁のパーセンテージで成長すると予測している。

一部の企業にとって、これはより高い利益率、特により積極的な収益成長を意味する。NVIDIAはチップ販売量を通じて利益率を向上させることができ、チップ価格を考慮しなくても、売上高は運営コストを容易に上回るとされている。

編集:佐野華美

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