「台湾はフリーライダー」とワシントンの噂を暴露 トランプ政権1.0の国家安全保障補佐官:台湾は米国に誤った安全保障感を持っている

2024-11-19 11:46
米国の前国家安全保障顧問ボルトン氏(写真参照)は、トランプ氏の対中国及び世界への主要議題は関税であり貿易戦争が実際に始まれば、台湾の状況は軽視されると指摘。(資料写真、AP通信)
米国の前国家安全保障顧問ボルトン氏(写真参照)は、トランプ氏の対中国及び世界への主要議題は関税であり貿易戦争が実際に始まれば、台湾の状況は軽視されると指摘。(資料写真、AP通信)
目次

米国次期大統領トランプ氏は、選挙期間中に台湾問題について数回発言しており、台湾に軍事費の増額と「保護費」の負担を求めることなどを含んでいる。これについて、米国前国連大使で、トランプ政権下で最も長く国家安全保障顧問を務めたボルトン氏は、番組「アイイーが知りたい」のホスト范琪斐のインタビューに応じ、最近ワシントンの一部で「台湾はフリーライダー」という声があり、米国が戦略的曖昧さの下でも、ほとんどの場合台湾を支援する姿勢を示していることが、台湾に誤った安全保障感を与えているとの認識を示している。

ボルトン氏は、トランプ氏が確かに国内政治の圧力に制約されるものの、再選を目指す必要もなく、有権者に向き合う必要もないため、トランプ氏の対中国および他の地域における主要な関心事は関税であり、もし米国が中国や他国と実際に貿易戦争に入れば、台湾の状況は軽視されることになると指摘。

ボルトン氏は、中国は国内問題への対応に追われており、このような状況下で台湾にさらなる圧力をかける可能性は低いとしている。しかし、中国の習近平国家主席がトランプ氏に電話をかけ、貿易協定を共同で締結することを提案する可能性もあり、その場合トランプ氏はすぐにその提案を受け入れるだろうる。そのため、トランプ氏が過去に対中強硬派であったとしても、瞬時に態度を変える可能性があり、これは他のいかなる問題に対するトランプ氏の立場と同様だ。

トランプ氏が言及した「保護費」について、ボルトン氏は、金額は台湾の交渉力次第だが、トランプ氏とのいかなる合意にも大きな信頼を置くべきではないと述べた。最近ワシントンの一部で「台湾はフリーライダー」という声があり、米国が戦略的曖昧さの下でも、ほとんどの場合台湾を支援する姿勢を示していることが、台湾に誤った安全保障感を与えている。ボルトン氏は台湾人が脅威の所在を十分認識し、抵抗を決意していると考えているものの、ワシントンではこうした声が依然として存在していると指摘。

「10%という数字は適当に言っただけ」 ボルトン氏:「実際トランプ氏は20%と言うこともできた」

ボルトン氏はさらに、蔡英文前総統や賴清德総統の過去の行動がこうした見方を払拭するのに役立っているものの、台湾はさらに多くのことができると述べた。例えば、武器の備蓄や供給の増強などである。実際、ソ連崩壊と冷戦終結後、多くの世界の民主主義国家が国防への長期的投資が不十分であり、国際政治のリスクが消滅したと考える人々が常にいたが、振り返ってみると明らかに大きな間違いであったため、台湾は国防予算を負担とみなすべきではない。 (関連記事: 論評:トランプ氏の極限圧力 台湾は保護費を払うしかないのか? 関連記事をもっと読む

トランプ氏が言及した台湾のGDPの10%、政府年間予算の80%までの国防予算増額について、ボルトン氏は、10%という数字はトランプ氏が適当に言っただけであり、トランプ氏にとっては違いがないため、20%と言うこともできたと指摘。米国の国防支出に対する見方はGDPの約3%であり、世界の戦略的状況を考慮すると、現在はレーガン元米国大統領時代の水準、少なくとも4~5%、場合によっては6%に戻る必要があるかもしれない。すべての国がこの数字に達する必要はないが、2%は確実に不十分であり、米国が国防予算を増額するにつれて、台湾の国防予算も上昇することになる。

最新ニュース
中華航空、女性用スラックス制服を導入も「ダサい」と非難! 董事長は「修正予定」と苦い返答
「TSMC熊本モデル」成功の鍵を明かす! 郭智輝経済部長「日台の連携は双子のようだ」と語る
《裏スクープ》薄瓜瓜の恋愛遍歴を暴露 親密旅行&美女とのツーショット写真の真相とは
《独占スクープ》薄瓜瓜の母・谷開来に預けた百点の貴重絵画が「取り戻せず」 米国籍台湾実業家が習近平に支援求め書簡
台湾の高校生右腕が ソフトバンクへ!最速157キロ18歳の"期待の星" 「2年以内の一軍昇格」誓う
米政権交代前、習近平氏が異例の発言:賴清德氏を名指しで批判! 専門家「4つのレッドラインで断固対抗」
TSMC熊本第2工場、来年始動! "拡張の名将"秦COOが明言:2027年の生産開始へ準備加速
トランプ政権前、最後の米中首脳会談:習近平氏、台湾問題で強硬姿勢崩さず 「レッドライン」を改めて強調
日台首脳がAPECで会談 半導体・AI協力を強化へ。石破首相「台湾海峡の平和を重視」
台湾旅行で行くべき、世界も認めた台湾の秘境!CNN絶賛の理由とは?
《あの時の新聞から》台湾の花嫁を迎える薄瓜瓜"グァグァ"、なぜこの名前? 中国の政界人・芸能人に見る子どもの命名術
台湾スナックの新王者誕生!目玉焼き味ポテチに外国人も夢中 "箱買い続出"の新定番土産とは?
パイナップルケーキじゃない!? セブンイレブンに登場した台湾スイーツの正体「シンプルなのに病みつき」と話題沸騰!
中国元重慶トップの息子、台湾の病院創業家と結婚へ 薄瓜瓜氏が極秘来台し家族と対面
深まる中国の影響力!ペルー、台湾広告撤去に続きAPEC開催支持 新設の港湾施設で揺れるCPTPP加入の行方
NVIDIA株「早すぎた売却」に後悔 孫正義氏、1,747億ドル損失。ファンCEOの慰めに苦笑
「すべての発端となった米大統領再選へ」米中対立、台湾当局が分析:習近平氏の報復シナリオ浮上
公共TV、柯文哲氏ばかり標的に? 278億円投入も与党の不正スルー「偏向報道」と批判
台湾人従業員を優遇? TSMCが「人種差別」で米国の裁判所に提訴される
セブン-イレブン、非上場化へ-経営陣が9兆円買収計画-ライバル企業・3メガバンクと連携-外資の傘下入り阻止
台湾、コロナ後の回復率5割未 「消えた日本人観光客の呼び戻しへ」円高前の準備急ぐ
公務員がいじめ被害で自死か 衝撃の内部告発分署長の圧力「2年間で管理職17人が退職」 労働力開発署の"休職扱い"対応に批判殺到!
新駐日代表が語る日台関係の現状 「今までで最良の友好状態だ」
台湾人バレーボール選手 蔡沛彰、日韓チームの違いを語る「チームメイトとの付き合い方・練習環境に大きな違い」
マスク氏、「政府効率化省」トップに抜擢! トランプ氏「官僚機構の解体、過剰規制と支出の削減を担当」
「日本人の仕事への取り組みは期待以下」TSMCが博士人材の積極採用に転換 ~日経が明かす舞台裏~
石破茂首相、訪米を急ぐ理由は ~専門家「日米関係の主導権握るには『日本にできること』示すべき」~
「ポポ医師」の混乱、誰が裏口を開いたのか?-歯科医師協会が2名を名指し:与党議員の娘
『陰謀の街 京華城』容積率をめぐる18年の迷宮 ~台北都市開発の暗部を読み解く~
日米関係に不安要素?石破茂首相再任 東大研究者:少数与党による政権運営は難路
習近平の側近が分析、米中関係の行方  トランプ復活で主導権構図に変化も
《京華城事件》柯文哲氏の勾留延長確定―抗告せず、新年は拘置所に
《寄稿》ウクライナで戦死した義勇兵への対応 沈黙を貫く日本、声高に語る台湾
トランプ氏の「防衛費負担」要求に対し、台湾が約2兆円規模の購入計画を検討
ガザ戦争1年 その虐殺の背景を解き明かす―劉燕婷氏寄稿
トランプ再政権で最大の打撃を受ける国とは 米シンクタンク予測「GDP5%減の可能性」
00年ぶりの政権奪還劇-トランプ氏「これは米国民の歴史的勝利!」勝利演説で強調
1年制義務兵が本気で挑戦!基地評価でジャベリン実射訓練  陸軍「予備戦力の強化に直結」
トランプ再選なら「より過酷な関税戦争」へ-英エコノミスト誌「アジア諸国すべてが敗者に
国防部:中国、北朝鮮のロシア派兵に言及避ける ─ 「中国流」国際安全保障秩序の構築を図る
世界も注目!台湾・平渓の穴場スポット 実は新北市No.1の観光地はクリスマスタウンではなかった