WBSCプレミア12で台湾「中華チーム」が優勝を果たし、選手たちが25日に帰国。頼清徳総統は「最高の待遇」で出迎えると述べたが、実際の現場は極めて混乱し、免税店幹部が写真撮影に乱入してセンターポジションを奪い、監督や選手たちを背景扱いにするという事態が発生。この無礼な行為にネットユーザーたちが怒りの声を上げている。
最高待遇での出迎えが笑い物に
中華チームは25日夜、チャーター機で帰国。千人を超えるファンと大勢の報道陣が出迎えに集まったが、現場の動線が混乱し、選手たちが動けない状況となった。台湾チームの陳傑憲主将は一時怒りを見せ、厳しい口調で「すみませんが、妻と子供を先に通してください」と述べた。
さらに驚くべきことに、采盟免税店の古素琴会長が集合写真の際に強引に割り込み、幹部たちと共に蕭美琴副総統の横に直接押し入り、センターポジションを占拠して写真撮影を行い、本来の主役である監督団と選手たちを背景に追いやった。
4000件のコメントで非難「采盟はFacebookページを閉鎖」
この目に余る行為に、ライブ配信を見ていたネットユーザーたちから非難の声が相次ぎ、4000件以上のコメントが免税店采盟のFacebookページに殺到。「選手たちを後ろに追いやって、あなたたちは何様のつもり?選手たちを全く尊重していない」「会長が全社員を率いて全国注目の焦点の中でネガティブニュースを作った」などと批判し、「会長は謝罪すべき」との声が上がり、Googleマップ上の店名も「黄巾の乱」に改ざんされた。
これに対し、免税店采盟は批判を受けて今日(26日)朝にFacebookファンページを閉鎖し、謝罪を避けた。メディア関係者の黄揚明氏は、黄色い服を着た数人は同店の幹部で会長自らが先頭に立って便乗したと指摘。又、「私は必ずこの免税店をボイコットし、今後空港では同グループの免税店では絶対に買い物をしない」と述べた。
免税店采盟が声明で謝罪
中華チーム全メンバー、監督団、そして皆様へ:
昨日の桃園空港での中華チーム出迎えの際に発生した不手際について、深くお詫び申し上げます。
今回の出迎え行事において、弊社の不適切な対応により、選手や監督団にご迷惑をおかけし、現場の秩序とサービスの質にも悪影響を及ぼしました。深く反省し、この件に関心を寄せてくださった社会の皆様に心からお詫び申し上げます。
中華プロ野球リーグに主体的に連絡を取り謝罪するとともに、同様の事態の再発防止に向けて全面的な検討を約束いたします。今後は、より専門的かつ慎重な姿勢で社会に貢献してまいります。
皆様の寛容とご指摘に感謝申し上げます。これを戒めとし、継続的に改善してまいります。
采盟股份有限公司
編集:佐野華美
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