中国元重慶トップの息子、台湾の病院創業家と結婚へ 薄瓜瓜氏が極秘来台し家族と対面

2024年11月13日、薄熙来氏の息子、薄瓜瓜氏が台湾入り 現地病院創業家の孫娘と結婚へ(VOA提供)

近平総書記と同じく「紅二代」であり、第18回共産党大会で習近平と指導者の座を争った重慶市党委員会書記の薄熙来は、失脚して秦城監獄に収監された。その息子の薄瓜瓜氏が13日、ひっそりと台湾に到着した。『聯合報』の報道によると、薄瓜瓜氏の今回の来台の主な目的は、宜蘭県羅東博愛病院の三代目にあたる台湾人女性との結婚であり、かつて注目を集めた「紅三代」が台湾の婿となる。

報道によると、薄瓜瓜氏は羅東博愛病院創設者の許文政氏の孫娘との縁を結ぶという。薄瓜瓜氏は英国のパスポートで13日未明に飛行機で台湾に到着した。薄熙来・谷開来夫妻の息子という特殊な身分のため、国家安全保障システムが現在厳重に監視している。

報道では、薄瓜瓜氏は15日に宜蘭で女性の家族と面会し、羅東博愛病院で健康診断を受け、数時間の短い滞在の後、退出したという。薄瓜瓜氏は新竹内埔の極めて隠密な「南園人文客棧」で結婚披露宴を開く予定であるという。

周奕成指出,台灣沒有拒絕薄瓜瓜入境,真的是人權國家。圖為薄瓜瓜(右)與其父母薄熙來(中)、谷開來(左)。(資料照,取自微博)
元重慶市党委員会書記の薄熙来氏(中央)、妻の谷開来氏(左)、息子の薄瓜瓜氏(右)。(微博より)


薄熙来氏は重慶市党委員会書記在任中、重慶市の王立軍副市長事件の影響で、重慶市党委員会書記、共産党中央委員、政治局委員の職務を解任され、党籍剥奪となり、司法処分に付され、現在は北京市秦城監獄で服役中である。

薄瓜瓜氏は11歳の時に両親によって英国に留学に送られ、2010年にオックスフォード大学を卒業後、米国ハーバード大学ケネディ行政大学院で公共政策修士課程に進学し、2012年5月に公共政策修士号を取得している。

報道によると、薄瓜瓜氏の婚約者は宜蘭県羅東鎮の名門家系で、羅東博愛病院・羅許基金会の許家の三代目の令嬢である。許家の令嬢も海外で留学し働いた経験があり、1987年生まれの薄瓜瓜氏と年齢が近く、二人は数年前から知り合い、互いに好感を持って交際し、結婚を約束したという。双方ともこの婚姻について極めて慎重な態度を取っている。

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