TSMCの秦永沛執行副総裁兼共同COOは11月16日、熊本県菊陽町での地域交流イベントで講演し、同町での第2工場建設について、すでに整地作業が始まっており、工場建設は来年から開始すると述べた。
社内で「秦公」の愛称で親しまれる秦氏は、1987年のTSMC創業時からのメンバーで、劉徳音前会長や魏哲家現会長よりも在籍が長い。1997年には最初の第1ファブの工場長を務め、2016年に副総裁に昇進。創業者の張忠謀時代から工場拡張の重要な責任者として、先進技術と12インチウェハー工場の運営を担当。現在は台湾および海外全生産拠点の運営管理を統括している。
TSMCの当初計画では熊本第2工場は年内着工予定だったが、10月中旬の四半期決算説明会で、2024年1-3月期に着工を延期し、2027年末までの操業開始を目指すと修正。一方、すでに試作を開始している第1工場については、準備作業は順調に進んでいる。秦氏によると、全ての製造プロセス認証が完了し、今四半期中に量産を開始、年内には出荷を開始する予定である。
編集:佐野華美 (関連記事: 【半導体】チップのファーウェイ転売か―TSMC供給停止、米下院「規制政策の失態」 | 関連記事をもっと読む )
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