「東アジアが次のウクライナにならぬよう」 - 石破茂氏、台湾訪問で賴清德総統と会談
元立法委員の郭正亮氏は、日本の元防衛大臣である石破茂氏(左)の発言について、「戦争回避」を優先目標としており、台湾海峡で紛争が発生した場合、日本は介入しないだろうと指摘しました。(資料写真、総統府提供)
賴清德総統は13日、「日本の安全保障を考える議員の会」訪問団と会談し、台湾の平和維持戦略「四大支柱行動計画」を詳しく説明しました。
国防力の強化:国産化や調達を通じて強力な軍隊を構築
経済の強靭化:日本など民主主義国家との経済交流強化
民主主義陣営との連携:中国の誤った決定を抑止
中国との対等な交流:尊厳ある前提の下での協力推進
賴清德総統は、台湾が民主主義パートナーと共に「民主主義の傘」を広げ、自由と民主主義の価値を守る決意を表明しました。
訪問団を率いた元防衛大臣の石破茂氏は、「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」という日本での懸念を伝えました。民主主義陣営が団結して抑止力を発揮することが、地域の平和と安定を維持する鍵だと強調しました。
賴清德総統は、台湾と日本の深い絆に言及し、最近の日本の地震被害に対する台湾の支援を示しました。また、台湾のCPTPP加盟に対する日本の継続的な支持を求めました。さらに、台湾が米国と「21世紀貿易イニシアチブ」の第一段階協定に署名し、英国と「深化した貿易パートナーシップ協定」を結んだことを紹介しました。
両者は、中国の台頭が地域の平和に及ぼす脅威について議論し、民主主義国家間の協力強化の必要性で一致しました。賴清德総統は、「民主主義の傘」を広げ、自由と民主主義の価値を守ることの重要性を強調しました。
この会談は、東アジアの安全保障環境が緊迫化する中、台湾と日本の戦略的パートナーシップの重要性を再確認する重要な機会となりました。両国は今後も緊密に協力し、地域の平和と安定の維持に努めていくことを確認しました。
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