日台首脳がAPECで会談 半導体・AI協力を強化へ。石破首相「台湾海峡の平和を重視」

APECサミットが開催。林信義・台湾代表と石破茂首相(写真)が会談する(AP通信)
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ペルーのリマでアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が本日閉幕し、台湾の首脳代表である林信義氏は午後、石破茂首相と会談を行った。両者は基本的価値観を共有し、経済・貿易関係および人的交流が密接な重要なパートナーであることを確認し、日台関係のさらなる強化に向けて協力することで一致した。

半導体産業

林代表は半導体産業における日台の緊密な協力関係を歓迎し、第三国での共同開発や投資への期待を表明。また、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への加盟に対する強い意欲を示すとともに、社会全体のレジリエンス構築に関する計画について石破首相に説明した。両者は防災・救災分野での意見交換も行い、関連課題について継続的な意見交換と相互学習を進めていくことで合意した。

日台関係

石破首相は台湾海峡の平和と安定を重視する日本の立場を改めて表明。自然災害時における日台間の相互支援の絆を評価するとともに、世界保健機関(WHO)や国際民間航空機関(ICAO)などの国際機関への台湾の継続的な参加を支持し、各分野での対台湾協力を深化させる意向を示した。

林代表は、国際社会において台湾海峡の平和と安定を継続的に提唱する日本政府の姿勢に感謝の意を表明。半導体およびAI人工知能分野における日台協力のさらなる深化への期待を示した。

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