元副総統候補が被告に 心理カウンセリング無資格営業で検察が聴取

郭台銘氏の副総統候補として話題を呼んだ賴佩霞氏(写真)。米国籍を放棄して出馬するも撤退、その後は民眾党の柯文哲氏と舞台共演も果たした。(資料写真、顔麟宇撮影)

舞台劇で総統候選者を演じ、郭台銘氏の副手も務めた女優の賴佩霞氏が、心理カウンセリング無資格営業の疑いで検察当局の聴取を受けた。

舞台劇「人選之人造浪者」で総統候選者を演じ、後に郭台銘氏の副総統候補も務めた女優の賴佩霞氏は、選挙出馬のため米国籍を放棄し、最終的に郭氏とともに選挙を辞退するまで注目の的だった。当時、郭氏は賴氏について「私の天命の人であり、中華民国の天命の人である」と称賛。現在、賴氏は開設していた心理カウンセリング講座が心理師法違反として告発され、台北地検は1日、初めて被告人として事情聴取のため召喚した。

多彩な経歴を持つ賴氏は、郭氏の選挙パートナーを務めた後、2024年総統選後には民衆党主席の柯文哲氏とも舞台で共演。以前、賴氏は「賴佩霞/好好說話」ウェブサイトで開設していた心理講座で、「Dr.賴佩霞個人面談」と称する80分台湾ドル2万元超(日本円8万6000円超)の講座を提供し、自身を「心理カウンセラー」と称していたが、臨床心理士の資格を持っていなかったことが問題となった。

現在の同サイトを確認すると、オンラインの「瞑想の夜」や対面での「心のスパ」、「非暴力コミュニケーション1日講座」、さらには「3日間宿泊コース」などを提供している。対面講座については「講師のスケジュール調整により、2024年9月21日が今年最後の対面瞑想講座となる」との注記があった。

賴氏は告発され、台北市衛生局から3万元の過料処分を受け、検察に送致された。北検は初めて被告人として賴氏の出廷を求めた。これに対し賴氏は今年初め、意図的な違法行為はなく、常に専門的な規範を順守してきたが、公職選挙への出馬で思わぬ事態となり遺憾であるとの声明を発表。指摘は真摯に受け止め、関係機関の調査に協力する姿勢を示した。

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